第46章〜思考停止〜
「あのね。昨日、私とMちゃんがバイトしてる店に、
Mちゃんのカレシ、私に告った彼、もう一人、二人の
先輩っていう人が遊びに来て…。
Mちゃんの彼はMちゃんを指名して、私に告った彼は
私を指名したんだけど…。彼ね。
全然、私と話しないで、他の女の子とばっかり仲良く
して…。
私に前日、付き合ってくれ!って言っといて…。
私だんだん、むかついちゃって。
お店が終ってから、私とMちゃん。男性三人で話したんだけど
先輩って人が、凄く怒って。
お前!アオイちゃんに告って、付き合うつもりなんだろ!
今日の態度は何だよ!って怒ってくれて。
そしたら、私に告った彼が逆ギレして…
信じらんない!
MとM彼がいい雰囲気だったから、場に合わせて告った
だけだ!別にアオイを好きな訳じゃない!って。
私!凄いショックで。
そしたら、先輩が、告った彼を殴って。
私、泣きながらアパートに帰った…。
そしたらね。
その先輩が来たの。
アオイ、大丈夫か?って。
私ずっと泣いてて…そしたら、その先輩が
いきなり私を抱きしめて、キスされた…。
俺はアオイの事が好きだ
って。
…私ね。私ね。やられちゃった…。
もう訳わかんない…。
それで…中出しされちゃった…(泣)
もうわからない。ずっと今まで…
一人で泣いてた…。」
・・・・・・・・・・・・・・・・。
朝。
巨大商店街を歩きながら、行き交う人達。
足早に通勤途中、すれ違うもの。
幼稚園、或いは保育園に急ぐ、子供連れ。。。
俺は、そんな時刻の流れに逆らうように、その巨大モールの
中心で立ち止まっていた。
全ての 思考 は 停止 し、耳にあてた携帯はそのままに
ただ。。。ただ嗚咽と共に、まくし立てる アオイ の声
だけが、その止まってしまった 心 を何度も突き刺していた。
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