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村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
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174 嵐山発進

 荷物の積み込みが終わり、下見に行くモコモコ族八名が格納庫に乗り込んだ。

「この中は揺れませんが、なにか起こるかわからないんで張ったロープをつかんでてください」

 と、タケルがモコモコ族に説明している。

 初めて乗る乗り物なんだから説明するのは当然なのだが、その光景に違和感を感じた。

 なんだと考え、ふっと理解する。タケルのヤツ、こちらの世界の言葉をしゃべってるのだ。

 タケルがどんな願いをしたか知らねーが、初めて会ったときは日本語だけであり、朝も日本語を使っている。なのに、なんで会話できんだ?

「なあ、タケル。お前、言葉どうしたんだ?」

「へ? あ、ああ。覚えました」

「はあ? 覚えた?」

 なに言ってんの? 意味わかんねーんだけど。

「ベーさんやサプルちゃんの会話を嵐山が回収して催眠学習で覚えました。あ、でも人魚の言葉は理解できても発することはできませんでしたけどね。さすがにイルカみないな音は厳しいっスよ」

 あ、うん、まあ、確かに自動翻訳の首輪のような魔法的道具がないと厳しいわな。でも、空気のあるところなら普通に会話(人魚語を覚えればだが)はできるんだぜ。

「あ、んじゃ今度、ハルヤール将軍から自動翻訳の首輪をもらうとするか」

 人も多くなりそうだし、忙しくなる前にもらっておくか。

「……自動翻訳とか、マジ、ファンタジーですね……」

「まあ、いろんな種族がいっからな、どうしてもそんな道具が必要とされんだよ」

 この時代のヤツらは頭を使って覚えるより魔法でなんとかするって感じだからな。

「はあ。あ、じゃあ、艦橋に行きましょうか」

「オレが行っても大丈夫なのか?」

 そう言う重要なところは隠すもんだろう。まあ、未来的なもん見てもわからんだろうがよ。

「大丈夫です。艦長席以外の席はロックしてありますし、ベーさんは搭乗員登録してますから、だいたいのところは入れます」

「ま、まあ、タケルがそう言うならありがたくお邪魔するが、なるべくは動かんようにするよ。なんかおっかねーしな」

 こーゆー電子機器って、前世から得意じゃねーんだよな。パソコンとか持ってなかったしよ。

「大丈夫ですよ。わからないときは嵐山に聞いてください。嵐山。ベーさんのホロー頼むな」

『了解しました。ベーさま、遠慮なくご用を申し付けくださいませ』

「……あ、ああ。そんときは頼むわ」

 なんか調子狂うな。オレにはSF生活は無理だわ。

 格納庫を抜け、通路に出る。

「意外とすっきりしてんだな」

 前世で見た潜水艦映画ではパイプやらが走っていたのに、この潜水艦はまるでSFな宇宙船のように凹凸がなく、幅も高さもあった。とても潜水艦の中とは思えんな。

「まあ、機能性よりデザイン性ですからね、アニメは」

「確かにな」

 なんて納得し、更に進む。

 途中、上下に続く階段を上がり、ちょっと進むと、左右に開く扉が現れた。

「ここが艦橋です」

 扉が開き、なんとも未来的な艦橋が視界いっぱいに飛び込んできた。

「嵐山。起動してくれ」

「了解です」

 なにかブンと音がしたと思ったら潜水艦が微かに揺れ、正面にあるモニタ群に潜水艦の横に描いてあった擬人化した女の子が映り、なにやら意味不明な動きをしたと思ったら外の風景を映し出した。

「ベーさん。正面の席にどうぞ」

 モニタ群が一番良く見える席を薦められた。イイんかい?

「そこは操縦席ですが、操縦はこっちの艦長席でやりますんで、大丈夫ですよ。まあ、風景を楽しんでください」

「そうか。ならありがたく座らせてもらうよ」

 滅多にねー風景だしな、楽しませてもらうか。

 席に座り、辺りを見回す。

「なかなかイイ見晴らしだな」

「でしょう。じゃあ、一応シートベルトしてくださいね」

 あいよとシートベルト……こうか? ちょっと緩いが、今のオレ体にはしょうがねーか。結界で固定しとくか。

「イイぞ」

「はい。嵐山」

「全システム異常なし。良好です」

「微速五段で移動。港を出る」

 振り返って見ると、タケルが操作レバーらしきものを動かしていた。

「それで動かすのか?」

 なんかちゃっちいな。

「いえ、これは港や狭い場所用です。どんなに最大にしても時速五キロは出ません」

「ふ~ん。いろいろあんだな」

 まあ、そーゆーもんだと納得しておくか。

 ゆっくりと潜水艦が進み、ギリギリに港の外へと出た。

「嵐山、発進」

 タケルの言葉に潜水艦がグングンと走り出した。 

さて、海だ。どうしよう……。
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