第43章〜愛の重さ〜
翌日。
俺はいつもように、通勤途中、アオイに おはよう のメールを
送った。。。朝7:30。
アオイからの返信が来たのは、既に営業を終え、帰社途中の
東京駅、11時少し前だった。
そのメールには、信じられない…昨夜の胸騒ぎ、不安が
現実のものとして俺につけ付けられた…そんな言葉が並んでいた。
「ス☆キップさん。昨日Mちゃんと、男の子二人、4人であった
でしょ?
Mちゃんとカレシはすぐに意気投合して、付き合う事になって 。
もう一人の男の子。
凄くいい人で、私コクられちゃって…。
話も楽しかったし、優しかったし…迷ってます」
・・・・・・・・・・・・・・・・。
言葉がすぐに浮かばなかった。
頭の中は真っ白になった。
?何故?
昨晩初めて逢った男。告白する男も男だけれど、
迷う?アオイが迷う?
「なんで…?アオイちゃん!俺にはわからない…」
俺は酷く動揺し、こんなメールを送るとすぐに電話をかけた。
「だってぇ。。。ス☆キップさんの事は好きだけど、いつも会える
わけじゃないしぃ、人のものだし…」
この後、まだまだ続くアオイとの 愛という名の確執の中で
俺は少しづつ気づき始める。
俺自身は妻帯者。次々に 恋し、愛される適齢期は終えていた。
アオイは、まだ二十歳。
これからも、たくさんの出会いがあり、たくさんの別れを
経験して大人の女性へと変貌していくんだろう。
俺は?
アオイと出会い、彼女を愛してしまった時、全てがそこで
止まっていた。
最後の恋。
俺の中では、いつのまにか、このアオイへの想いが一途なまで
に、そんな言葉に括られていた。
ただ、この時は。。。そんなアオイと俺の年齢の違いや立場の違い
からくる 愛の重さ の違いは理解出来なかった。
たった数時間遊んだ男と俺。
俺のアオイへの愛情は、彼女の中で、そんなに脆く、
壊れやすいものだったのか?
「アオイちゃん…。」
俺は、何も言う事が出来なかった。
言葉が見つからなかった。
「Mちゃんはね。二股で付き合えばいいじゃんって…。
でも、私はそんな事出来ないし。少し考えていいですか?」
久しぶりに楽しい会話が弾んだ昨晩。
友達の付き添い…心配無いですよ…行ってきま〜す…
この時の俺には、もう忘れてしまうぐらい遠い昔の
出来事のように思えてならなかった。
俺は…哀しい決断を迫られていた。
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