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村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
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337 超空想的能力

上手く説明できないけど、そんな感じの能力にしました。
 歓迎会は楽しく賑やかに、盛大に盛り上がって幕を閉じた。

 で、朝です。清々しい今日が始まるのです!

「おはよーべー」

 家から出ると、迷彩ズボンにTシャツ姿のカイナがいた。

「おう。おはよーさん。早いな」

「まーね。旅に出る前は宿屋やってたから早起きが習慣になっちゃってるんだよ」

 あーそう言やそんなこと言ってたっけ。

「そのガタイで良くやってたな。客とか恐れなかったのか?」

 オレは別に恐くはねーが、客商売ともなれば話は別だ。宿に入ってこんな大男がいたらビビるし、女性客は卒倒するぞ。

「おれは裏方だよ。接客は娘と雇い娘たちに任せてたさ。それに、オレはハンターギルドの方もやってたしね」

「そりゃイイ娘を持ったもんだな」

「まあ、思春期とかは大変だったけど、おれの中では世界一の娘だよ」

 血は繋がってないとか言ってたが、自分の子として接し、世界一と言えるカイナはマジ尊敬に値するぜ。

「ふふ。イイ嫁とイイ娘の父親になれて羨ましいこった」

 近いうちにくる父親に、そう言わせるだけの息子にならんとな。

「あ、そー言や、王都に行かなくちゃならんかったんだっけな」

 約束した日にちは明日だが、その前に進行状況とか、こちらの状況とか打ち合わせしねーとならんか。窓口オレだしな。

「カイナ、今日の予定とか考えてたか?」

「ううん。ノープランだよ」

「なら今日、オレと王都行こうぜ。ちょっと手伝って欲しいこともあるしよ。あ、カイナって転移魔法とか無限収納魔法とか使えるか?」

「ん~転移はやったことないから自信ないかな。無限収納なら出来るよ」

「おーさすが魔王の体を持つ男。頼りになるぜ」

「べーはできるの?」

「転移の魔道具は知り合いの人外からもらっただけで、転移は出来ねーな。まあ、やり方は覚えたからそのうちやって見るがな。無限収納は、無理ではねーが、あまり使い勝手のイイもんじゃねーから、これがオレの限界だな」

 肩から掛けてる収納鞄を掲げて見せた。

「ねー、ベー。わたしもその鞄欲しい。サプルに服いっぱいもらってタンスに収まりきらないのよ」

 頭の上の住人さんが下りてきて家主に注文してきた。

 つーか、いつの間にタンスとか持ってんだよ。全然気が付かなかったわ。

「あ、出来れば可愛いのね。べーみたいなダサいのはイヤだからね」

 この畜生ファンタジーが、オレの鞄がダサいとかムギュしてやろうかしら。これ、結構お気に入りなんだぞ。

「なら、おれがプレゼントしてあげるよ。うちの娘も小さい頃は〇カちゃん人形が好きで、結構出してるからいろんなのがあるんだ」

「キャー! カイナおじさまステキー!」

 頭の上の住人がカイナの顔面に飛び付き、嬉しそうに頬を擦り付けていた。

 うん。この腐れ妖精、プチっとしてやんよ☆

 ──なんてことはしねーが、家賃は値上げしてやるからな、覚えてろよ。

「カイナ。朝食はうちでな。それまでは好きにしててくれや」

 まだ朝の習慣もしてねーからな、まずはやることやってからだ。

 頭の上の住人がいない間に習慣と朝の仕事をパッパと済ませ、戻ってくると、なにやらドールハウス(つーか城?)が出来ていた。

「なんだい、これ?」

「〇カちゃんキャッスル。知らない?」

「いや、風雲た〇し城しか知らねーな」

「……べーって、たまに昭和ネタはさんでくるね……?」

 ワリーか。実際昭和生まれなんだからしゃーねーだろう。いやまあ、前世は、だけどよ。

「にしてもプリッつあんサイズの……キャッスル? 良くあったな」

 プリッつあんの身長がだいたい十七……あれ? オレ、目が悪くなったのかな? なんとかキャッスルにいるプリッつあんが五センチくらいに見えるんだが……。

「おもしろいよね、この妖精さん。伸縮自在の能力を持ってるなんて。しかも、チート級だよ」

 ……あ、あーワリー。良く話が見えねーんだが、オレにわかるように説明プリーズ……。

「自分はもちろんのこと、対象物──有機体でも無機物でもなんでも伸縮させることが出来るんだってさ」

 カイナの言ってることは……なんとなく理解できるし、スゲーとは思うんだが、正直な話、だからなに? ってな感想だ。

 それともオレの想像力が乏しいのか? まったく共感できねーんだが……。

「べー、これなんだかわかる?」

 と、カイナが手のひらに乗るくらいの、オレンジ色のなにかが詰まった小瓶を出した。なにそれ?

「……ジャム、か?」

 感じからしてそれっぽく見えるが、なんのかまではわからん。

「おれの好物のママレードだよ」

 ママレード? って、オレンジのジャムのママレードか?

 前世じゃジャムを買うなんてことしてねーからジャムと言ったらイチゴジャムしか思い浮かばねーよ。

「はい、あげる」

 と、言うので反射的に受け取ってしまった。

「その小瓶に魔力を注ぎながら大きくなれと念じて見て」

 良くわからんが、取り合えずやって見た──ら、あら仰天。手のひらに乗っていた小瓶がドラム缶サイズにまでデッカくなっちゃいました!?

「……な、な、なんだ、これ……」

「それがプリッちゃんの能力だよ。しかも、それだけじゃないんだな、これが」

 中身の詰まったドラム缶を軽々持ち上げ、両手を使ってフタを開けた。

 以前(前世)どこかで嗅いだような甘い香りが辺りに漂った。

「良い匂いだよね。信じられないくらいに」

 なにか含みのある笑みをオレに見せるが、なんなのかさっぱりわからない。

 どれどれと言いながらどこかからか出したスプーンでママレードをたっぷり掬い、パクっと口に入れた。

「う~ん。良い味だしてるよ。べーもどうぞ」

 差し出された新しいスプーンをもらい、一口食べて見る、うん、悪くはねー。

 慣れてねーからそこまで旨いと感じねーが、出されたら残さず食うくらいには旨いんじゃねーか?

「で、これが?」

「わかんない?」

「ああ、わからん」

 だから説明プリーズだっての。

「伸縮能力、それだけ見ればそんなに驚く能力じゃない。けど、プリッちゃんの伸縮能力はものを肥大化させたり小さくしたりするだけじゃなく、味も栄養も上限下限できるってこと。つまり、だ。もし、ベーを十メートル大きくしたら体の比重や星の重力に負けてペチャンコになるところをそのサイズに合った体にできるんだよ、プリッちゃんは」

「へースゲーな」

 その理屈で言うならオレ、ウルトラ〇ンにもなれるってこと、か?

「──はぁ!? なにその超空想的能力!!」

 あ、だから記憶から抹消したのか。納得──じゃねーよ! オレになんてことしちゃってくれてんの、プリッつあんよっ!!

「まあ、力は使い様。ベー次第だよ」
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