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ガチャ14 Aランク魔石をガチャポイントに変換

 ゴブリンキングを倒したリュウは深々と息を吐き、精神の昂りが落ち着いてくると自身の身体に力がみなぎっていることに気がつく。


(みなぎる力が今までのレベルアップの時とは比べ物にならないな! レベル差20の強敵と大量のゴブリン相手に勝ったんだ。楽しみだな)


 レベル30のゴブリンキングを倒し、取り巻きのゴブリンを150体以上倒したリュウは期待してステータスを開く。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名 前 リュウ

種 族 人間

ランク F

レベル 22 

HP222/222

MP 89/245

筋力 125

魔力 82

耐久 122

敏捷 154

器用 83

幸運 EX


スキル

【レアガチャlv1】

【MP増加lv1】

【身体能力強化lv2】

【千里眼lv2】

【鑑定lv6】

【 異世界言語翻訳・通訳】

【剣lv1】

【銃lv1】


魔法

【雷魔法lv1】

【サバイバル魔法lv10】


称号

【ゴブリンキラー】


加護

【ガチャ神の加護】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(ステータス、かなり上がったな! 身体能力強化のレベルアップのおかげか、筋力、耐久、敏捷はほぼ2倍だ! HP以外はゴブリンキングに匹敵しているし、上回っているところもあるぞ!! 鑑定はかなり上がってるな!? 新しく習得したスキルといつの間にか増えた称号欄を確認しておくか)


ゴブリンキラー

 ゴブリンキングを倒した者に授けられる称号。対ゴブリン時のみ全能力に大補正。


剣lv1

 剣を扱う時、剣速、切れ味に補正。スキルlvが上がるごとに補正値が上昇する。


銃lv1

 銃を扱う時、弾速、クイックドロー行動に補正。スキルlvが上がるごとに補正値が上昇する。


 (剣と銃スキル、自力で取れたんだよな! ガチャで手に入れるのとはまた別の達成感があるな!! ……ゴブリンキラーは、大量発生前にほしかったなぁ。まぁ、キング討伐が条件のようだし仕方ないか)


 レベルアップして各ステータスの大幅な上昇と新たに愛用武器の剣と銃のスキルを獲得し、さらには称号まで得られたことに興奮し、満面の笑みを浮かべている。

 暫く余韻に浸っていたリュウは胴体に大きく風穴の開いたゴブリンキングを見て、何か大切なことを忘れていることに気がつく。


(魔石だっ! キングなんだから、大きいに決まってるだろ!! 追い越してきた連中が来る前に採っとかないと面倒だ。さっさと回収しよう)


 フレイムタンでゴブリンキングの胸を斬り開く。日の光を反射して緑色に輝く魔石が目に入った。

 胴体を大きく損傷していたが、胸から上は損傷がなかったため、魔石は無事だった。

 キングという貴重な個体の魔石は高価に違いないと思っていたリュウの顔に安堵が広がる。


(……良かった! それにしても、かなり大きいな!! 色も赤じゃなくて、透き通りそうなほど綺麗なエメラルドグリーンだ。鑑定してみるか)


 握った拳ほどの大きさて翡翠色をした球体の魔石を手にとり、リュウは鑑定を行った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前 ゴブリンキング亜種の魔石(大)

評価 A

価値 金貨50枚相当

説明 通称キング・オブ・ゴブリンハート。様々な魔導機関のコアとして使うことのできるほどの魔力保有量を誇り、再充填も可能な逸品。角が生えたゴブリンキングのみからとれると言われる希少性の高い魔石で持つものには幸福を運び込むと言われている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(よしっ!! A評価魔石!! 討伐依頼の報酬を貰おうと思ったら、まだガチャポイントには変換できないな……。後は、気になるのは亜種ってとこか。死体に鑑定が使えるかわからないが、レベルアップした鑑定を信じてやってみよう)


 リュウはゴブリンキングの死体に向かって鑑定を試みた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前 ゴブリンキング亜種の死体

種族 小鬼族の王(亜種)

レベル 30

HP 0/500

MP 48/48

筋力 158

魔力 50

耐久 137

敏捷 146

器用 72

幸運 41


スキル【進化の系譜】

   【成長促進】

   【王のカリスマ】

   【】

魔法 【】

加護 【表示できません】

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(……できたな。名前がゴブリンキング亜種の死体に変わっているな。鑑定のレベルが低いと完全な情報を得られないのか。とりあえず、見えなかったスキルと魔法も見えるようになってる。加護はまだダメか。鑑定のレベルは早めに上げておきたいところだ。……ん?)


