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THE WORLD 作者:SEASONS

4月15日

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殺害

《サイド:美袋翔子》

あった!

あれね!!

通路の先に見える扉。

あの扉の向こうに総魔がいるはずなのよ!

もうすぐ会えると信じて走り続ける。

私の後ろを走る優奈ちゃんは、
息を切らせながらもなんとか追い掛けてきてるわね。

「あと少しよ!」

優奈ちゃんに声をかけてから、『バンッ!!!』と勢いよく扉を開け放つ。

その向こう側では…すでに『争い』が起きていたわ。

…え?

何、これ?

緊迫した室内。

誰も私達の方を振り返ろうとしなかったわ。

この場にいる誰もが一カ所に視線を向けてるからよ。

駆け付けたはずの警備員も。

そして私達も。

総魔に視線を向けて立ち止まったのよ。

「総魔、さん!?」

驚き戸惑う優奈ちゃんの呼び掛けにさえ応えずに、
総魔はゆっくりと歩みを進めてく。

その視線の先にいるのは見慣れない人物だったわ。

豪華な衣装を身に纏ってる男性がいたのよ。

「ま、まてっ!自分が何をしようとしているのか分かってるのかっ!?これは、これは国家的大犯罪なんだぞ!!」

大声で叫ぶ男性に向けて、
総魔は一言もないままジェネシスを構えてた。

「ひぃっ!?ま、まて!待ってくれっ!!分かった、何でもする!!だから、だから…っ!」

必死に命請いをする男性の足元には数え切れないほどの死体が転がってるのが見える。

なん、なの…?

これ…?

戸惑う私の視線の先で、総魔は男性に刃を突き刺してしまう。

『ズ…ブッ…』

鈍い音が聞こえたわ。

気持ちの悪い音と共に、
男性は口から血を吐きながら震える手を伸ばしてる。

「ぐぅっ、かは…っ!」

再び吐き出さされる真っ赤な血。

必死にルーンを抜き取ろうとする男性だけど、
総魔は容赦なく刃を押し込んでいく。

「が…あ…っ!?」

繰り返される吐血。

名前も知らない男性は、あっさりと…驚くほどあっさりと死んでしまったわ。

死んでしまった男性の最期を見届けてから刃を引き抜いた総魔は、
血に染まる手で人を殺していたのよ。

「う、嘘…でしょ?」

ねえ…。

総魔…。

こんなの…何かの冗談よね?
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