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200文字小説

レジ袋

作者: 平 啓

 鳥は老いていた。海を渡る翼に力はなく、仲間の群れはとうに蒼穹の彼方へ消えていた。今は精一杯風に乗っているが、この流れも日が沈むまでだろう。

 眼下の青を分かつ長い航跡。と、そこから何か白いものがふわふわと上ってきた。近づく姿は薄っぺらで生き物には見えないが、後を先にとついてくる。鳥がなけなしの羽ばたきを送ると、くるりくるりと身を翻して交わり踊る。

 やがて斜陽の中を、戯れる二つの影がゆっくり落ちていった。


出来上がりが3字足りなくて、文字を増やす方が難しいと感じました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 風景画を前にしたように、情景が目に浮かびました。 老いた鳥と風に舞うレジ袋に、ゆったり流れる時間を感じました。 [一言] はじめまして。 この光景を見ている人は何を思っているのかと、想像が…
[一言] メルヘン! 絵がきれいですねー。 ぼくは観光地の風景写真に電柱とか電線とかビルとかいれたくなるタイプでなんか好きな風景です。
[一言] なるほど、そのままレジ袋におさまって、海の男たちにお持ち帰りされるわけですネ (`・ω・´) うー、なんか酒飲みたくなってきた。 ちょっと、焼き鳥屋行ってきま〜す ε=ε=ε=ε=┌( ̄ー ̄…
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