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黒姫の魔導書 作者:てんてん

第5章 祭りと騒ぎとその後と

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第15話 開催前に

「改めて見ると、やっぱり広いよね」

『そうだな。だからこそ事前の計画と準備が大切になる。単純に配置しただけでは寂しくなるだけだからな』

 レネと杜人は解放された屋外訓練場にて、円筒形の魔法具を設置しながら区画整理を行っていた。魔法具は余った魔食樹を用いて作ったものであり、起動してから接触させると赤い光線が繋がるものである。会場は広く、ロープや直接線を引いていたのでは時間がかかるということで、杜人によって作成されたものだ。

「どれが一番売れるかな?」

『飲み物とソフトクリーム、それと不思議なおやつだろう。無難であり、手ごろな価格で、新しい味だからな。飾り飴は食べ物というより芸術品として買われそうだ。クレープは事前に作っては面白さが半減するから量は期待できないし、たこ焼きに関しては話題になればそこから関連して客寄せに使えるかもな。魔法具に関しては子供連れがくれば売れるだろうが、大人だけならどうかな?』

 さすがに一般的な嗜好までは調べられないので、今回はすべて次回への試金石となっている。食べ物はそこそこの値段にしてあるが、魔法具は他の兼ね合いもあり極端に安くするわけにもいかない。そのため販売する商品の中では一番高価な物になっていた。

「在庫はたくさんあるから売り切れは無いだろうけれど、余るのも悲しいね。頑張ったのに」

『普通の商売なら余ると困るが、今回は練習だから無くなって慌てて作るはめになるより良いさ。これで少しは商売のことが分かっただろう?』

「まあね。手を出してはいけないことはよく分かったよ……」

 レネはついっと視線をそらす。杜人から軽く原価算出と利益計算を習ったのだが、最初の頃は試算で大赤字を出し続けたのである。よくある勘違いで、店舗の維持費や従業員の給料などを原価に反映し忘れた結果である。そして生産数による原価の変化にも引っかかっていた。その他にも駆け引きがあるので、完全に商売は無理と結論をだしていた。

『なに、難しいことは本職に任せれば良いのさ。実際今はそうしているのだからな』

「本当に、足を向けて寝られないね」

 やり手のダイルはレネと契約して得たものを上手に売り出して好評を博している。おかげであくせく稼がなくても良い程度にはレネも利益を享受しているのである。そんなことを話しながらも区分けは完成し、微調整を行った。

 そして最後に二つ折りで立つ看板の木枠を組み立てる。それを区画の正面に置いて起動すると木枠の間に幻影魔法にて店舗名と商品の絵が表示された。絵と文字は一定時間で裏返しになるように回転し、ただの平面看板ではないことを視覚的に訴えて注目を集める仕掛けを施している。これもレネが設置しやすいようにと考えて杜人が作ったものである。

「こうして外でみると意外と小さいね」

『近くに来たときに分かれば十分だからな』

 単なる板のほうが安上がりなのだが、雰囲気作りのためだけに作成した看板である。簡単なものに魔法具が使われているのが一目で分かれば、いかにも魔法使いの学び舎らしさを演出できるのである。

 そして組み上がった看板をシャンティナと共に配置し終わったところに、ちょうど良くリュトナが職人を連れて店舗の材料を運んできた。店舗の組み立て中はすることがないため、レネとシャンティナは邪魔にならない位置まで移動してリュトナと話をしていた。

「意外と材料が少ないのですね」

「はい。屋台を改良したものですから大きさの割に少ない材料で済みました。セリエナ様はまだこちらには来ていないのですか?」

「セリエナは事務手続きで事務局に行っていますから、そのうち来ると思います」

「そうでしたか。それでしたら打ち合わせは来てからにいたしましょう。……ところでレネ様、この赤い線の魔法具や看板はレネ様が作成したものですか?」

 組み立て作業を見ている横でリュトナが地面に置かれた看板と赤い線を指差した。正確には杜人がほとんどの原案を出して作ったものだが、レネも術式を作成したので笑顔で頷いた。

「はい。さすがにこの広さにロープを張ったり線を引いたりしたくなかったものですから。看板もこれなら軽くて持ち運びが楽なんですよ」

「なるほど、確かにこれなら何かと楽ですね。どのくらいもつのですか?」

「一昼夜はもちますよ。ですから、夜に止めれば次の日に使えます」

「それは素晴らしいですね」

『ふふふ、もっと褒めてくれても構わないのだよ?』

 杜人は調子に乗って目の前をふよふよと泳いでいるが、リュトナは見えないので反応がなくても気にしていない。そのためリュトナの目がきらりと光ったのを見逃していた。

「術式の登録はされたのですか?」

「はい。魔法具用にかなり調整しましたから」

 杜人は関連する魔法があるのに町に同様なものが無いのは感性が異なるからだろうと思っていたし、レネは商売の感覚をまったく持っていない。そのため売れるとは思わなかったが、死蔵するのももったいないので登録だけはしておいたのである。

