寮長先生に飲酒を見つかってしまった舞。お仕置きを受ける覚悟を決めて……
第13話 羞恥
「ほう」
と、寮長は舞に声をかけた。
「四つんばいになって、尻、出しな」
「えっ」
舞は思わず訊きかえした。
「それ、どういう……」
「決まってるずら? お仕置きずら?」
う、うっわぁ―――思い切り引きまくるユカたち。
ま、舞ちゃん……―――動揺する絵里子。
「まーず、大学二年にもなって、おめさん、恥ずかしくないだだか?」
おばちゃんは、ブツクサ言いながら、舞が脱いだパジャマをわきによけた。
あーあ、武居に睨まれるなんて、かわいそーよねー……
ねー、あの子って、二年の藤沢ずらー?
うっそー、藤沢先輩!? まぢショックー……
そんな寮生たちの囁き。
やだ……みんな見て……る……
舞はゲロに手をつきながら、思わず胸元に手を当てた。
「ほう! もっとパンツくいこませて、尻、出すだよ!」
「ひあっ」
容赦ない寮長の叱責。
舞の背後に回りこみ、めくりあげたパンツをつかみ、尻の割れ目に押し込もうとする。
つるんっ
むき出しになった、白い露出部―――
(舞ちゃんの……)
(藤沢の……)
((は、半ケツ!!?))
思わずシンクロする、千佳と拓夫の心の声。
プリンとめくれたそれは、ぴくぴくと小刻みに震えていた。
ふ、ふだんとのギャップ……激しすぎっ!!
大学でのビシッと決まった舞の姿を目に浮かべ、二人は改めて眼前の光景に見入った。
「まーず、最近の子は、ホント、もちもちした尻、してるだねぇー」
品定めするように尻をぺちぺちと叩きながら、武居寮長は「くんくん」と顔を近づけて、匂いをかいだ。
「ほう、ユウ、見ろ! 藤沢の貴重なワンワン・スタイルだぞ! うっわー、AVみてぇーっ」
拓夫はゆさゆさとユウの両肩を揺すぶった。
「えっ……えっ……舞さんのワンワン……」
ユウはエヘエヘと体を起こした。
そこにあったのは、居並ぶ寮生の前で、お尻に下着を食い込ませて這いつくばる、舞さんの姿―――
「いくだよーっ」
ハエ叩きを手に気勢を上げる、でぶったおばちゃん。
(な……なに、この光景!?)
一気に酔いが覚める。
(や、やだ……速水くん、こっち見てる……)
羞恥に燃える舞の顔が、みるみる真っ赤に染まってゆく。
ど……どーしよっ!? 舞さんと目が合っちゃったよっっ!!
で……でも、視線が釘づけにっっ……!!
「ほう、いくだよ!?」
寮長はハエ叩きを振り上げた。
うなりをあげて舞の尻へと振り下ろされる、しなったそれ。
「反省!!」
ビシッ
「反省!!」
ビシッ
「反省―――っ!!」
ビシビシッ
舞のショートケーキのような白い尻が、見る見る赤く腫れあがる。
ブラとおそろいのショーツがズルリと下がり、割れ目の上三分の一が露出する―――
見ないでっ!!
舞の目から涙がこぼれる。
いたたまれないユウの心。
でも、どうしても目が離せなくて―――
心臓がドクン、ドクンと大きく脈打っていた。
ぼ、僕は……
憧れの人のあんな姿から目を背けることのできない僕は……
「あーあ、幻滅よねー」
「おしまいよねー」
そんな寮生の棄て台詞が聞こえる。
「あの子、去年のミス上大ずら?」
そんな会話が胸にこたえた。
くずれてゆくピアノの小公女のイメージ、ミス上大の肩書き―――
舞……明日から、あんた、地獄やで―――
そんなユカの言葉が、耳に残って離れなかった。
第13話 終
寮長先生の昔ながらのお仕置き。無残に崩れ去る舞のイメージ……
次回、千佳と舞の関係は……。私ならキレるな(-_-)
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