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村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
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387 再会

 無事、シャンバラの支配領域から離脱できた。

「ふぅ~。やれやれだぜ」

 緊張が解け、ルククの背に突っ伏した。

「ベーがそんなになるなんて、小人ってどんだけ凶悪なのよ?」

「いや、別に凶悪って訳じゃねーよ。どちらかと言えば穏やかな種族だな。ただ、外との関わりを拒絶した国でな、こうして近付くと過剰反応を見せんだよ。なんせあの国には生命の樹って言う、超万能薬の素材になるものが生えているからな」

 超万能薬の作り方は知らねーが、生命の樹の葉や実を配合した回復薬なら知っている。

 近場で採れる薬草を配合したものでもファンタジーな効果を見せるが、生命の樹の葉や実を混ぜただけで通常の五倍から七倍は効能がアップする。

 以前、最高級の素材で作った回復薬など、腕の皮一枚、脚の皮一枚繋がっていれば完璧に治してしまうくらい、ふざけたものになっていた。

「あの国は、何度も侵略を受けて、何度も酷い目にあってるから、外の連中は皆敵なのさ」

 まあ、全ての小人がそうって訳じゃねーが、国の首脳部は、バリバリの保守派。鉄壁鎖国。余程のことがなけりゃあ、開国なんてしねーだろうな。

「……海も空も鬱屈してんな……」

 まあ、それぞれの今であり未来である。オレがどうこう言う資格はねーさ。

 気分を一新して空の青さと眼下に広がる草原を楽しんでいると、メルヘン飛行隊の一機が前へと出た。

 なんだと見れば……なんなんだ?

「プリッつあん、なんか見えるか?」

 意外と視力がイイんだよな、メルヘンって。

「……うん。なんかいる、かな? まだ距離があるからわからないわ」

 プリッつあんがそうならメルヘン飛行隊の連中も同じってこと。それでわかったってことは……レーダーか。レーダーに映るってことは……飛空船だな。

「公爵どのか」

 もっと早くくると思ってたんだが、十日経ってもこなかったからエリナの同士ではなかったと安堵してたんだが、そうそう都合良くはなんねーか……。

 徐々にオレの目にも見えてきて、そのシルエットが公爵どのの飛空船、リオカッティー号だと理解した。

 収納鞄から煙を閉じ込めた結界球を取り出し、上空に放り投げた。

 二秒後に結界が解け、煙が広がった。

 レーダーもない広い空でのこと。自分の存在を知らせるための方法は幾つも用意しておくのが、この空でのルールなのだ。

 あちらも応えるように煙玉を二つ、あげた。

「ルクク。もうちょっとゆっくり飛んでくれ」

「ルキュー」

 ルククはホバリングができないので、ゆっくりと大きく旋回する。ほんと、賢いヤツで助かるよ。

 あちらはホバリング、と言うか、浮遊石による力で浮いているので、なんなく上空に停止した。

「ルクク。あちらに飛び乗るから近付いてくれ」

 リオカッティー号との距離が二十メートルくらいのところでルククから飛び下り、結界の道を創ってお邪魔します。

「よくきたな。歓迎するよ」

 公爵どのが笑顔で迎え入れてくれた。

「おう。お邪魔させてもらうよ」

 握手を交わし、十日ぶりの再会を喜び合った。

「随分と遅かったな。問題でもあったのかい?」

 リオカッティー号には、これと言った変化は見て取れなかったが。

「いや、公爵としての仕事があったんでな、くるのに時間がかかったんだよ」

「へー。仕事なんてすんだ」

 仕事より飛空船の男なのに。

「よっ、ベー!」

 と、白髪の美老人が出てきた。

「大老どの、どうしたんだよこんなところで!」

 まさかの大老どの登場。びっくり……でもねーか。神出鬼没な自由人。どこにいても不思議じゃねーわ。

「飛空船欲しくて帝国に行ったんだが、どうにも手に入らなくてな、諦めて帰ろうとしたら、こちらの公爵どのを紹介されてな、話してみたらお前と友達と言うじゃないか。まあ、なんやかんやで同乗させてもらった訳さ。そろそろ国に帰らんと、息子や孫がうるさいんでな」

 引退したとは言え、国の重鎮。なんかいろいろあんだろう。興味ねーからよー知らんけど。

「そうかい。孫も苦労してるようだから、相談に乗ってやんな」

 まあ、ほぼオレが原因だがな。

「お、孫にあったか。どうだった?」

「まだまだ青いが、大老どのの孫、って感じだったよ」

「そうか。ベーに認められたんなら合格だな」

 こーゆーところが年の功って感じだな。人の使い方を良く知り、友達だろうが躊躇いなく使うんだからよ。

「まあ、立ち話もなんだ。中で話そうや」

 ではと、中に入ろうとして急停止。ルククへと振り返る。

「ルクク! 今日はここまでな。また遊ぼうや!」

「ルキュー!」

 またね~と、言ったかどうかはわからんが、そんな感じで帰って行くルクク。と反対に、メルヘン飛行隊の一機が人型に変形してリオカッティー号に乗り込んできた。

「ワリー、公爵どの。もう一人追加だ」

「それは構わんが、相変わらずお前の周りは不思議なもんに溢れてるな……」

 違うと否定できないのがつらたんです。
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