挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
村人転生~最強のスローライフ 作者:タカハシあん
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

111/992

111 材料調達

 村長宅から出て広場に戻ると、女衆の熱気で夏のように暑くなっていた。

 ……このエネルギーをなにかに利用できたらイイんだがな……。

 女の買い物には近付くなを前世で学んだオレとしてはあの中に入りたくねーが、サリバリやトアラに黙って帰ると後でうるせーからな、一言言っておかねーとならんのよ。

「サリバリ、オレは帰るがどうする?」

「先に帰ってて」

 服に夢中でこちらを見ないが、下手に付き合わされるよりは何倍もマシなので、さっさと退避する。

「トアラ、先帰るな」

 もはや布しか見えてないらしく、オレの声にも反応しない。なんで、横にいるおばちゃんに伝言を頼んでさっさと逃げ出した。

 ほんと、買い物時の女はコエーわ。

 そのまま薪置き場に行こうとしたが、集落にきてオババに顔を見せねーのも薄情だと、薬所に向かった。

「オババ、生きてるか~?」

「生きとるよ」

 奥の工房からニーブではなくオババの声が返ってきた。

 疑問に思いながら工房に行くと、オババが一人で薬草を煎じていた。

「オババ一人か?」

「ああ。ニーブなら広場に行っとるよ」

 いたんか。全然気が付かんかったよ。影薄っいな、ニーブ。いやまあ、濃いヤツ(女に多いな)がいっぱいいっからな、どうしても凡人は隠れっちまうんだがな……。

「お前も買い物かい?」

「んや、村長に話があってな。その帰りだ」

「そうかい。お前には苦労掛けるのぉ」

 そんなオババに苦笑する。さすが年の功。頭が下がるよ。

「今度、ジャックのおっちゃんのトコに行くが、なんか必要なもんあるか?」

 バリアルの街は、交易の街。いろんなトコからいろんなもんが集まるのだ。

「それならコジの実とコノハ鳥の乾胆、ザンバラ草、碧草、白長花、あと、白樺の皮を頼むよ」

 まあ、ド田舎の薬師が扱うようなもんじゃねー(高級な意味で)が、弟子が十人もいるオババならではだ。

「わかった。こちから売るもんはあっか?」

 薬師もいろいろ金が掛かんだよ。今言われたもんを買うには、な。

「じゃあ、回復薬を頼むよ」

 いろいろ薬はあるが、やはり回復薬が一番金になるし、交易都市には隊商やら冒険者やらが集まるから回復薬の需要が多いんだよ。

「わかった。んじゃ、持ってくかんな」

 勝手知ったる通った工房。どこになにがあるかは熟知している。

 棚から回復薬が入った箱(結界を施してあるから腐りはしないのだ)を取り出し、近くにあった背負い籠に詰めて行く。そのためのもんだから遠慮はいらぬです。

「んじゃ、またくんな」

「ああ、待っとるよ」

 オババんとこを後にし、シバダたちに駄賃を渡して我が家へと帰った。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