初めて見る女性のハダカ―――けれどいたたまれなくて、まったく勃つことのなかったユウの×××……
第67話 流出した麻生のハダカ
「―――それでは、お集まりのみなさん」
居酒屋『ガラッ八』にバンダナの声が響く。
「上祭写真集の打ち上げを祝しまして、乾杯―っっ」
チーン―――涼やかに鳴るグラスの音。
(って、何も打ちあがってないじゃんか?)
ユウは大ジョッキに並々と注がれたビールの泡もそのままに、心の中で呟いた。
「にしても、まァ、ひでぇー話だったよなあ、ほう」
バンダナはタバコを口に運びながら恋人の千佳の肩に手を回した。
「秦先輩、最初から麻生先輩のことコマすのが目的でよー、あれじゃほとんどAVだよ、AV」
「げっ、最低」
千佳は思わず二の腕をさすった。
「仕方ねーけど、これでまあ、写真集の件は手打ちだな」
「そ、そだね、はは……」
バンダナの言葉にユウもうなずく。
そのとなりで大盛りの米飯をかきこむ剣次郎、「ふぅーん」と怪訝な目を向ける妹のあや、そして、間近にあやを見ながら下半身を膨張させるメガネ、剣次郎のとなりにはトミー・ヒルフィガーのラガーシャツを着た舞の姿……
(でも、ホント、よかったよ)
ユウは心から思う。
(舞さんがあんな目にあっていたら、僕……)
「ま、今日は上祭実行委の金だで、みんな、どんどん食うだぞーっ!」
バンダナの陽気な声に促され、刺身に箸をつけようとした、その時だった。
「ははは、でよォー」
ガラッという音とともに数人の男子学生が談笑しながら店内に足を踏み入れた。
「その女ってのが、また笑えてよォー」
聞き覚えのある今の声―――バンダナは反射的に声のするほうを振り返った。
「は、秦先輩……!?」
や、やべーっ―――途端に静まり返る打ち上げメンバーたち。
「おねーさん、ニラ玉ひとつねー」
先輩学生たちの無遠慮な声が店内に響く。
ユウたちの席にも、その会話内容は筒抜けだった。
「でも、秦先輩、それってヤバくないですか?」
「ん? そーか?」
刺身に手を伸ばしながら秦が応える。
(……あれが秦先輩)
緊張した面持ちで、舞は横目に秦の顔を見つめた。
(お兄ちゃん、あんな奴のせいでやらしーことさせられて……)
あやもまた険しい目を向けて秦の言動をとらえていた。
「そーそー、おめーらにもおもしれーモン見せてやるわ」
秦はケータイの画面を開いた。
「えっ、マジっすか、秦先輩!?」
気色をあらわにする後輩たち。
「うっ、うひょおーっ」
ケータイを手渡された一人が歓声を上げる。
「これってハメ画像じゃないっすかぁー♪」
画面に映し出されていた画像―――
それは、×××もあらわにM字開脚で股間を開いてみせる麻生の……
第67話 終
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後輩に麻生のハダカを見せびらかす秦に、ユウの心は動揺して……
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