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Deltaプロファイル
作:極



第30話 本当、目的


無事に基地に帰還した武蔵、機体を格納庫の手前で止めるとすぐさま機体から降りる。
そして格納庫の中に入ろうとした時、大きな扉の前に眼鏡を掛け、煙草を吸いながら誰かを待っている女性が立っていた。
その女性は武蔵に気づくと銜えていた煙草を指で挟む。
「久しぶりね、伊達君」
「き、君は・・・」
武蔵はその女性の顔に見覚えがあった。
小さい頃から知っている、赤城と同じ彼女は・・・。
「ふふっ、感動の再会はもっと静かな所でしたかったわね。もう準備は出来てるわよ」
その途端、格納庫の扉はゆっくりと開き、中からは一機の機体が姿を見せた。
全身茶色にコーティングされたその機体の肩には巨大な大砲が着いているのが印象的だった。
「機体名は『大和』。貴方の右腕になる機体よ」
女性は少し笑みを浮かべながら煙草を吸い、その機体を見つめていた。
「ありがとう、神楽。行って来る」

その頃、ERRORの前に立ちふさがる一機の機体の眼が光り輝いていた。
操縦席に座っているレンは何故か目を瞑り、意識を集中させている。
そして眼を開いた瞬間、背中に付いてある六つの武器が一斉に発射された。
『飛べっ!フェアリー!』
六つのフェアリーは空高く舞い上がり、そして急降下と供に一斉に攻撃を開始する。
フェアリーから放たれるビームは次々にERRORを撃ち抜いていく。
装甲の熱いWorm態の皮膚でさえ貫いていき、動きの早いBeast態にも確実に当てていく。
Worm態が無数の触手を一斉に伸ばし、フェアリーを捕まえようとするがフェアリーにはかすりもしない。
その動きと小ささで難なく触手を交わしていくと、またレンが乗る機体の背中に自動的に戻る。
新型の機体の動きを見ていた赤城と由梨音は驚きを隠せない表情をしている。
そして自動で飛び、次々に敵を撃ち抜いていったフェアリーが心強く思えた。
『すごい、これが・・・私の機体!』
今の所、たった1機でERRORの群れと互角に戦えているが、奴等は物量で責めてくる。
『由梨音、私達も負けてはいられないぞ』
『はい!私もレンちゃんに負けないぐらい頑張ります!!』
由梨音の乗るギフツは背中に着いてあるバズーカを手に取ると、ERRORの群れに次々に撃ち込んでいく。
赤城はその時の爆風に隠れながらERRORを狙い、敵陣に突っ込みLRSを振るう、そしてアサルトライフルで次々にERRORを撃ち抜いて行った。
『隊長!第三と第四部隊が押され始めています、このままだとERRORに囲まれてしまいます!』
『わかった。レン、お前は第三部隊と合流。援護をしてやれ。由梨音は第四部隊も合流しろ』
『隊長、私がここに残ります。隊長は第三部隊と合流を!』
『私はこの部隊の隊長、この場は責任を持って私が対処する。お前達は他部隊と合流を済ませるんだ』
『赤城少佐!いくら何でもこの場を一人で何て無理ですよ!?』
『いや、レンのおかげで若干数は減った。これぐらいなら私一人で十分だ。
それに、命を張ってこの場を守ろうとしたノイドに。私は背を向ける事は出来ない、これは隊長の責任だ』
『うっ・・・わかりました。第四部隊と合流します・・・』
レンの乗る青い機体は赤城の乗るリバインに背を向けると、第三部隊の入る場所に飛んでいく。
『赤城少佐!伊達中尉が戻ってくるまで絶対に無理はしたらだめだよ!』
『由梨音、お前も気をつけろ』

由梨音の乗るギフツも赤城に背を向け、第四部隊のいる場所に向かった。
赤城は足元に落ちているマシンガンを拾うと、両手同時に引き金を引く。
弾丸は這い蹲りながら奇妙に近寄ってくるPerson態を次々に撃ち抜いていく。
