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THE WORLD 作者:SEASONS

4月15日

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考えるまでもない

《サイド:御堂龍馬》

総魔が何処へ向かったのか?

…これから向かうべき目的地は明らかになった。

総魔が何を目的としていたのか?

…隠されていた復讐の理由が明らかになった。

総魔が何の為に力を求めていたのか?

…国という名の倒すべき敵が明らかになった。

総魔が何故別れを選んだのか?

…何も言わずに僕達を残した意味が明らかになった。

ここで起きた一連の流れを僕達は知ったんだ。

魔術師狩りによって総魔も全てを失っていたようだ。

同じように魔術師狩りを経験した僕と沙織でさえ傍にはまだ『家族』がいてくれた。

だけど総魔は違う。

総魔は全てを失ったそうだ。

たった一人の生き残りとして孤独の中で生き続けた絶望は僕ですら想像の出来ない世界だ。

「絶望を知りながらも、総魔は僕達を守る為に、一人になることを選んだのか…。」

とぎれとぎれに呟いた僕の言葉によって、室内に静寂が訪れた。

誰一人として言葉に出来ない思いを感じているようだ。

僕は、どうするべきだろうか?

いや。

考えるまでもないね。

僕の心は決まってる。

総魔はきっと望まないと思うけれど、
それでも僕は諦めることなんて出来ないんだ。

僕は総魔を追い掛けたい。

『守られる』存在じゃなくて『守れる』存在でありたいんだ。

だから…。

だから僕は、まっすぐに理事長の瞳を見つめることにした。

「僕も行きます!!二度と悲劇を繰り返さない為に!僕も戦争に参加します!!」

真剣な表情で訴える僕の発言によって、全員の視線が理事長に集まった。
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