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村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
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384 あれから……

 時が流れるるのはさ早いもので、あれから二十年が過ぎた。

「この光景も変わったものだ」

 我が家から見る我が故郷。二十年で随分と発展したものだ。

「え? なに言ってんの?」

「……我が故郷、姿は変われど我が心変わらず。ヴィベルファクフィニー心の詩」

「いや、声に出してるじゃん」

 ………………。

 …………。

 ……。

 ハイハイ、ウソですよ。たんにあれから二十年ごっこやってました。まだ、十一才の初夏を生きてますよ。ケッ。

「ったく、プリッつあん、空気読まなすぎ!」

「はぁ? なぜにわたしが怒られてるの? お茶してるだけなのに!」

 テーブルの上に、テーブルと椅子を置いてお茶をするプリッつあんがプリプリ怒ってる。ぷぷっ。プリッつあんなだけに。

「あーコーヒーうめー!」

 優雅で平和な午後のマン〇ムタイム(いや、三杯は飲んでるけどね)。至福のときだぜ。

 広場での商売も終わり、王弟さんらとの取り引きもイイ感じに纏まった。オレの報酬たる毛長牛も順次送られてくるそうで、第一回目の報酬も届いて、エリナんところで飼育されている。

 まあ、まだ掘り進めて日が浅いので放牧はできないので、近くの山に放って、ゴブリンたちが世話してるんだがな。

 あんちゃんたち、世界貿易ギルドもイイ感じに纏まったようで、それぞれの仕事へと向かって行ったよ。まあ、どうイイ感じに纏まったかは知らんがな。

「これぞ村人ライフ。我がスローライフだぜ」

「なんかよくわからないけど、自由に非常識に生きてることはわかったわ……」

 もぉー! うるさいな、プリッつあんはっ。オレの安らぎ空間に入ってこないで!

 久しぶりに訪れたのんびり時間を邪魔するメルヘン。大家権限で立ち退かせるぞ。

 収納鞄からコップを出してちょっと巨大化。うるさいメルヘンに被せてシャットアウトしてやる。

 さて。静かになったので、モノローグ再開です。

 身近なところからサリネは、今もそこにいる。もう少し詳しく言うなら、四メートル離れたところで阿吽を作っているよ。

 キャンピングカー暮らしが気に入ったようで、そこを寝泊まりの場所にして、庭を作業場としている。

 とは言っても、いずれはサリネの家と工房は造る予定だ。道具は揃っていても資材倉庫や木材を加工する場所や乾燥させる場所も必要だからな。

 あと、剣客さんは離れに住んでる。剣客さんにも家を用意しようと思ったのだが、広場にホテルができたし、カイナが保養地も整えてくれたので、剣客さん用にしたのだ。

 その剣客さんは、えーと、なんったっけ、あの日本刀? なんかダジャレで付けたような気がするが……どうにも思い出せん。ま、まあ、剣客さんが知ってればイイことか。オレのじゃねーしな。

「なかなか堅いでござるな。だが、負けぬでごさる!」

 ってなことを言いながら飛竜の鱗を斬ろうとガンバってるよ。

 剣客さんをうちに誘ったのは、トータに剣術を教えてもらおうと思って、たんだが、そのトータが冒険から帰ってきてねーのだ。

 オレの結界と『連絡員』のお陰で生きてるのはわかってるし、元気なのもわかってる。

 チラっと、横に目を向けると、地面からキノコが生えていた。いや、立っていると言うべきか、なんと言うか、より正確に言うなら歩いてる?

 自分でもなに言ってるかわからんが、身長約二十五センチ。なんつー種類かわからんが、明らかに黒地に赤の点は毒だろう。まあ、ファンタジーな世界じゃ珍しくもねー。ねーのだが、そのキノコに手足が生えてたら『はぁ?』となっても異論はねーはずだ。

 そのシルエットなら前世のゲームの中で何度も見たが、さすがに実物を見ると、どうしてイイかわかんねーよ。

 それでも、まあ、飲み込める。近くの山には、これとは違うキノコがいる。アレもアレで『はぁ?』になるが、まだ意思疏通ができて、交流が持てた。

 だが、このキノコ(?)とは意思疏通ができねー。いや、こちらの言葉を理解しているようで、指示を出せば己で判断して動いてくれるし、なんかプープーと声(鳴くか?)も出してくれる。

 自動翻訳で聞いても言葉じゃないよーで、まったくわかんねーんだよ。

「ほんと、なんなんだろうな、このキノコ?」

 三日前くらいから日に日に増える謎の生命体。ファンタジー、謎多過ぎだよ。

「ピノ。モポ。プム。これを保存庫に運んでちょうだい」

「ピー」

「モー」

「プー」

 なんか、了解とばかりに敬礼するキノコさんたち。

 僅か三日で謎の生命体を使いこなすマイシスター。なにをやっても天才である……。

 あと、マイブラザー。お前、いったいなにやってんの? 
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