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村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
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363 オレの出会い運、マジスゲー

 倉庫で食糧を小さくし終わり、イイ時間になったので、サリネと合流することにした。

「武器屋通りに、なにか用があるのか?」

「ああ。今度、うちの村に引っ越してくる木工職人を向かえにな」

「なんだろうな。お前の村が更に豊かになって行く未来しか見えんよ」

 まあ、その未来視は間違っちゃいねーな。

「あとこれで鍛冶師がいてくれたら嬉しいんだがな」

 土魔法で大抵のものは創れるが、オレにデザインのセンスや仕組みなどは素人だ。積み重ねた経験や勘にはどうしても敵わねーよ。

「ジーゴ、うちの村にきてくんねーかな~」

 あ、ジーゴは武器職人か。じゃあ、ダメか。オレが欲しいのは道具職人だしな。

「なあ、ベーよ」

 なにやらマジな顔をする会長さん。どーしたん?

「大魔導師様となにがあったんだ?」

「ん~。なんだろうな? オレにもよーわからん。つーか、あの長髪イケメンって、大魔導師なの? 大魔術師なの? どちなん?」

「どっちって、大魔導師様は大魔導師様だろう。どこから大魔術師が出てきたんだ?」

「あ、いや、どうやらオレの聞き間違いだったようだな。忘れてくれ」

 どうやら長髪イケメンさんにもいろいろ事情があるよーだ。なら、オレが口出することじゃねーな。

「で、その大魔導師様は、なんで会長さんを呼んだんだ? 余り関連性のねー二人だがよ」

 まあ、オレ関係だろうがよ。

「いや、それが、呼ばれて行ったら、いなくてな。わしもなんなのかさっぱりわからんのだ。いったいなんだと言うんだ?」

「さーな。いろいろあんだろう。あちらさんもよ」

 オレの視線の先に、身なりのイイ美中年が立っていた。

 会長さんも気が付いたようで、その人物に目を大きくさせて驚いてる。

 直ぐに美中年に目を戻すと、会長さんに目を向けてニヤリと笑った。

 ……なるほど、そう言う人ね……。

「腰の軽いヤツばっかりだな」

 感心とも呆れともわからない笑みが漏れてしまった。

 歩みの止まった会長さんに構わず、そのまま歩みを進める。

 あちらがこちらまで下がってきたのなら、それに応えてやるのが下で生きる者の礼儀だしな。

「お、おい、ベー!」

 だが、会長さんは中堅だったらしく、上と下からのプレッシャーに勝てなかったようだ。

 ……中間管理職、マジご苦労さまです……。

「なんだい?」

「な、なんだいって、お前!」

 立ち塞がる会長さんに、首を傾げてみせた。

「バーボンド、よい」

 美中年が軽く嗜めた。

「はい、申し訳ありません」

 ふ~ん。こりゃ想像以上に大物のよーだ。

「そなたがベーか?」

「正式には、ヴィベルファクフィニーだが、呼び辛いときはベーでイイよ」

「ベー!」

「よいと言ってる。今はただの街人だ」

 オレが言うのもなんだが、街人とかふざけてるよな。どっからどう見てもお貴族様じゃねーかよ。

 てもまあ、感じからして話のわかるヤツではあるようだな。

「そんで、美中年さんは、オレになんかようかい?」

「美……あ、いや、そうであったな。名乗りが遅れた。わたしは、カーベライルだ」

「そうかい。大老どのはうちに帰ってたりするのか? 最近、こねーから心配してたんだよ」

 美中年が腰にさした枝をくわえた狼の横顔を紋章としたバックルを見ながら尋ねた。

「大老? そなたは祖父を知っているのか!?」

「やっぱり孫か。どことなく似てたから、そうじゃないかと思ってよ」

 もっとも、あの破天荒な性格は引き継いでないようだがな。

「お前、大公様まで知り合いだったのかよ!」

「旅好きなじいさんだからな、いろんな話を聞かせてもらったよ。そうか、あんたが孫かい。帰ってねーのなら、じいさんから伝言を伝えておくよ。『わしは元気だから心配するな』だとさ」

 実際、超が付くくらい元気なじいさんで、一緒にす潜りして魚を捕まえたもんさ。

「そ、祖父は今どこに?」

「さーな。帝国のほうに行くとは言ってたが、オレ以上に気ままなじいさんだ、別の大陸に行ってても不思議ではねーな」

 飛空船、いいな、とか言って帝国に行ったから、今頃は飛空船を手に入れて、空を駈け巡ってるかもな。

「まあ、ちゃんと伝えたからな。んじゃな」

 ふう。まさかこんなところで約束を果たせるとは、ほんと、オレの出会い運、マジスゲーわ。
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