第27章〜アルバイト〜
大成功のイベント翌日。
そして、アオイと俺、二人の想いが
重なった翌日。
いつもの様に、朝のメールから始まり、俺達は、昨日までの
ぬくもりをまだ僅かに感じつつ、夜の電話デート。。。
「ス☆キップさん、前に話した事があるMちゃんいるでしょ?
今ね私、Mちゃんにバイト誘われてるんだ」
「そうなんですか?Mちゃん?ああ…あの30歳の男性
と付き合ってる友達ですね(苦笑)
ふーん、アオイちゃん、どんなバイトやるの?」
「あのねぇ。お水!キャバ嬢!」
「ええっ!?ちょ、ちょっと待って!
何それ!!」
「ス☆キップさんっ。びっくりした?
Mちゃんがやろう!って。お金たくさん貰えるしって。」
「アオイちゃん!ちょっと待って!もう決めちゃったの!?」
「ふふふっ・・ま〜だです。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ス☆キップさん、もしかして落ち込んでますぅ?
はは〜まだ、決めたわけじゃないし、やるかどうかわかりませんから〜
大丈夫ですよっ。そこの店って完全送迎だから」
ほんの。ほんの24時間前まで俺のすぐ傍にいた アオイ…
人の眼が怖いと言っていたアオイ…
何故・・・・・・・?
たった一日で変貌するアオイに俺は戸惑うばかりだった。
次にアオイが東京にやって来るイベントまでは、まだ、半月以上
の時を待たなければならなかったが、
アオイと俺は秘密のデート。。。アオイの上京を密かに約束していた。
俺は親友であり、尊敬する某作家先生Aさんをアリバイに利用し、
外泊を決行する事になるが、それが一因となり、Aさんから
絶縁に近い罪科を受ける事になる…。
アオイのキャバ嬢の件は、イベント翌日の電話以来、話題に
上らず、俺自身が忘れていた。
秘密のデート。
アオイ上京の前々日、突然の急展開を見せた。
「ス☆キップさん!私とMちゃん、来週から店に出ます!
今日、オーナーさんと食事して決めて来ましたっ」
"電話デート”で突然その事を告げられた俺は絶句した。
「アオイちゃん…」
俺は振り絞るように、彼女の名を呼んだ
しかし。その先の言葉を口にする事は無かった。
これ以上、何を言っても無駄な事は、アオイの性格を知る俺には
判りすぎる程判っていたし、アオイがキレる事もまた、判って
いた。
「ほら〜ス☆キップさん、また、無口になって!
落ち込んじゃった!大丈夫ですよっ!」
アオイはすっかり、興奮状態で、ドレスの話、オーナーの話、
電話口でまくし立てていた。
俺は、アオイの…大人でもなく子供でもない…そんな
未完成の部分も愛しく思っていたが、
大人の世界を知らない・・未完成なアオイが、キャバクラで
アルバイトする事に、どうしようもなく不安…そして
胸騒ぎを感じていた…。
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