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高速バスにて

作者: オメガ

明日は九州で同期の送別会。坂本事務所から独立し、唐澤洋からの自立を目指す当職は自分で交通費を出す。当職は節約も兼ねて長距離バスを利用して行くことにした。

長距離バスの利用は初めてだったのでバス乗り場がわからず大遅刻、搭乗するさいにみんなから冷ややかな目で見られてしまった。

冷ややかな視線に中学時代を思い出す。「自分は弁護士だ、こいつらとは違う」とそう思いこみ、嫌な気分をかき消した。

当職が乗る長距離バスは4列だ。値段で選んだのは失敗だった。狭いシートに尻が痛む。

到着するまで寝ようと思ったが隣が若い女性ということもあり緊張して寝られなかった。

そこで当職は小腹を満たすためにバス乗る前に買ったマックを食べることにした。

ガサゴソと包装紙からメガマックを取り出し口いっぱいにほおばる。たまらない。

ポテトの塩が濃かったのと車内が乾燥してるせいもあってLサイズのコーラはあっという間に空になった。

腹を満たしてしばらくするとバスは海老名SAで休憩についた。海老名のSAにはいろんな店があり当職は時間を忘れて食べ歩きした。

再びバスに乗り、バスは目的地の九州へ向けバスは出発したのも束の間、当職に凄まじい便意とかつてない尿意に降りかかった。

「もぉダメェ!!我慢できないナリ!!漏れちゃうナリィィィィィ!!(ブリブリブリドバドビュパッブブブブゥ!!!!!ジョボボボボジョボボボ!!!!!!!ブバッババブッチッパッパッパパ!!!!!!」

齢三十四にもなる男の奇声が福岡行きのバスの中でこだました。

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― 新着の感想 ―
[一言] いつ読んでも草生える
[一言] 素晴らしい小説との出会いに感謝。
[一言] 声無き声に力を
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