祝2,500,000PV!
ちなみに白の本は7,000,000PV超えたくらいでした。
差が激しいね……。
他の人が祝!ってやってるのでやりたくなりました。
ユニークはめんどいから両方数十万とだけ。
ウィンドウ閉じちゃったしね。
てってってーててっててー。
未公開再び。
47話 開戦の合図
―――ハルケギニア王城、大会議室。
ルイズが逃げ出してから半年後、やはりというか何と言うか、東方では戦争に対する準備を行っていた。
「バカだねー……」
「ですねー」
全員が頷いている。
現在、この会議室に居るのは最高議会の議員ばっかりだ。
まあ、議員と言っても、議会制民主主義の上に君主制。民の上に王が立っているのは変わらない。
ぶっちゃけめんどいから纏めて持って来いってことだ。
民から選ばれた議員の頭を覗き、本当に国のことを思ってる奴だけこっちで選んだのだ。
ちなみにヴァリエール家はヴァリエールとカトレアが選ばれている。ギーシュは無理やり俺がねじ込んだ。エルフのレイジールは特殊枠で入れた。ついでに森の中で見つけた有翼人の代表も入っている。韻竜の長もいる。理由としては、人間だけでは意味がないと思ったからだ。まぁ、賢者とかよばれてるらしいが、ギーシュすまんって感じだ。重圧感で毎回涙目だし……。
「ウィンドウ:展開」
それぞれの前に、19インチ程度のウインドウが現れる。
そこで俺は立ち上がり、ウィンドウを操作しながら口を開く。
「まず、聞いてほしい。東方の開戦理由は食糧難。魔法が使えなくなったことで混乱し、半年で限界となったようだ」
さらに操作し、兵器開発の場面を映し出す。
「そこで、我々の国を落とせば、食糧にも困らなくなり、楽な生活が出来ると掲げ、民を誘導。現在、全ての生産をストップし、兵器開発へと移行しているようだ。民全てが兵士となっていると思ってくれ」
それから街の様子を映し出す。
「見てわかるとおり、民は食糧不足により、町中で餓死者が出ている状態だ。貯蓄は一年分あるとのことで開始した計画だが、それは全員が質素な生活をすればの話だ。上層が贅沢をすれば半年でこれだ。したがって、民からの不満の声がかなり上がり、今にも国では内乱がおこりそうだ。そのストッパーになっているのが、我が国に食糧が豊富にあるということだ。東方は悪い意味で民が一致団結していると言っていいだろう」
次に、東方軍の完成した兵器を映し出す。
「これが東方の兵器だ」
そこで、ギーシュが手をあげる。
「どうぞ」
「失礼するよ。それはラプターではないかい? それだけの数がそろっていると、我々側にかなりの被害が出ると想定される。それに、戦艦や銃器が多いね」
俺は一度頷き、リーンに視線を移す。
リーンは頷き、立ち上がる。
「確かにこれは我々から盗まれたラプターのようですが、しかし、劣化ラプターです」
「劣化?」
「ええ。確かに空を飛べます。ですが、これを見てください」
リーンはある部分を拡大させる。
この時代の人間は、形さえ似ていれば全部ラプターだと思うのだろう。飛行機と言う言葉はないからな。
「プロペラ。これは、盗まれた資料を元に作りだされたプロペラ機です。軍事施設の付近に歴代の戦闘機博物館があったのをご存知でしょうか? そこに設計図ごとおいてありました。置いてあった理由は、原始的すぎて使われても何も問題がないからです。更に、この戦艦は彼らが独自で考えたものでしょう。一応迷彩の為に青く塗っていますが、ほとんどが木造です。我等の戦艦や兵器は光学迷彩処理をしていますし、ナノテクノロジーを使った不可視フィールド。Nフィールド装備です。何も問題はありません」
そう言ってリーンは座った。
他の人は、リーンが言った言葉を解説しているウィンドウを見て、目を見開いている。
「だが、銃器はどうするのだね? あの人数が一度に銃器を持って来られたら、こちらの兵士は魔法が使えない。人死には確実だろう」
「その点は問題ない。この戦争は無人機と有人ダイレクトリンク機、王族のみで行う。」
ざわりと、議員たちが騒ぐ。
「それに、これを見てくれ」
俺はニヤリと笑いながら、皆に新しいウィンドウを表示させる。