 真実は似たような発想をした者が居なかったわけではなく、消費魔力の大きさと持続時間、それに伴う素材の値段が妨げになって実用化までは至っていなかったのである。そしてそれはダイル商会の倉庫に眠っていたりする。

「……申し訳ありません。しなければならない用件を思い出しました。しばらくお任せして構わないでしょうか?」

「え? はい。どうぞ」

『はて?』

 リュトナはにっこりと微笑みながら断りをいれ、足早に事務局のほうへ去っていった。それをレネと杜人は不思議そうな顔で見送り、顔を見合わせると揃って首を傾げたのだった。





 その頃、諸手続きの責任者であるセリエナは、事務局に赴いて販売する商品の本審査や会場に使う魔法についての許可を申請していた。審査をした事務員は奇抜な発想に苦笑していたが、発想を潰すことはしないのでそのまま了承されている。

 そしてセリエナは事前に申請して仮審査を受けていたので、本審査も特に問題無く速やかに終わった。この辺りのやり方はレネにはまだ無理な部分である。

 そして審査を終えたセリエナは、カウンターに回って許可書を待ちながら女性事務員と雑談していた。

「今年の屋外訓練場はにぎやかになりそうですね」

「かなり頑張りましたから、ぜひそうなって欲しいところです」

 セリエナの脳裏によみがえるものは、臭いとか、臭いとか、臭いとかである。そのため実験班長のセリエナの言葉には、なんとも言えない重みが込められていた。もちろん応対していた事務員に内容が分かるはずもないので、にこやかに微笑むと書類を取り出してきた。

「以前出されていた募集に、最近になって応募がありました。どうなさいますか?」

「今頃ですか?」

 セリエナは瞬いてから書類に目を通し始めた。現時点では主要部分の人員は足りているが、手足となる人員もほしいところではあった。ところが外部の人を増員するには更に予算を使わなければならず、枠も足りないので諦めていた。そのため無理とは思ったが、念のため学院生の募集を取り下げることはしていなかったのである。

「結構いますが、なにか理由があるのですか?」

「ほとんどが多めに集めていた班から離脱した人たちです。班長は張り切っているみたいですし、考え方の違いなどがあったのではないでしょうか」

 はっきりとは言わないが、セリエナを面白そうに見つめる視線からどこかは推測できた。そしてレネがアイリスと静かに対立しているという噂は耳に入っているので、希望者の在籍年数からその関係だろうと納得した。

「主要な部分は訓練も必要なので、今からでは荷運びや接客などの雑用でしか参加できません。それでも良ければ採用すると伝えてください。申し訳ありませんが、時間がないので返答期限は今日の夕刻まででお願いします。その頃にまた来ます」

「分かりました。それではこれが許可証となります」

「ありがとうございます。それでは失礼……はい?」

 書類を受け取ったセリエナが帰ろうとしたとき、後ろから肩に手を置かれたため振り向くと、そこには微笑みを浮かべたリュトナが立っていた。セリエナは優しいはずの微笑みに何故か嫌な予感がしたため、少々引きつり気味の笑みを浮かべた。

「あの?」

「お仕事は終わりですね? それでは少し手伝って頂けますか?」

「はい?」

 唐突なお願いだったためセリエナは聞き返したわけだが、リュトナは笑顔のまま大きく頷くと肩から手を離して今度は腕を絡め取った。

「承諾ありがとうございます。それではこちらです。大丈夫、痛くありませんし、手間賃もお支払いしますから。……ちょっと登録した術式を書いた資料の山から、レネ様が最近登録した術式を探すだけです」

「え? ちょ、リュトナさん!?」

 最後に小声で言われた内容にセリエナはこれはまずいと振りほどこうとするが、リュトナの腕は吸い付いたかのように離れなかった。

 ちなみに術式登録は没を含めて結構多く寄せられるので、分類される前は探すのに時間がかかるのである。そのため一番有効な手段は人海戦術となるのだ。もちろんリュトナはその煩雑さを何度か経験しているため、事務局で『偶然』見かけたセリエナが『ちょうど良く』仕事が終わったようなので協力をお願いし、『承諾』を取り付けたのである。

