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THE WORLD 作者:SEASONS

4月15日

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医療の町マールグリナ

《サイド:天城総魔》

時刻は午後11時20分頃だろうか?

グランバニアを離れてからすでに半日が経過しているが、
ようやく『医療の町マールグリナ』にたどり着くことができた。

魔術大会の会場だったグランパレスを出発してから計算しても、
すでに10時間程が経過していることになる。

グランバニアからマールグリナまでを徒歩で歩み続けたことで到着が遅くなったのだが、
今後の予定を考えれば特に問題はないはずだ。

宗一郎から受けた依頼を遂行するのは深夜だからな。

あまり早く着きすぎても意味はないことになる。

「ようやくマールグリナか」

久しぶりに来たが、以前と変わらないな。

ジェノス魔導学園に入学する以前。

アストリア王国から国境を越えて亡命してきた俺は、
最寄りの町であるマールグリナを経由してからジェノスへと向かっていた。

その時に一日だけだがマールグリナに滞在したことがある。

一泊した理由は幾つかあったのだが、
最大の目的は情報収集になるだろう。

これからどの町に向かい。

どの学園に入学するかを決定するために各学園の情報を集めていた。

医療の町であるマールグリナの学園は論外だったが。

この近辺の町や首都グランバニアではなく、
ジェノスに入学したことには複数の理由がある。

その理由の一つは海軍を抱える程の大きな町であり、
国内最大級の学園であったことだ。

条件面で見ればグランバニアも大して変わらない。

陸軍を抱えるグランバニアも首都と言うだけあって内陸部最大の町と言える。

だからもう一つの理由こそが、
ジェノスを選んだ大きな理由かも知れないな。

それは僅かな思い出に残る景色と言うべきか…。

海沿いの村に生まれた俺は内陸部のグランバニアではなく港町のジェノスを選んでいた。

『海の側』での生活を自然と選んでいたのだと思う。

「…思い出か…」

小さく呟いてみるが、今更後悔はない。

ジェノスを離れたことも。

御堂達と別れたことも。

後悔はしていない。

全てはこの日のために。

アストリアへの復讐を果たすために生きながらえてきたからだ。

今更、留まるという選択肢はない。

「今は前に進むだけだ」

以前と変わらない町並みを眺めながら、目的地に向かって歩みを進めていく。

向かうべき場所はすでに理解している。

この町の中心にある医術学園だ。

宗一郎と琴平から学園に向かうように指示を受けているからだが、
これから俺がやるべきことももちろん理解しているつもりだ。

俺に与えられた任務はアストリア軍の建造した砦への潜入と調査になる。

その為の戦力として用意されている部隊と合流するために
学園に向かって歩みを進めているのだが。

町に着いてから20分ほど歩いた頃だろうか?

ようやく学園の校門にたどり着くことができた。
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