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医学部の秦勇一郎先輩……。苗字が私の知り合いのグラビアアイドルと一緒ですけれど、他意はないから勘違いしないでね、みー子……(詳しくはブログにて)。
第46話 じゃーな、志村くん
(はた)先輩、お疲れ様ですっ」
 あわてて挨拶を送るメガネくん―――
 はだけた白衣の裾をひるがえして階段を下りてくる茶髪の医学生―――秦先輩。
 先輩はメガネくんの姿を認めると、髪をかきあげながら無遠慮に言った。
「ああ、浜。用がねーなら帰らせてもらっていーかな、オレ」
 うわ、自分勝手な人だな、この人……
「だ……誰なの、あの人」
「医学部四回生の秦勇一郎先輩だだよ」
 メガネは声をひそめて言った。
「あの先輩、わがままなとこあるもんだで、イヤな予感が……」
「ええーっ、なんでそんな人、実行委員にしちゃったのー!?」
 バンダナだけでも十分にわがままだっていうのに……
「じゃ、そーゆーことで、あとはたのむわ、浜。研究おしてんだよ、オレ」
 先輩はそのまま二人に背を向けて、もと来た階段を引き返し始めた。
「せ、先輩、それはちょっとあんまりな……ボクにだって実験が……」
 でも、怖くてみなまで言えないメガネくん。
 その時だった。
「ちょーまてや、コラ、オイ」
 ショックでうずくまっていたバンダナが、やにわに身を起こして先輩の前に立ちはだかった。
「ンな義理通さねぇでバックレるなんざ、上祭(じょーさい)実行委は甘くねえだぞ、オイコラ、ああ?」
 バッ、バンダナァー!?
 ユウは思わず壁際まで身を寄せて後ずさった。
 バンダナ、も、もしかして、キレてる!?
「き、木村くん、ヤバイだよっっ!!」
 メガネがあわてて間に割って入る。
「秦先輩、医学ボクシング部のレギュラーだだよ!!」
「そ、そーゆーことはもっと早く言いなさいよ、メガネェェー!? 上等きっちまっただねーかーっっ!?」
 二人の見苦しい言い争いをよそに、先輩の姿はすでに階段の向こうへと消えようとしていた。
「じゃ、そーゆーこって」
 先輩は振り返らずに左手を挙げた。
「なんかあったらまた連絡くれや。えっと……志村くん?」
「ちょっ……先輩、他にもヌード・ビーチとか、くいこみサンバとか仕事、あるんスよォォォー! それに、ボクは木村!!」
 むなしく響くバンダナの叫び……
 扉の向こう側へと消えようとする先輩の姿……
 ふと、そこで先輩の足が止まった。
「んっ?」
 先輩の涼やかな目が、一人の女子学生の顔にとまった。
 今ごろこんなところへ来るって、いったい誰が……

 まさか、遅れて来たヌード希望者!?

                                    第46話 終
わがままな秦先輩にバンダナも形無し……。そして説明会場に遅れてきた女子学生って……?
あと、医学部って自分たちだけでサークルとか作るんですよね……。医学サッカー部とかなんだとか……。六年制だし、しょうがない人たちね、まったく^^

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