地面から次々に湧き出るERROR。Person態のほかにもWorm態が続々表れる。
Worm態の甲羅は硬く厚い、その為銃では破壊が不可能なので重火器を使うかLRSで斬るしか方法が無い。
赤城はリバインの腰に付いているハンドグレネードをERRORの群れに投げ込むと、盾を前に突き出しながら突進していく。
爆風で中を舞うERRORの肉片、赤城はそんな物諸共せずに近づいてくるWorm態にLRSを突き刺す。
後ろから走り、飛びかかってくるBeast態を盾で弾き、肩に着いてある機関銃で撃ち抜く。
そしてPerson態に取り付かれる前にブースト展開。
一度飛んで安全なエリアに着地し、機体の背中についてあるアサルトライフルを取り出す。
左足の側面が開くとアサルトライフルの弾が内蔵されており、それを掴むと急いで取り付けてリロードを済ませる。
だがその時、リバインが立っていた地面に亀裂が走る。
赤城は急いで飛ぼうとブーストを展開、地面から足が離れた瞬間に無数の触手が地面から伸び出てくる。
その触手に銃を撃つ赤城だが中々当たらず、無数の触手はリバインの両足を巻きつく。
体制が崩してしまうと、そのまま地面に叩きつけられるリバイン。
「うぐっ!」
その衝撃で頭を打ちつけられた赤城、額からかすかに血が垂れる。
意識が朦朧とする中、急いでリバインを起き上がらせようとレバーを押し上げるが、
触手に機体を引きずられて上手く立ち上がる事が出来ない。
ERRORの群れの中に引きずられていくリバイン、Worm態の触手から逃れようと必死にもがくがあっという間に引きずられていく。
リバインは咄嗟にLRSを取り出し、その刃を地面に突き刺した。
「まだだ、私はまだ倒れるわけにはいかない!」
何とか動きを止める事が出来た、だがWorm態の触手はリバインの両足に巻きついたまま放そうとしない。
身動きが取れないままのリバイン、それを狙って無数のPerson態が次々に機体に張り付いてくる。
「考えるんだ、どうすればいいのか。奴が戻ってくるまでに私は・・・」
『─ERROR─』
モニターに移る『ERROR』、コクピット内の赤いランプがつくと警告音が流れる。
Person態が機体の間接のケーブルや骨組みを噛み砕き、機体を解体していく。
そして数匹のPerson態は機体の背中を噛み砕き、ある物を探し出していた。
「こんな化け物に背後をとられるぐらいなら私は!」
地面に突き刺さしているLRSを引き抜く赤城、機体は地面に引きずられながらERRORの群れに引き込まれていくが、
その間に赤城は機体に張り付いているPerson態を必死に振り払う。
そして自分の足に巻きついている触手はLRSで斬ろうとした時、赤城の乗るリバインは宙を舞う。
機体は上空に投げ飛ばされる、その間に何とか耐性を立て直して着地を試みる。
多少機体にダメージはあるが何とか着地に成功。
だが、周りを見渡した赤城はその光景に絶望した。
自分の周りを囲む数百程いるERRORの大群、周りにいるERROR全てが赤城を見つめていた。
その時、東部基地からの通信が突然入ってきた。
『全部隊に告ぎます、こちら東部基地を防衛していた壱番隊、弐番隊、八番隊、九番隊が全滅。
 基地にERRORの大群が押し寄せてきています、残されている部隊は全て基地の防衛に回ってください』
「なっ、そんな馬鹿な。市街地の防衛より基地の防衛を最優先する気か?」
今ココで市街地周辺にる部隊が基地に集まってしまうと、市街地は一体誰が守ると言うんだ。
だが冷静に考えてみればたしかに基地防衛を優先せざるおえない、基地が落とされてしまえば結果的に市街地が壊滅する。
だからと言ってこの場を見過ごすわけにはいかない。
赤城が基地に向かおうとした時、突如通信からオペレーターの声が聞こえてきた。
『基地の前方にアンノウン機が出現!ERRORの兵器だと思われ・・・えっ?