「大丈夫ですよ。頑張ればすぐですから」

「そ、そういうことでは……」

「いってらっしゃいませー」

 セリエナはリュトナにずりずりと引きずられて行き、それを事務員は手を振りながら笑顔で見送ったのだった。





「お帰り。……何だか疲れているみたいだけど、何かあった?」

「ええ、まあ、色々と……」

「はい。色々と」

 結局リュトナとセリエナは組み立てが終わる頃に揃って屋外訓練場にやってきた。リュトナは変わらない微笑を浮かべていたが、セリエナはどことなく疲れた顔をしていた。問いに対しては手間賃をもらっているので、セリエナからは何も言えなくなっている。そのため答えも曖昧なものになったのである。

『怪しい。隠しごとはいけないなぁ』

「……」

 杜人がセリエナの前に移動し笑顔で見つめながら囁くと、セリエナはすぐに目をそらし看板を見つめ、次にリュトナを見てから小さく頷いた。視線を追った杜人は少しだけ考えるとにやりと笑った。

『なるほど、レネが登録した術式の使用申請に行ったのか。そしてどこから話が漏れるか分からないから内緒にしているといったところだな。確かに最初の売り出しで他を突き放し客を一気に掴むのは商売の常道だから、言わないのは当然か』

 セリエナとしては直接言えないので許される範囲で説明を行ったのだが、これだけで伝わるとは思っていなかっただけに問いかける視線を向けた。

『なに、商人は目敏いものだからな。興味深げに見ていたし、素人には思いつかない用途を考え付いたのだろうと思っただけだ。それに似たようなことがあったからな。ただ、隠すならレネに何か言わないと納得しないと思うぞ』

 レネがプリンを保存するために作った簡易冷却の術式は、使い捨てだが安価な魔法具として好評を博している。そのため杜人は簡単に推測できたのである。

 杜人の助言にセリエナは確かにその通りと思ったため、短い時間で言い訳を構築しレネに微笑む。

「大丈夫です。予想していなかった手伝いの応募などがいきなりあったりして、少々手間取っただけですから」

「あ、そうなんだ。たくさん来てくれると良いね」

 セリエナは理由として報告しなければならなかったことを選択し、話題が切れたところで手続きについて説明を始め、話題がぶり返すのを回避した。嘘は言っていない。応募『など』がいきなりあったのは事実であり、手間取って疲れたのも事実である。

 杜人は笑顔になるとレネが見えない位置でセリエナに親指を立てて、上手だと言いたげに片目を瞑る。それを見ても応えるわけには行かないため、セリエナは微笑みを継続するのであった。

 そんなことをしながら待機し、組み立てが一段落ついたところで出来上がった店舗の説明を聞くために移動する。

 屋根は防水布製で正面上部に店名が飾り文字で大きく描かれ、内部は二人が自由に動ける大きさが確保されていて、床は板が敷かれて一段高くなっている。そんなに広くは無いが、塞がれているのは前だけなので狭くは感じない。

 調理器具を設置する店舗では熱がこもらないように隙間があり、更に延焼防止の土板で仕切られている。細々とした部分に差異はあるが、大きな違いはない。調理器具自体は練習があるので当日の朝に搬入する予定である。

「ここに調理器具が入ります。火の管理は難しいため今回は熱源に魔法具を用いていますが、終了時に止めておけば次の日に再使用できる容量がありますので、気にせずに使用しても大丈夫です」

 熱を使うものはたこ焼きと焼き蛸、クレープが該当する。飾り飴についてはレネを自由に動かすために、シャンティナが材料と簡易加熱魔法具を持ちながら販売する形式である。箱入りの飾り飴はセリエナの魔法具店に置くことにした。

 その他に果実ジュースは容器に冷却の術式が仕込まれているので燃料となる魔石を交換するだけで事足りるようになっていて、ソフトクリーム製造機はレネが欲望の赴くままに効率化したため、最後まで稼働しても魔力が尽きることはないのである。欲望が物事の進化を促す良い例であった。

 ちなみに加熱するほうは一般品を流用したため普通の値段に熱源の魔法具分が加算された程度だが、冷やすほうはどちらも一点物であり、冷やし続ける必要があるため製作費が高くなった。しかし、来年も使うからということで納得し、良い材料で製作していた。

 リュトナの説明を聞いた杜人は周囲を飛び回りながらしっかりと確認し、上機嫌に頷いた。

『良いな。文句なしだ。これで後は当日を待つだけだな』

「こうして考えたものができあがってくるのを見ると、楽しくなってくるね」

「確かに目に見える形で示されると、いよいよかと思います」

 レネは目を輝かせながら店舗のカウンターを撫で、嬉しそうにセリエナに振り向いた。

「よおし、やるよー!」

「おー!」

 レネは拳を元気よく突き上げると、高らかに宣言する。そして一緒に居た職人も含めた全員が笑顔で唱和した。そこにはもう、参加を一言で断った引きこもりは存在していない。こうしてレネの学院祭の準備は万端に整ったのであった。