「それはなんだね? グラフのようだが」
その言葉に頷き、皆を見回す。
「これは半年前を百パーセントとした場合の、民の投降状況。この3パーセントは悪意を持ちこちらに近づいてきたもの。それはその場で処刑した。ちなみに、餓死者は入れていない」
「な、何故いきなり投降してきたのだね?」
ヴァリエールが戸惑いをあらわにし、疑問を口にする。
他の奴も同じようで、視線をこちらに向けてくる。
「情報だ。民の間に情報を流した。ハルケギニア王国に保護を頼んだものは、食べ物にも困らず、手厚く歓迎されると。戦争になった場合、こちらが勝てば元の家に戻れると。現在保護しているのが27%。この戦争に介入しない者が46%。東方の人口の76%が戦争に介入しない。上流貴族や国の兵、王族と一部の民しか向こうの戦力はない。ただ、この人数だと、一人ひとりの兵士はかなりの武装をすることが出来るだろう」
最後の操作を行い、計画を全て順番に表示させる。
「残りの24%。これは殺すしかない。24%と言うが、その人数は30万人以上に及ぶ。5カ国の戦争など、比ではないくらいの戦争であることにはかわりはない。ハルケギニア史上最大の戦争だろう」
真剣な顔で言い放つと、議員たちは唾を飲み込む。
ちなみに、王族連中はお菓子を飲み込む。むろんちゃんと噛んでだ。
「東方の領土を永遠に草も生えぬ焦土に変えるなら1分で出来る。しかし、それでは意味はない。こちらの戦力は無人機・有人ダイレクトリング機120万。更に、制圧後の為の有人機10万。出来るだけ首都からひきつけ、サハラ砂漠で迎え撃つ。動物や樹は一時撤去だ。エルフにも避難してもらう。エルフの街は地面ごと一時退避させるつもりだ。また砂漠に後戻りだが、一年もたてば戻るだろう。地中深くまで攻撃しないように設定してあるしな。よいかレイジール?」
レイジールに視線を移すと、苦しそうに口を開く。
「いたしかたないのじゃ。あの場を戦場にすることを許そう」
すまんな……エルフの奴らに説明するのめんどうだろう。エルフはあまり争い好きじゃないしな。
「リーン。NGシステムはどうだ?」
「一年程でしたら問題ありません。それ以上はCPU、制御システム共に負荷に耐えられません」
「十分だ」
それならいいか……。
NGシステム。兵器に積んであるNフィールドを巨大化した制御システム。それを国の周り1000箇所に設置し、CPUにより演算処理。国を丸ごと不可視のフィールドでシェルターにしてしまう方法だ。
目標としては、星の外部からの攻撃を防ぐために、星全体に張り巡らせる予定ではある。
「一応の為に、砂漠の中央に、蜘蛛・蛇型無人戦車を配置する。あとは――」
俺はヴァリエールとカトレアを見つめる。
多分、この二人にはキツイだろうが……。
「24%を殺す。この意味わかるか?」
カトレアは首を傾げているが、ヴァリエールは俯く。
そして顔をあげ、こちらを真剣な面持ちで見つめてくる。
「覚悟の上です。この戦争を招いたのはわたしの娘であります。それ相応の罰を与えます」
「お、お父様!」
「考えてみろ。もしこれがトリスティンであったら、一方的に蹂躙されていたぞ。それを招いたのは娘の裏切り。何も音沙汰無しとはいかない! 我々は民の代表! 私情をはさんではいけない!」
口調は厳しいが、顔色はかなり悪い。
ちなみに、どっちにしろ戦うことにはなっていた。交渉なんて無理そうだし。
まあ、ここはルイズに被ってもらうけどな。
「国家特級犯罪者ルイズ、家名は無し。罪状、終身刑からの脱獄。敵国の手引き。大量殺戮。国家機密の持ち出し。リーンこの罪状から刑の計算を」
「はい。留置期間内の脱獄、公開処刑。敵国の手引き、処刑。大量殺戮、公開処刑。国家機密の持ち出し、公開処刑。他抵触する罪状6、終身刑。判決――」
リーンが見回すが、皆わかっているだろう。一つですら公開処刑なのだから。
