ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
02.なんかおかしな展開に
02.なんかおかしな展開に その6
きんこーんかーんこーん。
昼休みを告げるチャイムが校内に響きわたる。
と同時に、黄色いヘアピンで前髪を止めた女が俺の横を通り過ぎる。それはつまり、俺にとってマジムカツク以外の何者でもない儀式の始まりを意味している。
なんて遠回りな言い方は空しくなるからやめよう。
「まったく、うらやましいよな。女の子の手作り弁当なんて」
早くも聞こえてきたマジムカツクやり取りをなるべく聞かないよう、席を立って学食に向かう。
「・・・・・・待てよ」
そういえば、今、うちには女の子がいるんだ。
「はいっ、お兄ちゃん、今日のお弁当。残しちゃダメだよ?」
「将仁さん、差し出がましいかも知れませんが、お弁当を作らせて頂きました」
「ほら、将仁。今日の昼飯、作っといたぜ」
かるーく妄想して、最後のは無いなと思った。
そして、もうちょっと妄想したら、なんか悲しくなってしまった。
いくら女の子の姿になったとはいえ、元は携帯電話とテレビとバイク。肉体を持っているという意味では確かに生身だが、それとは別の意味で生身の女にはそういうことをしてもらえない、という事実を思い知らされてしまったからだ。
真実を知っている奴がいたら、贅沢だなんだと言うかもしれないが、人間ってのは贅沢だから、こういうことをしてもらうならやっぱり生身がいいと思ってしまうのだ。
それに、こう言ってはなんだが、あいつらに本当に飯が作れるのか、ということも疑わしい。昨日はテルミが素麺(そうめん)を作ったが、素麺ぐらいなら袋に作り方が書いてあるから、字が読めれば作れる。レシピ無しだとどんなもんが出されるのか、心配を通り越して怖くすらなる。
結局、「あまり期待しないほうがいい」と自分を納得させ、空腹を満たす為に学生食堂へと向かうことにした。
どうも、作者です。

今回は、メシ時の主人公のボヤキです。
興味がねぇー!という方は読み飛ばしてくださいまし。

ただ、これって、私自身がこういう状況になったら、考えそうな事なんですよね〜。
やっぱり贅沢ですかね?

さて、次ですが。
前作でヒビキが「あいつ」と呼んだ人物が登場します。
請うご期待!なんちゃってw


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。