 夜。自室にてアイリスは最終報告書を読みながら少々眉を寄せていた。

「辞退した人が意外に多いのね……。もしかしたら本気で怖がっていたの?」

 レネとの間に確執があるという噂自体は知っていても、まさか影響がフォーレイア側に現れるとは思っていなかった。むしろレネ側に悪影響があると思っていただけに、この結果は不本意なものだった。

「しかも、その足であちらに参加するなんて……、よく分からない。それを受け入れるほうも」

 アイリスの感覚では、対立した班から離脱した者がすぐにレネの班に応募したことも理解できなかったし、それを受け入れたレネの考えもよく分からなかった。アイリスなら工作員を疑うので、受け入れることはできない。

「セリエナがいるから、卑怯なことはしないと判断したとか?」

 今までのことはフォーレイアの基準では卑怯なことではない。なぜならば、すべて金で解決できる問題だからである。仕掛けたフォーレイアもかなりの金額を放出している。それに匹敵する金額を動かせば解決できる。決して後ろから刺すようなことはしていないという認識なのだ。

「まあ、実際していないのだから良いことにしましょう。今のままでも十分打撃は与えられるでしょう」

 アイリスは上機嫌に微笑むと、対ルトリス包囲網が記入された平面図を手に取った。そこには屋外訓練場に向かう道を取り囲むように、フォーレイアの勢力が配置されていた。

「ふふっ、これなら他に迷惑は掛からない。見ていなさい……」

 もう少しその配慮を他に向けろと言われそうだったが、フォーレイアもまた準備万端に臨戦態勢となったのであった。





 レネが眠った後も杜人の仕事は終わらない。

『やっとうまくできたな。持続時間はどうだ?』

「普通の物よりだいぶ長いです。火力も強いですね。その代わり、なかなか火がつかないのが難点でしょうか」

 ジンレイの手元には真っ黒な炭があり、叩くと硬質で澄んだ音を響かせていた。これは加工後に余った魔食樹の端材を何かに使えないかということで実験していたものであり、ジンレイが試行錯誤を繰り返してようやく満足できるものができあがったのである。

『まあ、それは予想の範囲内だ』

「そうですね」

 杜人とジンレイは数々の失敗を思い出して苦笑する。

 最初は普通の方法で作成したのだが、予想通り薪が無くなっても魔食樹は焦げさえしていなかった。そのため次はもっと高温にするために魔法を用いたところ中級魔法でも炭化せず、上級魔法を使ったら温度が高すぎて灰になってしまった。

 そのためその間にある適温を調べるために、かなり苦労したのである。その過程で端材が無くなったために最後はそのものを使うことになったので、見事な本末転倒であった。しかし、この程度は趣味に走った男の実験には付き物なので、どちらも暗黙の了解にて沈黙している。

『今回は使えないだろうが、打ち上げには使えるかな? 一応燃やすための台座も作っておくか』

「それでは炭にしなかったものを乗せても燃えませんでしたので、そちらで作っておきます」

『ああ、頼む』

 木製なのに燃えないというのは話題になりそうだったが、魔法具のほうが火力調整しやすいので杜人はあっさりと今回はお蔵入りにした。調理人達も魔法具で練習していることと話題は商品だけでも十分なので、失敗する可能性が高くなる選択は行わない。

『はっぴは足りそうか?』

「多めに発注しましたから何とか大丈夫です」

 応募については期間が無いということもあり、セリエナはわざと締め切りを短く設定してやる気がある者だけを採用している。杜人もその日のうちに即答できるなら大丈夫だろうと採用はセリエナに任せていた。

『ふむ、ふむふむ、大丈夫そうだな。後は妨害があるかどうかか。できれば表に出さずに処理したいところだな』

「気を付けておきます」

 エルセリアから情報を得ていたが、時間が無いことと限度が分からないため杜人としても動きようがなかった。精々何かあったときに混乱しないように心構えをする程度しか今はすることがない。もちろんレネの楽しみに水をさす気は無いので、何かあったとしてもごまかすつもりである。

 そうなると協力者が必要なため、フォーレイアを理解しているセリエナと、争いが起こっていると知っているリュトナには、ジンレイを通じてこっそりと伝えていた。

『しかし、貴族は面倒くさいな』

「この程度は遊びですからかわいいものです」

 杜人は肩を竦め、ジンレイは笑みを浮かべてから炭を片付ける。後はなにもありませんようにと願うしかない二人であった。
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