第47話 ぶったまげたぃなぁ
「んっ」
一人の女子学生と鉢合わせた秦の足が止まった。
「あっ……」
彼女はドキッとして身をこわばらせた。
その顔は淡く紅潮していた。
「……あれ? キミ、もしかして群馬のさ……」
秦は思い出したように呟いた。
「あ、麻生です」
女子学生は間髪入れずに言った。
「あのっ……上毛高校でセンパイの一年下だった……」
「ああ、ぼっとかすっと、女バレにいた麻生だんべぇ? うちの大学来たりぃ聞いてはいたで」
「わ、私もまさか、んなトコでセンパイに行き会うなんて、ぶったまげたぃなぁー」
思わずお国言葉が飛び出す秦と麻生の両先輩……
(ど……どこの田舎の方言なの、コレ……)
自分たちのことは棚に上げ、あんぐりと口をあけるバンダナとメガネ。
それにしても、麻生先輩、あのわがままな人と同じ高校だったなんて……
「あ……あれ、木村、まさか、撮影に来たのって、私一人ってことはない……わよね?」
麻生はあたりを見回しながらバンダナに訊いた。
「そ……その話は、そのォーですねェー……」
バンダナはしどろもどろに目を泳がせた。
「いーんじゃね? ソロでもよ」
秦はこともなげに言った。
「ちょっ……先輩、そんなこと、勝手にぃぃーっっっ!?」
あわてて秦の言葉を遮ろうとするバンダナ。
「おめえはどーなん、麻生?」
秦は麻生にむきなおって訊いた。
「やるだら、オレも協力すんべぇ?」
「セ……センパイ……私……」
麻生は何も言うことができずに声を詰まらせた。
普段の強気な態度がウソのように、初心に恥じらってみせる麻生……
(あ、麻生先輩、ホントはハダカなんかになりたくないんじゃ……)
病院での告白を思い出し、ユウはいたたまれずに床に目を落とした。
笑っちゃうよね、こんな私がヌード写真集なんて―――
あの時の麻生先輩の言葉。
先輩、そんな、無理しなくても……
緊張のあまり、股間のあたりにツーンとした刺激が走った。
これからどうなってしまうのか―――
ユウは固唾を呑んで先輩の次の言葉を待った。
第47話 終
次回、麻生先輩の返事は……。複雑な心境のユウ……。
【りさこのヌードなお話】
私の知り合いで、学生時代に「ヌードを撮って」と私にお願いしてきた子がいました。その人、今なにをしているかというと、やっぱりハダカ系の芸術をしてます……。密かに応援している私でした……。私のブログにも、ハダカと実存の関係について、過激な露出で知られるグラビアアイドルのブログから読み解くコーナーがあるので、よければ一緒に考えて下さいね。そのコーナーの固定リンクはこちらです。
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