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THE WORLD 作者:SEASONS

4月15日

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決勝戦、第3試合

《サイド:御堂龍馬》

「さあ!いよいよ、『決勝戦』も第3試合です!このままジェノス魔導学園が優勝を手にするのか!?それともグランバニア魔導学園が、ジェノス魔導学園を押さえて逆転優勝を勝ち取ることが出来るのか!?全てはこの試合にかかっています!!!」

白熱する係員の絶叫に沸き上がる会場。

この試合に勝てるかどうかで、
僕達の優勝の行方は大きく変わってしまうことになる。

引き分ければ延長戦に持ち込めるけれど、
ここで負ければ敗北確定だ。

もちろん勝利は目指すけれど、
ひとまず引き分けにできれば敗退は免れることができる。

ただ、それが良いかどうかは難しい判断になるだろうね。

向こうは試合に出ていない万全な状態の二人がいるんだ。

だけどこちらに予備の戦力はいない。

それにここで勝てなかったとしたら僕が延長戦に出るのは難しい状況だろうから、
もしも引き分ければ延長戦には沙織か真哉が出ることになると思う。

でも、ね。

すでに魔力の大半を消費している二人では、
延長戦で勝利を勝ち取れる可能性はあまり高くないだろうね。

ジリ貧で負ける可能性のほうが高いと思う。

だとすれば、優勝する為にはなんとしてでも僕が勝たなければいけないことになる。

「とにかく、やるしかないね」

気合いを込めて集中していると、係員が呼び掛けてきた。

「ジェノス魔導学園から御堂龍馬選手!グランバニア魔導学園から澤木京一選手!!試合場へお願いします!!!」

やっぱり僕の相手は澤木君か。

「最後まで強敵ぞろいだね」

「頑張ってね、龍馬」

「龍馬なら勝てる!京一ごときに負けるんじゃねえぞ!!」

ゆっくりと試合場に歩みを進める僕を、
沙織と真哉が応援してくれていた。

「何とか頑張ってみるよ」

二人の声援に感謝しながら、試合場に上がってみる。

向かい側から歩み寄ってくるのは澤木君だ。

予想はしてたけどね。

やっぱり3試合目に出てきたのは澤木君だった。

グランバニア魔導学園、1位の生徒。

僕との対戦成績は8勝0敗で僕が全勝してるけれど。

僕以外の生徒との試合において彼は無敗を記録してる。

間違いなくランベリアのシェリルさんに次ぐ危険な存在だ。

今回で7回目になる澤木君との試合。

今までとは違って、
新たな力を手にした僕が澤木君を相手にどこまで戦えるのか?

それが僕の課題になる。

支配を暴力が上回っているのかどうか?

その答えを知る為に。

僕は僕に出来る全力を持って澤木君と戦おうと思う。

「僕は負けない!必ず、優勝してみせる!」

勝利を宣言する僕を、
澤木君は真剣な眼差しで見つめてた。

「この状況で話し合うことはないだろうね。まずは全力で戦おう」

ああ、分かってるよ。

言葉ではなくて行動で示すこと。

そのために僕は静かに開始位置に立った。

そのあとに澤木君も開始位置に立つ。

「準備はよろしいですね?」

審判員の問い掛けに僕達は頷いて応える。

「…わかりました。」

僕達の意思を確認したことで、
審判員が試合開始を宣言した。
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