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フンバレ塾が倒産し、手ぶらで帰ってきたユウ。あやに合わす顔がありません……
第41話 妹に雇われた兄
「あー、まったくなんなんだよ。あの塾、いったいっ」
 ユウはスーパーの袋を左手にぶら提げながら、部屋の鍵穴を回した。
「経営やばいならね、最初っからね、言ってくれればいいんだよっ」
 ガチャッ
「ただいまーっ」
 三和土(たたき)に上がったユウは、スーパーのレジ袋を廊下に置いた。
 部屋の明かりはついている。けれど、いるはずの妹の返事がなかった。
 あれ、あや、いないのかな……?
 そう思って首を伸ばしたその時だった。
 うっ……
 そこで瞼に鮮烈に焼きついた部屋の光景―――
 左の膝を立て、軽く腰を突き出した姿勢でうつぶせに眠るしどけない妹の姿……
「あっっ、あやぁ!?」
 ユウはゴクッと喉を鳴らして唾を飲み下した。
 おーい……と小さく叫んでみる。
 返事がない。
 スースーと安らかな寝息を立てるあや。
 その無邪気な寝顔……
 ユウは無言のまま、視線を一点に注いでいた。
 そこにあったのは、あらわにめくれた白い太ももと、その付け根らあるほのかなふくらみ……そして形のよいプリプリのお尻……
 ゴクッ……
 ユウはもう一度、唾を飲み込んだ。
(は……初めて見たよ……女の子の生パンツ……)
 まさかそれが、高校生になった妹のパンツだとは……!!
  ↑ てか、前に舞さんの、見てるじゃないか、ユウ……
「んー、あれ……お兄ちゃん、お帰り……」
 ユウの気配に気づき、あやは(まなこ)をこすって身を起こした。
 ユウはドキッとして視線を戻した。
 よかった、バレてない……


「―――そう、だめだったんだ、例の塾」
 あやは気の毒そうに言った。
「で、新しいバイトは見つかったの、お兄ちゃん?」
「いやぁ、それがねぇー……」
 曖昧な笑みを浮かべてごまかそうとするユウ。でも、ウソがつけない性格は隠せそうにない。
「はは……」
 ユウの笑顔が引きつる。
「だ……だったら……さ」
あやは片膝を立てて、その前で指を組んだ。
何かを言い出そうとして、躊躇するあや。
ドキドキと胸が鳴って、全身が熱くなる……
やがて、ためらいに身をよじらせながらも、あやは決意したように口を開いた。
「だったら、私がお兄ちゃんのこと、雇ってあげるってゆーの、どーかな?」
「えっ……?」
 ユウは伏せていた顔をあげた。
「で……でも、あや、そんなお金、どこに……!?」
「大丈夫、去年の大賞作品、買い上げになってるから……」
 お金の心配はいらないから、とあやは言った。
「んでぇ、そのぉー、何の仕事すればいーの?」
 ユウは胸の鼓動を抑えながら、妹の顔を見た。
  ↑ あっさり雇われるなよ、ユウ……
「そ……それが、そのぉ……ね……」
 あやはもじもじと指を組みえながら、ためらいがちに視線を泳がせた。
 な、なんだよ、そんなに改まっちゃって……

 らしくない態度の妹に、首をかしげるユウだった。

                                     第41話 終
妹のあやに雇われてしまったユウ。その仕事内容って一体……。消えたはずのヌード騒動、再燃!?

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