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AQUAのひとり言

作者はエタっても、作品はエタらすな!

作者:小林汐希
 別サイトにおいての出来事ですが、最近ある作家さんが活動をやめられてしまいました。

 同じお話作家としては本当に寂しい限りです。

 私もかれこれ本格的に下手の横好きながら物語を紡ぎ始めてもうすぐ四半世紀を迎えます。ほぼ同じころに同じような創作を始めた仲間はたくさんいました。しかし、その中で現在も何らかの形で活動しているのはほんの一握り。特に無報酬として完全な趣味として続けているのは私一人ではないでしょうか。

 活動をやめる理由はいくらでもあります。
 学校や仕事が忙しくなった。家族が出来てやめた。人生のステージが変われば環境も変わります。当然のことですよね。

 私は幸いにもそれを乗り越えることができました。家庭を持ってしまうと、なかなか創作に割ける時間というのは作り出せない。しかし、ここにはそれを乗り越えてきている大先輩作家さんたちがたくさんいました。本当にみなさんにお会いできなかったら、私も活動をやめてしまったかもしれません。パパママ趣味作家をしてもいいんだ。ここから教えてもらいました。

 また、やめてしまう理由の中に、「面白い話が書けなくなった。」これが非常に多いんです。そして未完のまま終わらせてしまう。これが今回の主題です。

 その昔、友人から言われた言葉があります。
「公開したのであれば、どんなに時間をかけても、どんな形であれ書き切れ」
 それを守っています。


 私が本格的にお話を書き始めた当時、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の二次的小説(通称「エヴァ小説」)が大量にネット上に広がりました。その友人もこの一派であります。
 しかし、勢いで書き始めた作品も、作者の中でのネタが切れはじめると更新が滞る。アクセス数が落ちると「もうダメだ。書けない」とそのまま放置されてしまう。当時は無かった「エタる」と新しい言葉も出てきてはいますが。
 しかしどんな作品でも、どこかに読者がいることは否定できないから、必ず書き切れと。

 私は、そこにもう一つ加えています。
「自分の生みだしたキャラクターに責任を持て」です。
 二次作品であれ、ある作家に命を吹き込まれたなら、その子はその作家がきちんと1つの話のエンディングまで見守ってあげる必要があると考えています。完全オリジナルであれば尚更なおさらのこと。
 生涯を追う必要はありません。1つのお話のエンディングまででいいんです。

「面白い話が書けない」。私たちの毎日がそれこそ常にジェットコースターのように起伏に富んだものでしょうか? 恐らくは毎日は平凡なもので、ときどきのイベントがあるからこそ生きてくる。そしてそれはアクセス数に踊らされる性質のものではない。

 ですから、アクセス数を稼ぐためにイベントを毎日のスケジュールに詰めこみすぎてしまうと絶対に息切れしてしまいます。それは作者もキャラクターも同じ。

 平凡な一日というのは、書いていても読んでいてもあまり面白くはないかもしれない。でも起伏が必要ですから、無くてはならないものなんです。そうやって、一度イベントをリセットしてやると、新しいイベントに入っていくことが出来る。

 間違えていけないのは、その平日を書くことを「書けない」と思ってしまうこと。「日常作品」というのは、その中にある、他人から見れば取るに足らない(かもしれない)小さな起伏を取り上げてキャラクターと共にイベントとして最大限に引き出すこと。物事は小さいけれど、あるキャラクターと一緒になってそれを楽しむ。もちろん大変ですよ? 文章力も洞察力も問われます。でも、決して派手ではありませんが必ずゴールまで持っていくことが出来るはず。

…とは言っても、確かに1本の作品を最後まで書き切るというのは、大変なことだとは分かっています。私自身、思いついた企画から「なろう」掲載まで持って行けるのは全体の2割にもなりません。その代わり公開したのであれば、その子を愛して一緒に精いっぱい泣いて笑って、1本のエンディングまで持っていく。それが私の書き方であり、続けてこられた理由です。

 時には立ち止まることも必要でしょう。その時には少し充電すればいいんです。頭の中でその子は待っていてくれます。

 私もこの年齢になり、いつまで今のようなお話書きが続けられるか分かりませんが、年間本数を減らしてでも、1本1話を書いて行ければと思います。

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