挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

143/992

143 アホとの遭遇

 オレたちが向かっている場所は無人島だ。

 二年前にルククと遊んでいるときに発見し、そこでブララとラビーを見つけたのだ。

 元々ブララはこの国に自生しており、それほど珍しくもないのだが、熟してもすっぱいことから誰も食べないものなのだ。

 村の近くにも自生してて、子供の頃……って、今も子供か。まあ、三、四才頃に口にし、煮込めば食えんじゃね? とやってみたのだが、そんなに甘くはならなかった。ただ、風味はイイと感じ、砂糖を入れればと思って、心に留めていたのだ。

 それに、ラーシュの国では砂糖が一般的に普及しており、それほど高くないとのことで風呂敷一枚分(だいたい三トンくらいかな?)を送ってもらっていたからブララが大量に自生する島を見つけたときは踊り狂ったものだ。

 ちょっと前にルククとサプルの遊び(ドッグファイト)が終わる頃、ブララが自生する島───ブララ島 (まんまですんません)が見えてきた。

 徐々に近付いて行き、ルククが着陸体勢を取ったとき、サプルが操るファニー号が接近してきた。

「あんちゃん、あれ!」

 と、ブララ島を指差した。

 着陸体勢になっているため、ルククの首で前方が見えない。なので着陸を中断。ブララ島を見えるように旋回してもらった。

 今世のこの体は丈夫で、五感も前世より数倍も優れている。なので一キロ先のものもだいたい把握できた。

 だが、今世ではまず見られないものだったので、見たものを素直に受け入れられなかった。

「あんちゃん、どうする?」

「まずオレが確認する。オレが合図を送るまでサプルは近付くな」

「わかった!」

 あたしも行く! とか言うバカな妹じゃなくて助かる。ほんと、サプルは賢い子だよ。

「ルククも待ってろな」

「キュイー!」

 うん。お前も賢い子で助かるよ。

 ルククと繋ぐ結界を解除し、ルククの世から飛び下りた。

 スピードには恐ろしくて着いてけないが、高さなら怖くはない。むしろ、好きなくらいだ。

 自由落下のまま百メートルくらい落下してから空飛ぶ結界を創り出した。

 落下速度を調整しながら海に着水。海面を滑るようにブララ島に近付く。

 ブララ島は無人島であり、陸から七十キロは離れている。ハルヤール将軍からの情報では人族の海路でもないし、人魚族からの海道(かいどう)からも離れているとのこと。海流も激しいとのことで海竜も近寄らないそーだ。

 ここにくるには空からくる方法しかない───はずなのだが、入江で魚釣りでもするかと創った防波堤に、未来的なものが接岸されていた。

 ……宇宙船……?

 形状はそう見える。

 全長は約百メートル。窓のようなものも見えねーし、船橋のようなもんもねー。武装らしきものも見て取れねーな。

 噴射口らしき背後から近付き、横に移動して絶句する。

 その宇宙船っぽい横っ腹に、日本語で『イ六〇〇改』と書かれ、なんかこの宇宙船っぽいものを無理矢理擬人化───女の子にしたものが描かれていた。

 あ、うん。転生者だわ。

 もうそれ以外になにがある。あったらオレは暴れ狂うぞ!

「……またアホなこと願いやがって……」

 いやまあ、なにを願ったかはわからねーが、こんなものを持って転生したヤツがアホじゃなかったらなんなんだよ。もう、エリナ以上のアホだわっ!

 頭痛を堪えながら正面に回る。

 しばし様子を見るが、宇宙船っぽいものから反応はない。乗ってねーのか?

 しょうがねーので堤防へと上がる。

 辺りを見回すと、なにやら生活臭が漂っていた。

 ブララ島には年に二、三回くらいしかこないが、万が一の避難地として土魔法で家(雨風凌げる程度な)を創り、井戸を掘ってある。

 そんな家から煙が上がり、懐かしい前世の音楽が流れていた。

 まあ、ここは無人島だし、オレの所有地ではねー。誰が住もうが口出す権限もねー。なんで、どうしようとオレは気にしねー。

 だが、フリーダムな姿で銃を向けられてたら気にしねー訳にはいかねーよ。

「あんたがどんな人生を送ってきたか知らねーし、こんな無人島にやってきた正体不明のガキに恐れを抱くのもわかる。だが、そのふる〇ンは仕舞えや! もぐぞ!」

 露出趣味をどうこう言うつもりはねーが、サプルにやったらもぐどころじゃねーぞ、こん畜生がッ!




 
宇宙船っぽい潜水艦です。形状は勝手に想像して下さい。自分は深くは考えてませんので。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