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退院して帰宅するユウ。そこに待ち構えていたのは、美人の妹あや!?
第23話 妹あらわる!
 あー、恥ずかしかった……思い出すのもヤダ。
 嫌な思い出を振り払うようにして、ユウは自宅アパートへと戻った。
 鍵穴を回して部屋の中へ―――って、あれ?
 鍵、開いてるじゃん!
 思い切ってドアを引く。
「んのわああーひゃーっ!?」
 中の光景にぶったまげて、ユウは叫び声をあげた。
 そこにいたのは、耳を出し、髪をサイドアップバックにまとめた女の子。大胆な黒のベアトップの上から、ブランドもののジャケットを羽織った女子高生―――妹のあや(と、その横でユウに背を向けて座り込む拓夫)。
「あ、おにーちゃん。もう退院したんだ?」
「うわああー、あやぁぁ!? なんでおまえが僕の部屋にいるのおっっ!? そ……それにバンダナまでぇー!?」
「あ? 誰がバンダナだ? テメー」
 ムカッとした顔で、拓夫が振り返る。
「やだ、お兄ちゃん、ヌード・ポーズ集なんて何に使ってるわけ?」
「きゃ―――――、見ないでぇーえっ」
 あやの手からポーズ集をもぎとるユウ。
 軽蔑の眼差し……
「おい、ユウ。おめ、こんな美人の妹がいるなんて、一言も聞いてねぇだぞ?」
 ペシペシとユウの頬を叩くバンダナ。
「あっ……はいっ、すいませんっっ!! あのおっ、妹のあやですっっ、はいっっ」
「もー知ってるわ、タ〜コ」
 だったら、訊くなーっっ!?
 そこはこらえて、ユウはあやに訊いた。
「だけど、おまえ、なんで来たの?」
「は? おにーちゃん、なに言ってんの?」
 あやは、苛立ちをこめて息をついた。
「高校、夏休みに入ったから、お兄ちゃんの見舞いに来させられたんじゃない。わかるでしょ、フツー?」
 そのへんに散らかされたテレビゲームのカバーを手にとりながら、「もー、ゲームばっかりね、この部屋」と呆れたようにため息をつく妹。
「それより、お兄ちゃん。入院費くらい、バイトして自分で返しなさいよね? いい?」
「わっ……わかってるよ、そんなこと!! ふざけんな!!」
 妹に対して、向きになって言い返すユウ。どっちが年上なんだか……
 バンダナは無言のままテレビの前に座っていた。
 ピコピコ
 ゴフッ
 チューン
 バシッ……
「―――って、木村クン、キミ、人んちで何してんのーっっ!?」
「見舞いだ、見てわかんねーか、おめ。今、いいとこだから話しかけんな!」
 コントローラを叩きながら、充血した目で画面を凝視するバンダナ。
「ウソつくなぁーっ!?」
 思わず涙目になって叫ぶユウ。
 もしかして、ず〜っとゲームしてたの!? てか、どこから入ったのっっ!?
「とにかく、この部屋、いっぺん掃除したほうがいーわよ?」
 話も聞かずに一方的に部屋の片づけを始める妹。
「だーっ、勝手に触らないでぇ〜っ!?」
「お兄ちゃん、このオタク系マンガ、捨てるからね」
「いやぁだっつってるでしょっっ!!」
「オイ、ユウ。次、『アジト3』! ほう、早く!」
「自分でさがせぇぇーっ!?」
 もぉ、いやぁぁーっ!!
 
バンダナと妹のダブルパンチに、ノックアウト寸前のユウだった。
 
                                     第23話 終
しっかり者の妹にいいようにコントロールされているユウ。子どもなんだから……
次回、爆発的に成長を遂げた妹のカラダに、ユウの妄想が……!?
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