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THE WORLD 作者:SEASONS

4月15日

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心を揺さぶる言葉

《サイド:御堂龍馬》

「始めよう」

審判のいない試合場で彼がルーンを構えた。

だけど、あれは何だ?

剣の先に滴るのは…血、だろうか?

彼はあの場所で何をしていたんだ?

色々と疑問を感じるけれど。

ひとまず今は迷いを振り払うことにする。

あれこれと考えていられるような状況じゃないからね。

今の僕に必要なことは、彼との試合に集中することだけだ。

ただそれだけでいい。

「きみが何を考えているのか?そしてこれから何をしようとしているのか?今は何も聞かないよ。今はただきみと戦うことだけを僕は願う」

戦う意志を告げてからルーンを発動させる。

僕の手に現れるのは『シャイニングソード』だ。

彼の持つルーンを遥かに凌ぐ巨大な大剣になる。

そんな僕のルーンを眺めた彼が微笑んでくれたような気がした。

「随分と成長したようだな」

…っ!!

彼の言葉が僕の心を揺さぶる。

動揺したとかそういうことじゃなくて、
純粋に嬉しいと感じてしまったんだ。

ずっと、ずっと聞きたいと願っていた言葉だったから。

僕の成長を認めてくれた彼の言葉が何よりも嬉しく思えたんだ。

彼と対等である為に。

ずっと求めてきた力の果てに。

彼が僕の成長を認めてくれた。

ただそれだけのことで、
僕は自分自身の力に自信を持つことが出来たように思える。

「僕も新たな力に目覚めたんだ。だからもう、以前の僕とは違うよ」

「ああ、そうだな」

僕の言葉を聞いて、彼は小さく頷いてくれた。

「認めよう。そして全力で戦うことを約束しよう」

あの日の約束を果たすために。

彼も新たな力を具現化する。

彼方かなたから此方こなたへ…。」

誰もが畏怖いふするあの存在を召喚するようだ。

「いでよ、光の天使ヴァルキリー!」

左手をかざす『彼』の頭上で神々しい輝きが生まれた。

神聖な光と神々しいほどの魔力の輝き。

その中心で彼女が姿を現す。

何度見ても慣れはしない絶対の存在。

天使という存在はその美しさゆえに恐怖すら感じてしまう。

ただ見た目だけの存在だったなら、
こんなふうには思わないだろうけどね。

だけど彼の使役する天使は、
本物と言われれば素直に信じてしまうほどの『光』に満ち溢れているんだ。

『ふわっ…』と、試合場に降り立つその姿はまさしく天使そのもの。

非の打ちどころは一切ない。

ただそこにいるだけで神と遭遇したかのような威光を感じさせる
圧倒的な存在感と純粋な光を放つ膨大な魔力。

それほどの魔力を分け与えてもなお、
彼の魔力は減少してるようには思えない。

一体、彼はどれだけの魔力を抱えているのだろうか?

かつての試合とは比べものにならないように思える。

『魔力の総量』と意味でいえば彼の魔力は桁違いに膨らんでいるからだ。

僕はこの力で彼に勝つことが出来るのだろうか?

そんな疑問を感じてしまうけれど、
まずは自分を信じて彼と向き合おうと思う。

「きみを倒す!」

「ああ、実証してみせろ」

やってみせるさ!

それが僕の役目だ!

審判も係員もいないこの試合場で。

多くの人々の注目を集めながら。

僕達は『最後の決戦』を始めることにした。
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