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ヌ、ヌードはどうなるのっ!? 上祭実行委の苦悩……
第39話 あやちゃん、一緒にやろうよ!
「ところであなた」
 女医はあやに目を向けた。
 そのとなりでは、メガネが茫然自失の(てい)で突っ立っていた。
「え、えっ……?」
 突然名前を呼ばれたあやは、ギクッとして身をよじらせた。
「さっき、絵画教室で思い出したんだけど、あなた、もしかして……」
 女医は訊いた。
「あなた、去年の奥澤記念ビエンナーレで大賞を受賞した、用賀(ようが)高校の速水あやさんね?」
「なっ……なんスか、それ!?」
 バンダナが伏せていた顔をあげる。
「も、もしかして有名人だか!?」
 動揺を隠せないメガネ。
「ゴメン……実はそーなんだ、みんな。だから態度でかいの……」
 申し訳なさそうに打ち明けるユウ―――また後で何か言われそ……
(うそ……速水くんの妹が、まさか有名画家だったなんて……!?)
 ふてくされたようにそっぽを向くあやを見ながら、舞の胸はわけもなく高鳴り、掻き乱されていた。
「そーゆーことなら、ぜひ上祭(じょーさい)に協力してもらわんと、ねェ、先生」
 バンダナはポリポリと頭をかいた。
「そうね、美術部の催しにも来てほしいわね」
 女医は頷いた。
「あっ……あやちゃん、一緒にやろうよ! た……楽しい……かもよ?」
 緊張した面持ちであやを誘うメガネ。
「あやぁー、みんなもこう言ってくれてることだしぃ〜……ねっ?」
 妹に手を合わせるユウ……どっちが年上なんだか。
「だけど……あたし、そーゆーのって……なんかウザイし」
 あやはムスッとした表情のまま、視線を床に落とした。
「一つたのまれてやったらどげんかのう、あや君」
「へっ?」
 副学長の唐突な言葉に、きょとんとなる上祭実行委の面々。
「もっといろんな人と交流ばせんと、一流の絵描きにはなれんばい」
 ふっ、副学長、あなた、とつぜん何を……!?
「ああ見えて、等々力副学長は奥澤記念ビエンナーレの審査員をされているのよ」
「えっ、ええーっ!?」
 女医の言葉に飛び上がるユウとメガネ。
「ふっ、副学長って芸術家だったんすか!?」
「その道では有名な方よ」
 な……なんて意外な……
「どがいかのォ」
 治三郎はあやの目を見つめた。
「……せ、先生がそこまで言うんなら……」
 副学長の迫力に屈し、あやは渋々ながら上祭への協力に同意した。

 俄然、メガネがやる気になったのは言うまでもない……

                                     第39話 終
男嫌いというよりは人嫌いのあや。私にはその気持ち、よくわかる……
次回、晴れて剣次郎を手なづけたユウが、フンバレ塾に凱旋……ところが!?

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