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女子寮に到着した拓夫のバイク。一方、千佳の攻勢に陥落寸前の舞……。
第9話 一人えっち!?
「舞ちゃん……あたしに隠れて、一人えっちしてたずら?」
 下着姿の舞を前に、千佳は図星を指すように言った。
「う……うそや……してへん……もん」
 千佳の態度とは対照的に、舞は何事かを口の中でムニャムニャと呟くばかりだった。
「いーの、いーの、みんなどこかでしてるだから」
 千佳はチュッとビールの缶に口づけした。
「そーだ、この前、見ちゃったわよぉー、たしか、あれは……」
「ア……アレはっ! そんなんちゃうもん、アレは……アレ……は」
「アレって何? やっぱ、してたんだぁ!?」
 目に喜色を浮かべて、舞を振り返る千佳。
「わぁー、舞ちゃんもやっぱエロエロだったんだぁーっ! ねぇねぇ、何をネタにやってただ?」
 背後から抱きつき、ブラの上から舞の胸を触ろうとする千佳。
「そ、そやから、うち、何もしてないもん!」
 千佳の手を振りほどこうとして、舞は小さく身をゆすった。
 もつれた拍子に、千佳の右手が「もぞっ」と何かに触れた。
「―――あ。」
「へっ?」
「こ……これって……」
 千佳は手についたものを見つめながら言った。
「舞ちゃん……アソコ、びしょびしょだぁ!! やったぁー」
 親指と人差し指で、手についたものを伸ばしてみせる千佳。
 見て見て、糸ひいてる、糸ひいてるっ、いやーん、エローいっ……
 どうでもいいことに、感動しきりの千佳。
「あのクールで知的できゃわいくて、お肌スベスベの舞ちゃんが、発情しちゃってるのよぉぉぉぉーっ」
 やーらしんだ、やらしんだ―――と歌いながら、人差し指をちゅぱちゅぱとしゃぶる千佳。
「おまけに、舞ちゃんが一人えっち女だったなんて、もぉ、最高!! ねー、ねー、いつやってただ? あたしがビール飲んで寝ちゃった時とか?」
 舞は観念したように、こくりとうなずいた。
「くぅ〜、あたしはいつも、そんなおいしいシーンを見逃してたのぉぉー!?」
 今さらのように地団駄を踏む千佳。
 にしても、翌朝、何食わぬ顔ですましたまま登校してたなんて、舞ちゃん、エロすぎ……
「うちやって女やもん……ホンマは……ホンマは……」
 ありえないことを口走ろうとしている自分……
 私が私でなくなっていくような、この感覚……
「いーのよ、いーのよ、その言葉を待っていたのよ、舞ちゃん」
「え?」
 舞は千佳の言葉に顔をあげた。
 コンコン―――
 カーテンの向こうから窓を叩く誰かの音。
「来た来た♪ 夜のお相手さんたちっ」
 千佳はルンルン気分で窓の鍵に手をかけた。
 舞は思わず腕を交差させ、胸を隠した。

 これからいったい何が……?

                                 第9話 終
ついに一人えっちを告白してしまった舞。ユウたちも到着し、まさか今夜、女子寮で……?
次回、ユウ、下着姿の舞さんとご対面!? 波乱の予感……。
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