 アンノウン機がERRORと交戦中。次々にERRORの数を減らしていきます!』
そして通信からは違うもう一人の声が聞こえてきた、その声はいつも聞いているあの声だった
『俺がこいつ等の相手してやんよ!だからお前等兵士は市街地の防衛してろ!!』
「そのこえ、アステルしょうい・・・か」
赤城がその機体との通信を試みると、すんなり通信は成功。操縦席に座る男の姿がモニターに映し出された。
『残念だが俺は高橋甲斐斗、アステルじゃない、って赤毛!?その傷大丈夫なのか?』
「わたしは赤城だ、なんどいえば・・・」
『───!!』
「・・・?」
薄い、見るもの全てが薄くブレて見える。
彼は必死に赤城に話しかけるが、声は赤城には届かなかった。
赤城の頭から流れ出る血は止まらず、赤城の着ている軍服をも赤く染めていく。
レーダーに反応有り、ERRORの大群が一斉に赤城の機体目掛けて進んできていた。
胸の鼓動が早く感じる、自分の死を加速させているかのように。
もはや銃も無い、あるといえば一本のLRSだけ。
意識が朦朧とする中、リバインはLRSを構え、迫り来るERRORの軍団に向けて刃を向けた。
「私の刀、まだ折れてはいない・・・」

体は簡単に砕け散っていった。
その一発の砲弾はリバインに近づくERRORの肉体を木っ端微塵にし、吹き飛ばしていった。
「赤城、よく頑張ってくれた。ありがとう」
そして一機の機体がリバインの前に現れる。
全身茶色の装甲を身に纏い、右肩にはあの大砲の発射口から煙が漂っている。
「ココからは俺が頑張らないとね、赤城は少し休んでて」
武蔵はそれだけを言うと、リバインに背を向け。ERRORの群れに機体を向けた。
「ノイドや赤城、皆が命を賭けて守っていてくれたんだ、その思い。無駄にはしない!」
大和の操縦席の壁に光が伝っていき、大和の眼が強く光る。
大砲をERRORの群れに向けると、一発の砲弾を撃ち込む。
発射されると同時に反動で機体が後ろに進むが、何とか反動に耐えた大和。
砲弾はERRORが集中的に集まっている場所に到達、地面に触れた瞬間に凄まじい爆発が起こり、その場にいたERRORを吹き飛ばす。
穴から湧き出るERRORにも一発の砲弾を撃ち込み穴を破壊、その一発の砲弾を放つたびにレーダーに移るERRORの数が一気に減っていく。
だが大和やリバインを囲んでいるERRORはまだ健在だ。
近距離で砲撃すると爆風で赤城の乗るリバインまで被害を被ってしまうからだ。
すると武蔵はモニターの下についてある小さな青色のスイッチを押し、深く目を瞑る。
『─SRC発動─』
4匹のBeast態が大和を囲み、四方から一斉に飛びかかる。
その瞬間、大和は両腰に掛けていた2本の刀を鞘から抜き取ると一斉に飛びかかるBeast態の首を一瞬にして斬り落とす。
大和がBeast態と戦っている間にPerson態がリバインに近づこうとすると、それを見た大和が一瞬にしてPerson態の全に立ちふさがる。
大和の動きは人に近く、左腕についてある機関銃を使い地面に這い蹲るPerson態を撃ち抜いていく。
リバイン周辺のPerson態を一掃すると、Worm態の群れがいる方向に砲身を向けて砲弾を撃ち込み、後部のブースターで一機に敵陣の中に入っていく。
ERRORはその機体に近づく事が出来なかった、完璧な見切り、そして間合い。Person態やBeast態がいくら飛びかかろうが大和に触れる事すら出来ない。
Worm態が体から一斉に触手を伸ばし、大和を捕まえようとするが、その大和の滑らかで鋭い刀捌きで触手は悉く斬り落とされる。
そしてWorm態に向けてまた一発の砲弾が撃ち込む。だが今までの砲弾とは違い、Worm態の厚い殻に穴を開けて一気に貫通する。
「これがSRCの力、まさか本当にこの機能が実現される何て・・・すごいな、神楽」