 ゴブリンキング亜種の死体のステータス欄にある種族の項目が鈍く光っている。


(何かあるのか?)


 リュウが種族の項目を強く意識して見つめるとステータスを表示していたウィンドウが切り替わった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

種族説明 小鬼族の王(亜種)

小鬼族の王と間違われることも多いが角を持つ個体は亜種である。

王の名を冠するため、そもそもの個体数が少ない中でもさらに特異な個体。成長速度と繁殖スピードが尋常では考えられないほどの速さであり、2週間ほどで単体Aランクモンスターへと成長。成長しきった個体はCランクの側近ゴブリンエリートとゴブリンアーチャー、ゴブリンの大軍を従えるようなり、災害クラスに匹敵する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(おいおい! あいつそんなに強くなる予定のやつだったのか! 早めに遭遇できたからこそ倒せたってわけか。待てよ? 成長した個体はゴブリンエリートにゴブリンアーチャーを従えるって書いてあったな。もしかして……)


 思い立ったリュウはゴブリンキング亜種の近くで死んでいるゴブリンの胸を斬り開いた。赤の球体魔石が妖しく光を放っている。じっくりと観察するとゴブリンハートを持っていたゴブリンは額が僅かに膨らんでいた。


(やっぱりそうか! 恐らく、進化の一歩手前の奴等だな。ゴブリンが進化するには、キングのような強い個体の庇護が必要なんだろう。あいつ、進化の系譜とか王のカリスマ持ってたしな)



 続けてゴブリンキング亜種の周囲のゴブリンから魔石を剥ぎ取っていく。


 嬉々とした様子のリュウの前にはゴブリンハートが50個。金貨15枚相当の魔石が転がっている。


(……よっしやあああああ!! 金貨15枚分の魔石だ!! ガチャポイントに変換してやるぜっ)


 リュウはレアガチャを発動。左手に現れたスマートフォンの電源を入れ、画面を表示した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガチャポイント0です。ポイント変換のために価値のあるものをスマートフォンにかざして下さい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 リュウは顔面を紅潮させながら震える手つきでゴブリンハートを50個、スマートフォンにかざしていく。かざした瞬間に画面が光るとゴブリンハートが勢いよくポイントに変換されていった。全て変換したところで画面がガチャメニューに切り替わった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

GP1,500,000 


NO ITEM.NO LIFE.キャンペーン


※ガチャ1回につき、1,000,000使用 いずれのガチャもC~Aランクが排出されます。キャンペーン限定ガチャはランクA以上確定!!


キャンペーン限定! スペシャルアイテムガチャ


キャンペーン限定! スペシャルスキルガチャ

※初回のみ1,000,000


魔法ガチャ


武器ガチャシリーズ(欲しい武器種ごとのガチャ)


防具ガチャシリーズ(欲しい防具種ごとのガチャ)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(はぁ!? 金貨15枚で150万ポイントだと! 課金効率悪すぎだろ! ユグドラシルでの金貨1枚は日本にいた頃の100万円相当の価値があるんだぞ。ガチャ神、これは酷くないか!?)


 ソーシャルゲームをしていた頃のリュウにしてみれば納得のいかない話であった。1万円課金をすればだいたいのゲームでは1万2000円分くらいのゲーム内通貨に替えることができていたのだ。


(……いいだろう! 簡単に回せない超高級ガチャなんて面白いじゃないか! モンスターを倒しまくって金を稼ぎ、湯水のごとくガチャを回す!! やってやる!! まずはキャンペーンガチャだっ。1000万円分突っ込むぞ!!)


 決意を固めたリュウはスマートフォンに表示されたキャンペーン限定スペシャルスキルガチャを1回引く。

 今回も、当然のように金の卵が黒猫の口から排出されるのだった。

お読み頂きありがとうございます。

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