挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

397/992

397 ナイスアイデェ~ア!

 ――はぁ!

 我に返り、ドレミの可愛さから逃れた。

 イカンイカン! こんなことしてる場合じゃねー。

「どうかしましたか、マスター?」

 可愛く首を傾げるドレミ。し、静まれ、オレの右手よ!

 オレの意思に反してドレミの頭を撫でようとする右手を押さえ付ける。

「楽しそうね」

 頭上からひんやりとした声が降ってきた。

 おっと。住人は平等に愛さなくちゃな。よーし、イイ子だ。撫で撫で。

 静かになったプリッつあんを頭に戻し、バンベルへと目を向けた。

「そんで、なにがあったんだい?」

 力を貸すと言った以上、無視することはできねー。なによりエリナんところが進まねーと他に支障が出るからな。

「実は、海竜の死体の処理に困ってまして……」

 人型形態なので苦悩が顔に出ていた。

「それが、なんだってんだ?」

 エリナんとこには手下がいるし、港に保存庫も用意してやった。なんも問題ねーだろう。

「はあ、あの、大変申し難いのですが、飽きました」

 ……はい? 飽きた? 意味わからんのだが?

「わたしは、味に飽きると言うことはないのですが、リックス以下、マスターに創られた者の舌はマスターが基本となっておりまして、同じものを毎日、と言うのは辛いようでして、なんと言いましょうか、違うものが食べたいと、騒いでおりまして……」

 まあ、それで言いたいことは理解した。が、無駄にイイな、エリナの部下製作能力はよ……。

「なら、エリナに言って料理ができる部下を創ってもらえよ。食材は分けてやるからよ」

「はい。実はもう料理人は生み出しており、食材をいただければと」

 まったく、仕事が早いスライムだよ。

「んじゃ、サプルに言って出してもらえ。で、そこにいんのが料理人か?」

 なにやら離れたところに、やたらイケメン(種族はよーわからん。見た目は人だが)なおにいさんが立っていた。

「はい。リブロムと申しますが、料理人で覚えていただければ幸いです。度々、食材をいただきに参りますので」

「あいよ」

 顔を覚えるのは得意だし、食関係はサプルにお任せ。顔さえ知ってれば充分だ。

「それと、なんですが」

「まだあんのかい?」

「はい。実は、その海竜の肉を処分していただきたいのです」

 見てもらった方が早いからと、港にある保存庫へと連れてこられた。

 港の保存庫は奥行きのあるもので、海竜の百や二百、余裕だぜと深く掘ったんだが……溢れてるね……。

「どんだけ捕まえてきてんだよ!」

 もう乱獲じゃねーかよ! 動物愛護団体がいたらバッシングの嵐だぞ。

「つーか、なにに使ってんだ、こんだけの魔力?」

 港からエリナんとこまでは、まだ繋げてもねーし、ジオフロント計画が進んでるとも聞いてねー。いや、聞きにも行ってねーがよ。

 まあ、なんつーか、やることいっぱいで後回し? 的な状態です。ハイ、ゴメンナサイ。わたしの怠慢です。

 だからって急いでやろうとは思わんがな!

「なんと申しましょうか、タケル様に飛行機や部下製作やザネール様、カーレント様との連絡用にと、いろいろ創ってしまいまして……」

「もうイイよ。エリナだし」

 あの貴腐人に真面目を要求する方がバカ。欲望のままにやったんだろうよ。

「まるでゴールドラッシュだな」

 港の端にある捕獲用の通路を見れば、檻に入れられた十メートル級の海竜が何匹と連れて行くのが見えた。

 それを運ぶ人魚族の冒険者。海竜一体の価格はウルさん任せなので知らんが、人魚族の冒険者の顔を見ればホクホク顔。地上にしたら金貨十枚はかたいだろうよ。

「あ、ベー!」

 と呼ばれて振り返ればあんちゃんと公爵どの、そして、大老どのがいた。ちなみにだが、港内には結構人(魔族や公爵どのんとこの乗組員がね)がいます。

「おう。どーしたい?」

 公爵どのらには、しばらく滞在してもらってる。カイナのホテルで金を落としてもらったり、あんちゃんとよしみを作らせたり、港の使い勝手を見てもらったりと、まあ、カーレント嬢が帰ってくるまでゆっくりしてろと言ってあるのだ。

「いや、お前に頼みがあってな」

「あんちゃんもかよ」

 ほんと、今、そこにあるスローライフの危機だぜ。

「悪いな。でも、喪服の人とも関係あるからな、お前にも協力して欲しいんだよ」

 そう言われたら否とは言えねーじゃんかよ、まったく。

「わかったよ。で、なんなんだい?」

「武器を仕入れてくれ。人魚の冒険者からの要望が激しくて困ってんだよ。お前が作った槍ですら買われてる状態だからな」

 棚を飾りたいからとあんちゃんに頼まれて、三流のできに結界を施しただけの槍を渡したが、アレ、そんなに強度もねーぞ。

「それと、鎧とかも頼む。なんか、人魚の冒険者の間で鎧をするのが流行ってるみたいなんだわ。あ、金属製のな」

「妙なもん流行ってんだな」

 人魚の強みはその尾を使った機動力だろうによ。

「わかったよ。仕入れてや……あ、そうか。人外って手があったな」

 暇してる人外に頼めばイイじゃねーか。

 ナイスアイデェ~ア!
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