『それを一回で使いこなす貴方の方がすごいと思うけどねぇ』
神楽との通信が突然繋がり、神楽の姿がモニターに映し出される。
『どう?私が作り出したSRC機能の力は』
「本当に念じるだけでここまで機体を動かす事が出来る何て、正直驚いたよ」
『でしょ?まぁその言葉が聞けたら私は満足、今の戦局を伝えるわね』
そう言うと神楽の姿は消え、モニターにはこの地域のMAPが映し出される。
『市街地周辺のエリアにいたERRORは大分減ってきたわよ、EDPの為にとっておいた戦力を少し活用したけどね』
『後は基地周辺にいるERROR何だけど、あのアンノウン機が未だ交戦中、たった1機でよく頑張るわよねぇ、伊達君にそっくりよ』
「アンノウン機・・・わかりました、赤城を連れて基地に戻ります。他に何かありますか?」
『そうね、後は基地内にHuman態が異常な数に増えている事ぐらいかしら』
「ありがとう、すぐ向かうから神楽も安全な所に避難してて」
『あら、心配してくれるの?伊達君はいつも優しいわね、でも私は大丈夫よ。そんな簡単に死にはしないから』
『それじゃ、ばいば〜い』
神楽が通信の電源を切る、モニターには未だ戦場のMAPが映し出されていた。


そんなやり取りをしている中、俺は本当に一人でERRORの相手をしていた。
次々に迫るERRORをぶった斬っていく感触は最高だ、本当、綺麗に斬れていく。
・・・俺が今戦っているのは何故。世界を守る為でもない、人助けをする為でもない。
ただ俺は、この醜い化け物を一匹残らずぶち殺したいだけだ。
まぁそれは『おまけ』でしかない、俺の本当の目的は『神』とか言う馬鹿げた名前の兵器を壊すだけだ。
大体何が神だ、馬鹿馬鹿しい、ああ馬鹿馬鹿しい。腹立ってきた。
俺は怒りながらも目的を手に入れた、それだけでも良しとしようか。
「それにしても本当に数が多いなぁこいつ等ッ!」
そう言って俺はWorm態に剣を振り下ろし、真っ二つにしてやった。
既に100匹以上のERRORを絶対に殺しただろ、それでもまだ沸き続けてやがる。
そにれにしても犬と芋虫はいいとし、あのPerson態だっけ。あいつ等がうざい。
微妙な大きさだしどんどん沸いてきやがる、何か俺も飛び道具がほしいもんだ。
「しゃあねえ、全力で暴れてやる。ゲーセンで鍛えた俺の腕前を思う存分に見せてやるよ!」
そして俺は一気にレバーを前に押し上げた、さぁ奴等の群れの中に飛び込んで暴れてやろうじゃねえか!
そして俺は一気にレバーを前に押し上げた!
・・・そして俺は一気にレバーを前に押し上げた!
はて、押し上げてんのに全く機体が動かない。立ったまま停止している。
それで俺はよくやくモニターに映っている機体のENゲージが点滅しているのに気づいた。
あー、この機体にはもうENが無いんだった。すっかり忘れていた。
「って余裕かましてる場合じゃなさそうだな」
ゲームは簡単だ、負けそうになれば電源を切ればいい、卑怯とか言うなよ。
だが現実はそうはいかない、奴等が笑みを浮かべながら俺に近づいてくる。
機体を捨てて逃げるか?いや、俺の鈍足じゃ逃げ切れるのは無理そうだ。
となると機体の中に引きこもるしかないー、くそー俺もここまでかー。
・・・なーんてな!こういうピンチな時にこそ助っ人が登場して俺を助けてくれるっていう『世界を守る為に(以下略』
みたいな在り来たりな展開になるんだよ!というかなってもらわないと困る。
『そこのアンノウン機、今から砲撃するから、上手く避けてね』
突然男の声で通信が入ってくる、しかも突然の攻撃発言、俺は返事を返そうとしたが間に合わなかった。
一発の砲弾が俺の後ろから迫り来る、避けたくても機体は指一本すら動かせない。
おいおい、まさか俺は援護射撃で死ぬハメになるのか?冗談じゃねえ!
せめて機体を座らせる事さえ出来れば砲弾を避けれるっつうのに!
