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村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
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220/992

220 扉を開けて

「……はぁ~」

 腰抜け組を出てしばらくすると、船長さんが深いため息をついた。

「どうしたい、ため息なんてついて。幸せが逃げんぞ」

 言うと非難する目を向けてきた。

「お前、相手はここを仕切るマフィアの一つだぞ。バンビルの声一つで怖いもの知らずのバカが押し掛けてくる。それで何人が海に沈められたか。バーボンドさんだって気を使ってるくらいなんだぞ」

「ガキ一人どうにもできねーマフィアなんて怖くもねーよ」

 たがだか一国の、それも一都市のマフィアなんて屁でもねー。あれならまだ灰色狼を相手にする方が怖い(疲れるって意味でよ)わ。

「……ベーならそうだろうなと思うのは、お前に毒されたからなんだろうな……」

 失敬な。人をトラブルメーカーみたいに言うなや。

「しかし、ああも簡単に許して良いのか? しかも、口約束で」

 さすが船長さん。良くわかってらっしゃる。

「構わねーさ。こっちも口約束なんだ、素直に守ってやる必要はねーよ」

 最初から約束を守れるアホだとは思ってねー。ここにきたのは値を吊り上げるためであり、将来を見込んでの仕込みをしにきたまでだ。

「……お前って、結構腹ぐろなんだな……」

「潰してくれって言ってんだ、懇切丁寧に相手してやんなくちゃ失礼じゃねーか」

 オレは付き合いのイイ村人って有名なんだぜ。まあ、オレの脳内世界では、だがよ。

「他のマフィアが黙ってねぇぞ」

「言葉には言葉を。力には力を。どうこようとオレは懇切丁寧に相手するさ。もっとも、そんなアホをするマフィアだとは思わねーがな」

 事実を事実と受け止め、状況を読めるならオレに手を出したりはさねーさ。マフィアなら情報屋と繋がりがあんだろうし、オレの結界術が魔法や魔術とはまったく違うとわかる程度には人材(お抱え魔術師)がいるはずだ。もし、オレの想像を超えたアホなら腰抜けくんと同じくちょっかい掛けてきてるはずだ。

「だから伝えておけよ。やるならやんぞ、ってな」

 多分、オレを見張っているだろう監視者に向けて言い放った。

「……まったく、お前が村人と言い張る意味がわかんねーよ……」

 わかんなくてイイさ。それはオレが知ってればイイことだからな。

「んじゃ、オレは帰るな。いろいろやっことがあっからよ」

「ああ。ほんと、悪かったな。助かったよ」

「気にすんな。またな」

 言って船長と別れた。

 途中、わざとぶつかってきたアホ(スリ)がいたが、服のポケットや収納鞄の中にオレ以外の手が入ったら重さ四十キロの結界が発動するようになっている。それも時間差で。なんで、ぶつかって三メートルほど進むと、バランスを崩して倒れてしまった。

 アホ(スリ)は、十四、五。マフィアに入ってるって感じじゃねーから、マフィア予備軍か野良なんだろうよ。

「大丈夫かい、あんちゃん。ちゃんと前見て走んねーと怪我するぜ」

「……な、なに、しやがった……」

「なにってなんだい? ただ、あんちゃんがオレにぶつかって転んだだけじゃねーか。まあ、怪我がないようでなによりだ。気を付けてな」

 アホ(スリ)の肩を軽く叩き、なにごともなかったように立ち去った。

 やれやれ。ほんと、王都は腐ってんな。まあ、こんな時代じゃしょうがねーと言えばしょうがねーんだが、めんど臭くてたまんねーよ。そんなにオレがカモに見えんのか?

 更にアホ(スリ)とバカ(かつあげ集団)が現れ、懇切丁寧に相手してたら倉庫に着いたときはすっかり夕焼け小宅だよ、まったく。

「ん? なんか賑やかだな」

 住居にしている倉庫の中からなにやらけたたましい声が漏れてきている。

「なんなんだいったい?」

 扉を開けて中にと、そこはメルヘンだった。

 へ?






また佐渡島に。台風の影響か波が高い。酔った……。

扉を開けて、か。新井素子先生の作品、ハマったもんです。あの感性に憧れる。

221は削除しました。なにかいろいろアウトなので。書き直しです。
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