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村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
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345/992

345 超コエーです

「ジ~ゴく~ん、遊びっましょ~!」

 バン! と扉が開かれ、金槌を持ったジーゴが出てきた。まるで扉の裏にいたかのような速さであった。ワープか?

「──ほんと、ふざけんなよ、テメー! その嫌がらせ止めろや!」

「あれ? この呼びかけ気に入ったんじゃなかったっけ?」

 前にきたときやたら喜んでいた記憶があるから恥を偲んでサービスしたのによ……。

「いや、寂しい顔になるのが意味わかんねーよ!」

「ダハハハ!」

「だからって笑うのも意味わかんねーわ!」

「ジーゴの突っ込みマジサイコー」

 なんかもうゾクゾクくるよ。

「止めなさい!」

 と、カイナのチョップがオレの脳天に直撃した。

「ったく、調子にノリ過ぎ。ベーの悪いクセ? だよ」

 なんで疑問系なんだよとか言い返したいが、これ以上はクセになりそうだから止めておいた。

「つーことで武器買いにきた」

「なにが、つーことでだよ! ほんと、お前は疫病神だな!」

「おいおい、友達に疫病神はねーだろう。一緒に釣りに行って遊んだ仲なのによ」

 それ、ヒドくね?

「楽しく遊んでたのはテメーと師匠たちだけだ! こっちは死を覚悟して現実逃避してたわ!」

 あれ? そうだっけ? ジーゴも……あれ? ジーゴいたっけか? 誘いにきたのは記憶にあるんだが、釣りしてる姿がまったく記憶にねーな。

「ジーゴ、釣り行ったよな?」

「ほんと、二度とくんな、疫病神が!」

 バン! と、扉を閉められた。

「機嫌ワリーな。浮気でもバレたか?」

 バン! と、また扉が開き、顔を真っ赤にさせたジーゴが飛び出てジャジャジャーン。あ、出てきたって意味ね。

「してねーよ! おれを殺す気か!」

 あーやっぱ尻に敷かれてんだ。見た目は偏屈そうなガンコ親父なのにな。可哀想に……。

「ガンバ。きっとイイことあるって!」

 君に幸あれと切に願うよ。

「お前と知り合ったときからおれにいいことなんて微塵もねーわ! つーか、可哀想な目で見んな!」

 また、バン! と扉を閉めてしまった。

「やれやれ、困ったもんだ」

「うん。ベーがね」

 カイナのセリフに一同が頷いた。あれ? オレなの?

 さっきから周り皆全て敵状態。今更味方なんていらないもん!

 クルっと回れ右して扉に手をかけるが、鍵でもかかってるのか、びくともしなかった。

「おーい、ジーゴくぅ~ん。開けてよ~」

 呼びかけるが、まったく反応ナッシング。どーすっぺ?

「まったく、しょうがないわね」

 と、頭の上の住人さんが飛び立ち、ヤレヤレと言いながら降下してきた。なんですのん、いったい?

「わたしがかけ合ってくるわよ」

 とか言って消失──いや、一センチくらいのサイズになり、扉の隙間から中に入って行った。

「えーと、どーゆーこと?」

「よくわからないけど、プリッちゃんに任せたら。なにか考えがあるんだろうからね」

 あの寄生──じゃなく、共存体にも心があり意思がある。やると言うなら任せるだけだ。

 で、待つことしばし。固く閉じていた扉が開いた。

「ったく、しょうがねーな。プリの頼みだ、入れてやるよ」

「ありがとう、ジーゴ」

 なんだろう。飼い犬が他人になついているのを見るようなこの感覚は?

「……えーと、こーのロ──ぷげっ!」

 またもカイナのチョップで言葉を遮られた。

「ベー。いい子だからしばらく黙ってよーね」

「……ハイ……」

 さすが伝説の魔王の体を持つ男。笑顔が超コエーです。
外は大雪。明日も仕事。今日は早めに休みなさい。
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