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麻生先輩のヌード宣言にユウは……
第49話 それなら決まりだぃね
「それだら決まりだぃね」
 秦は音を鳴らしてジッポの蓋を跳ね上げた。
「日時とかはまた後で決めんべぇや。俺が時間めっけて撮ってくれるわ」
 くわえた煙草に火をつけると、秦は大きく息を吐き出した。
「じゃ、そんときゃ、おめーらも手伝えや、志村」
「う……ハイ」
 怒りを押し殺すバンダナ、直立不動で凍りつくメガネ……
(うわー、バンダナより悪質だな、この人)
 震えるバンダナの背中を見つめながら、上には上がいることを知ったユウだった。


「キショォォー、秦のヤロー!!」
 バンダナは大学構内のベンチに手をかけた。
「おいしーとこだけテメエでもってきやがって、先輩だからってちょんこづいてんじゃねーだぞ!! ああ!?」
 それを持ち上げて芝生に投げ捨てようとするバンダナ。
「わああー、お、落ち着こうよ、木村クン!! モノにあたってもねっ」
 ユウはどうにかバンダナをなだめすかし、ベンチを破壊の危機から救出した。
「それにしてもよォー」
 バンダナはベンチを元の位置に降ろしながら言った。
「まさか麻生先輩に、あんな過去があったなんて……な」
 バンダナの言葉に無言のまま目で頷くユウとメガネ。
(先輩……ヌードなんてホントに大丈夫なのかな)
 ユウは地面の石を見つめながらそんな思いをめぐらせた。
 ヌードになんて本当はなりたくないんじゃ……
「ところでメガネ」
 バンダナはそこで話題を変えるようにして浜に訊いた。
「おめの担当してたプランのほうはどーなっただ?」
「あー、そーそー、それだけどね」
 メガネはファイルから一枚の書類を取り出した。
 公演企画ならびに上演契約―――そう読めた。
「クェックェックェッ、なんと超有名美少女ピアニストの招待公演、この通り、格安でゲットしてきただよぉぉーっっっ!!!」
「ぬわにぃぃぃぃーっっ!!?」
 メガネの活躍に興奮気味のバンダナ。
「や、やるだねーか、メガネ!!」
「ま、こーゆーことに関しては、ボクのほうが有能ってことですかね、フッ」
 メガネは電卓を取り出すと、何事か計算を始めた。
上大(じょーだい)記念ホールには千人は入るだで、動員目標90%として、平均単価を4,505円とすると、グロス収入が……」
「す、すげーだぞ、メガネ!! そんなになるだか!?」
「ま、あとはうまく公演原価をおさえるだね」
 ほくそえむ二人……
(お、おそるべし、諏訪人のバイタリティ……)
 さすが自営業の多い町……呆れ半分のユウだった。
 それにしても、よかったよ―――ユウは思った。
 舞さんがあんな写真集に巻き込まれなくて……

 心からそう思う。

                                     第49話 終
次回からヌード撮影です☆
作者のりさこは睡眠時間4時間でがんばってます。いろいろ忙しくて、そのうち文章もグチャグチャになっちゃうかも……誰か助けて……
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