大学へ向かったユウくん。お目当ては、去年のミスコン優勝者の舞さんです☆
第2話 ヌード・ビーチ!?
「ユウくん、今日はどうして学食こなかっただ? お昼、家で食べてきただか?」
どこへ行くにもパソコン片手の医学部二回生・メガネくん―――本名・浜ミキオ(19)。
工学部のユウとは語学の英語で知り合い、こうして昼食を一緒に食べる程度のおつきあい。
そんなメガネはともかく、ユウの目は大教室の最前列にすわる一人の女子学生の後ろ姿に釘づけだった。
文学部文学科ドイツ文学専攻―――藤沢 舞さん(19)、去年のミス上諏訪大学。
語学の時間、席をとなりあわせたが最後、この一年ちょっと、ずっと恋わずらいのユウ―――
こうして、いくつかの一般教養科目で、後ろの席から舞の姿をぼーっと見つめるのが、ユウにとっての幸せだった。
舞さん、いつ見てもホントにきれいだなぁー……
次の授業に移動するのがもったいないくらい。
いっそ、今の時間がずっと続けば―――
そう思いながら席を立とうとした、その時だった。
「よう、ユウ! どこ行くだ? 俺の話はまだオープニングすら終わってねぇ」
行く手に立ちふさがる黒シャツにバンダナをしたおかしな男―――経済学部二回生の木村拓夫(略してキムタク、テカ、バンダナ)。
「学祭の催し物、決まったぜ」
ユウの返事を待たずに、バンダナは切り出した。
バンダナ、いきなりキミの話を押しつけないでくれぇー!!
ユウはつとめて笑顔をつくりながら、バンダナに言った。
「そ、その話なら、後で必ず絶対に聞くから、また今度にしてもらえ……」
「ったく、ユウ、おめも実行委員のメンバーずら? 少しは責任感もてよな」
正論を吐きながら、バンダナはユウの左腕をバシッと叩いた。
「んじゃあ、ちょっとだけね。で、何やることになったんだい?」
「ま、委員会で決まったことなんだけどな、うん」
バンダナはユウの肩に手を回して続けた。
「なんと、学内でヌード・ビーチ計画をやろうってことになってよォ」
「ヌ、ヌゥドビィヒチィィー!?」
「一応、下半身だすのはNGってことになったでな」
「あっ……あたりまえでしょっ!!」
ユウは思わず生唾を呑みこんだ。
で、でも、出すっていっても、上半身だけなら男は何も出さなくていいわけだし、も、もしかして、いーかも!?
そんな都合のいい考えが、まず浮かんだ。
で、でも、そんないかがわしいイベントの関係者になったら、どんな目で見られるやら……
「それだで、ユウ、おめたも当日は係員、やるだぞ?」
「はいっーっ!?」
す、すでに巻き込まれていたんですかーっっ!?
ユウは頭を抱えて立ち上がった。
「おえおえ、いちいちアクションでけーな、東京モンは!」
バンダナは呆れたようにメガネと顔を合わせると(メガネは迷惑千万な顔だったのだけど)、「じゃ、たのんだでな」と言い残し、先に大教室から出て行った。
くっそぉー、この田舎のエッチなヤンキーめぇー!?
まさか、こんな田舎へ来て、東京人が諏訪人からバカにされようとは、想像だにしていなかったユウだった。
第2話 終
舞さんに見惚れるユウくん。でも、ヌード・ビーチがすべてをぶちこわしに……。
次回、舞さんと一緒に受ける語学の英語。うっとりとなるユウくんだけど……?
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