「3Dホログラムによる全映処刑。処刑方、四肢切断のち、一か月の晒し身。その後、玉水の中に放逐。ハルケギニアにおいて、史上初、そして最後の最重刑でしょう。普通の処刑では民が納得致しません。この大戦争の責任を一人で背負うのです。これでも甘いくらいでしょう。ですが、これ以上の刑は事実上不可能。血管だけを縫合すれば、痛みだけを一か月負い続けるでしょう。最悪ハイポーションをかければいいです。あれは再生までは出来ませんので。では、採決を取ります。この意見に賛成の方はご起立を」
俺はすぐに立ち上がる。
これは見せしめでもあるのだ。これをしなければ民が納得することなどありえない。結果で言えば、莫大な金額と、これから死ぬ東方の30万+餓死者。計100万以上の殺戮。もし、状況が違ったら、こちらの人間が大量に死に、生き残っても奴隷として扱われることになる。それをルイズは一人で引き起こしてしまった。責任が誰にあるか、間違いなくルイズだろう。併合した後の東方の民、そして我が国の民の、その憎しみを一身に受けるのはルイズなのだ。見たからわかるが、あいつは今も贅沢三昧している。誰のせいで大量の餓死者が出たのかも知らず、東方の救世主だと思い込んでいるルイズ。もしこれで終身刑どまりなら、今度は国民が王宮に反旗を翻す。その為の残酷な処刑。
それを皆知っているのか、二人以外立ち上がった。
二人とは、もちろんヴァリエールとカトレア。
やがて、苦々しい表情でヴァリエールがゆっくりと立ち上がる。
「おとう……さま」
魔法を消したらルイズを出すつもりだったが、此処まで来たらもう無理だ。
どっちにしろ6割を超えたから可決なのだが……ちなみに、民主主義の上に君主制があると言うのはこのせいだ。王族関係は無条件で議員だ。それだけで6割に届いてしまう。可決否決もこちらの自由なのだ。
なかなか立ち上がらないカトレアにいらつき、俺は問いかける。
「カトレア。お前は民の代表だ。私情を持ちだすならばお前は議会にふさわしくない。出て行け。ルイズのせいで何人が死んだかわかるか? 現在67万人。グラフには入れてないが、これだけの餓死者が居る。それにこれを見ろ」
俺はウィンドウに現在のルイズを映し出す。
テーブルの上にある大量の豪華なご飯を優雅に食べながら、いらないものは下げさせて、新しいものを頼んでいる。
しかも、運んでいる使用人の頬は痩せこけている。それを見てもこんな態度がとれるとは……とことん自分は選ばれた人間だって根性がしみついてるな。昔っから平民は貴族に尽くす生き物でしょ? それが幸せなんだから! とか言ってたしな。
「これを見ても判断を変えないと? ルイズをかわいがっていたようだしな。なんだったら今からルイズの元に送ってやろう。戦争が始まったらお前も殺すがな」
俺は冷たく言い放つ。
「ヴァリエール。きっとエレオノールやお前の妻も反対するだろう。だったらルイズの家族に戻れって言っとけ。もちろん、何人養子にしようが、家族全員が公開処刑だ。はっきり言って100万人を殺した罪なんて、どんなことしようが許されない。一族処刑は免れないだろう」
「……わかっております」
やがて、カトレアは顔を歪めて、涙を流しながら立ちあがった。
「ついでにカトレアは議会から追放。私情をはさむ人間はいらない。私利私欲に動く奴や、横領する奴と何も変わらない。此処で決まったことによっては国家転覆だってありえることを頭に置いておけ。公平に見れず、家族を一番に置く奴は信用できない。もし俺だったら家族を切り捨てるからな。もちろん切り捨てられることも覚悟の上で……だ。では解散!」
カトレアは俺の言葉が終わると、その場に座り込んでしまったが、ヴァリエールに連れられて部屋を出て行く。
他の議員もだ。
残ったのは王族とギーシュ。
「何か手伝えることはないかいウィディス?」
ギーシュが声を掛けてきた。
「あるにはあるが……それよりお前、女誰も連れてこなかったな」
「ああ、そんなことか」
フっと笑ってかぶりを振る。
「養えるくらいにお金を貯めて、皆を迎えに行くのさ。その時まで僕を好きでいてくれたら、一緒に暮らすのさ。だから、僕は誰ともキスすらしたことがないよ。迎えに行って、僕と一生歩んでくれるなら、その時初めてするつもりさ」
俺は苦笑してしまう。
だって、あのギーシュがだぞ?