「ちょっ!?俺の機体動かないんだっつうの!てか撃つの早すぎだろ!!」
俺がコクピットで一人慌てていると、砲弾が届く前に無数の物体が俺の機体を囲んだ。
その宙に浮かんでいる物体が一斉に赤色のビームを放ち、俺の乗る機体の両足を簡単に破壊した。
もちろん機体は両足を失った機体は体制を崩し、その場に倒れんでしまう。
だがそのおかげで砲弾は機体には当たらず、ERRORにいる場所へ一直線に飛んでいった。
「と、とりあえず助かった・・・」
『その機体に乗っているパイロット、大丈夫ですか?応答してください』
女性の声が聞こえる、聞き覚えのある声だ。
掠れた映像に少女の姿が映るが、よく顔がわからない、ほとんど音声しか入ってこない状況だ。
「ああ、俺は無事だが。もう少し助け方ってもんがあるんじゃないのか?」
『えっ?アステル少尉?!どうしてそんな物に乗ってるんですか!?』
「いや、だから俺はアステルじゃねえっての」
すると、今度は男の声が聞こえてきた。これもまた聞いた事のある声だ。
『レンさん、その負傷した機体を持って一度基地に戻るんだ。後は俺に任せて』
『わ、わかりました。伊達中尉お気をつけて下さい』
機体が軽く揺れる、どうやら機体を持ち上げられているようだ。
全く惨めな格好だ、機体が無事ならそのまま逃げたかったのに・・・。
簡易レーダーを見るとERRORの反応が次々に消えていくのがわかった。
段々とERRORの沸く数も減り、基地に攻め込もうとしているERRORも次々に消えていく、どうやら増援部隊も到着したらしい。
・・・どうやらもう終わりのようだ、これが戦争か。
今まで戦いと言えば武器や魔法を使い、少人数での戦闘をしていた。
だがこの戦場は何百、何千という人間が命を掛けて戦っている。
とか一人ふつふつと考えていると、また機体が揺れる、機体が地面に置かれたのだろう。
『アステル少尉、一体どういう事なのか説明してもらえますか?今すぐハッチを開けて降りてきてください』
「ったく、何度言えばわかるんだよ・・・」
俺はハッチを開けると、機体から軽く飛び降りる。
着地をして回りを見渡すとまず目に入ってきたのが銃を構えた兵士。
もう銃を向けられるのは慣れっこだ、さほど驚かない。
「はいはい、お決まりのパターンだな。それで俺はどうなるんだ、また牢屋かぁ?」
「その前に話しを聞かせてください。貴方は一体誰何ですか」
青い機体から降りてきた一人の女性、顔を見るとわかった、たしかレンって奴だっけ。
パイロットスーツに身を包み、右手には一丁の銃が握られていた。
「誰って言われてもねぇ、話せば長くなるし、信じてもらえないと思うしな」
というか話したくも無いわ、焼かれるは牢屋に入れられるはもう散々な目にあってきたからなぁ。
「話してもらえないのなら貴方を拘束させていただきます」
レンの両側には銃を持った兵士、そしてレンもまた俺に銃口を向けてきた。
「おいおい、せっかく大事な基地を守って化け物を倒してやってたのに。それは無いんじゃないのか?」
そう言うと彼女は銃を下ろし、少し頷く。
「うっ、それもそうですね・・・」
こういう時に俺の知恵は働く、悪知恵と言うのだろうか。
「そんな武器何か持たずにさ、話し合いで解決出来る事は話し合いで解決しようじゃないか、な?」
心にも無い事を簡単に言えるのが俺の特徴です。
いや、決してそんな事は無いんだが。結構疲れたし、実はミシェルを街の交番に預けたままだ。
早く帰ってやらないとミシェル心配するだろうし。こんな所で時間を食う訳にはいかない。
「わかりました、銃を向けて申し訳ありません。一緒に司令室に来てもらえますか?」
司令室か、俺がここにいるとアステルに見つかってしまうかもしれない。
だが彼女は俺を見て驚いていた、と言う事はアステルは俺の存在を皆に喋っていない事になるな。
丁度情報も欲しかった所だ、ついていくことにしよう。
「司令室ねぇ、まぁいいよ。行ってやろうじゃないか」
「ありがとうございます、ではコレをどうぞ」
そう言って彼女は俺に銃を渡す、いいのかよこんな物渡しちゃって。
って、ちょっと待ってくれ。その前に何でこんな物俺に渡す必要があるんだ。
俺を置いて彼女は歩いて行ってしまう、俺は急いでその子の後を追う。
ERRORとの戦いはまだまだ終わらなさそうだ。


正式名-MFE大和
全長-22m 機体色-茶 動力-光学電子磁鉱石
神楽ご自慢のNF傑作機、機体のOSは全て伊達武蔵専用に設定されている。
装甲は厚く頑丈に作られており、対戦車砲やグレネードをもろともしない。
両腰には大和専用の短刀が2本、背中には長刀が装備され、右肩には大砲が備え付けられている。
大砲の砲弾は数種類あり、使い分ける事が可能。
近距離から遠距離まで戦法の対応出来る為万能型とも言える機体に仕上がった。











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