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THE WORLD 作者:SEASONS

4月15日

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帰宅

《サイド:深海優奈》

医務室を出たあとで、
学園を離れた私はどこにも寄り道せずに実家へと戻って来ました。

理由はもちろんお父さんとお母さんに会うためです。

玄関に歩み寄って扉に手をかけてみます。

鍵は開いているようですね。

『ガチャッ…。』と、音を立てて簡単に開いた扉の向こう側には見慣れた玄関がありました。

学園に入学するまでは毎日見ていた自宅です。

学園に入学して寮に住むようになってからは一度も帰ってきていませんが、
それでも2週間ほどなので久しぶりに思えますね。

何故かとても懐かしく感じたんです。

「ただいま!お父さん、お母さん!」

精一杯の声で呼び掛けてみると、
両親がそろって出迎えにきてくれました。

「優奈!」

お父さんは笑顔で出迎えてくれます。

ですが、お母さんは心配しそうな表情でした。

「どうしたの優奈?こんな時間に何かあったの!?」

突然帰ってきたことで、心配させてしまったのかもしれません。

そのせい、と言ってしまっていいのかどうかわかりませんが。

心から私を思ってくれる両親の表情を見れたことで泣きそうになってしまいました。

「お父さん。お母さん。ただいま」

もう一度、声をかけました。

ですがそれだけです。

それ以上口に出せば涙が溢れてしまう気がしたんです。

2週間ぶりに出会う両親の以前と変わらない優しさにとても幸せな気持ちを感じてしまいました。

「…あの、ね。」

精一杯の気持ちを言葉にしようとしたんですが、
その前に両親が揃って手を差し延べてくれます。

「まあまあ、こんなところに立っていないで、とりあえず中に入りなさい」

とても優しいお父さんに頷くと、
お母さんも微笑みながら私の手を引いてくれました。

「お帰りなさい、優奈」

「う、うん」

両親の優しさがすごく嬉しくて、感情を止められなくなってしまいます。

自然と溢れこぼれ落ちる涙。

私にとっての幸せが、ここにはありました。
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