「いい男になったじゃないかギーシュ」
「半年間、彼女たちと話し合って決めたことだからね。まあ出来れば、そのときも僕を好きでいてほしいけどね」
「ああ、大丈夫さ。お前ほどいい男はいない。お前を選ぶさ」
二人でくすりと笑ってしまう。
「あ、それよかギーシュ。仕事なんだが――」
俺はウィンドウを表示させる。
ギーシュを囲むように大量のウィンドウが現れた。
「こ、これは?」
「国境の地中、陸、海、空を全方位見えるようにしてある。いわば監視だ」
「こ、この数を監視するのかい……」
まあ、実際は俺達全員世界を常時観測しているから必要ないんだが、ギーシュには重要な場所をこれから預けると思うので、その練習でもある。
「これをお前の部屋に置いておくから見ておけ。戦争時は遠隔操作のポット開けておくから、試作の機人一機あやつってみろ。ダイレクトリンクで繋ぐからな、痛覚のフィードバックは消しておくけど」
俺もやったことあるけど、ゲームみたいで結構面白いんだあれ。今では有人=ダイレクトリンクだしな。
死ぬこともないし、兵士が操るから細かな操作もできる。
まあ、機人は配備してないけど。
にしても……結局ルイズのせいにして国乗っ取っちまうな。
実際王殺すのもルイズ拉致するのも転移して終了だ。ただ、悪いのは全面的に相手の王として国を乗っ取るために使わせてもらっただけだ。交渉はもとから不可能だったしな。
ラプターが獲られても放置していたのはこの為でもある。相手が戦争を仕掛けてきてくれないと困るしな。俺の中では、ルイズは最善の行動を取ってくれたと言えるだろう。
ま、いっか。さてと、準備するかな。
―――サハラ砂漠
会議から2週間。敵は動き出した。
現在、俺達王族は、上空に浮かんでいる。
敵の動きを監視しながら、N通信を開く。
『リーンは全無人機をマルチタスクで展開。飛行はCPUに任せ、攻撃はリーンが行ってくれ。近くの無人機の制御はこちらがもらう』
『了解でーす』
俺も同時に、映像だけに振り分けていた並列処理を拡大させる。
近場の空中要塞の制御もこちらがもらうか。最悪砂漠ごと焼き払えばいい。あり得ないとは思うが。
『艦隊DL部隊は定位置にとどまるように、あとNフィールドをはっておけ。向こうがうってきたら、遠慮なく迎撃しろ。蜘蛛、蛇、戦闘機DL部隊は光学迷彩をはっておけ、蜘蛛、蛇は近づき待機。戦闘機DL部隊は東方上空の各空中要塞にて待機。国の制圧時には期待している。銃器部隊は蜘蛛に乗り制圧準備』
『『『リャー(了解)』』』
『全軍に命令する。初撃はNフィールドで防げ、こちらは迎撃として迎え撃つのだ。断じて侵略ではない! 一方的な侵略に対する自衛として戦うのだ!』
『リャー』
そこで繋がった通信を閉じる。
音声通信だが、数百万を直結に結んでいるのだ。マルチタスクで処理しなくては、確実に声すらも聞き取れないだろう。
N映像で確認すると、敵はどうやら、戦車と、プロペラ機でくるらしい。5万くらいか。まぁ、圧巻だな。こっちのは迷彩纏ってる無人機がめちゃくちゃ飛んでるのが見えるけど……。
戦車の資料とられたからな……。やっぱ民全員兵器開発に回しただけあって、短期間でこれだけの数をそろえるとは……。街の鉄全部使ってたしな。
それにしてもあの距離なら……あと10分くらいで始まるな。
そろそろか。もしもの為にギリギリまで待ったが、展開するべきだろう。長距離砲弾ありそうだし。
『Nフィールド展開! リーンはNGシステム起動!』
『リャー』
来てみろルイズ。
攻撃した瞬間、お前らの死は確定するんだからな。
残虐に、残忍に、蹂躙してやろうロバ・アル・カリイエの者達よ。
だんだんと視認できるようになってきた大軍。
視界に入ると、少しして遠くで火花が上がる。距離にして3キロメイルか。
『敵ロングバレルから、大砲弾67! 来ます!』
1キロメイル程まで近づいた弾は、無人機を操るリーンによる正確な射撃によって撃ち落とされる。
初撃を確認し、俺は声を拡散させる。
《我々ハルケギニア王国は、ロバ・アル・カリイエによる侵略の攻撃を確認した! これより、彼の国を敵国とみなし、我々は全力で排除する!》
『光学迷彩解除! 無人部隊蹂躙せよ! 排除せよ!』
光学迷彩は便利だが、DV部隊からは見えない。同士うちさえあるだろう。完璧なステルス状態になってしまうのが傷だな。もとからステルス機ではあるけどな。並列処理をしている無人機同士なら確実に同士うちはないんだが……。
俺の命令により、至る所で光の反射を解除し、空間がゆがむ。
現れるは空を覆うような無人部隊。巨大な蜘蛛と蛇が陸を埋め尽くす。
海の方でも始まったのか、次々に撃破報告が流れる。
そこで、横一列に蜘蛛を並ばせる。
『全武装、前方に一斉掃射! そのまま進撃!』
地が割れるような爆音をとどろかせ、色とりどりの光が前方に放たれる。
実際、ラグなしに発射したことにより、地が揺れている。
後悔させてやるよロバ・アル・カリイエ。
俺を敵に回したことがどれほど愚かな行いか!
日本のマックが食べたい。
アメリカのデカイけど雑すぎる。
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