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THE WORLD 作者:SEASONS

4月15日

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決勝進出

《サイド:御堂龍馬》

うわっ。

翔子も倒れてしまったようだね。

審判員の合図の直後だったから引き分けにはならないけれど、
翔子が試合場に倒れ込んだことで沙織が慌てて駆け出していた。

「翔子っ!」

走り出した沙織を追って僕と真哉と深海さんもあとを追う。

身動き一つ見せない翔子に真っ先に駆け寄った沙織が翔子の診察を行う中で、
大会の進行は進んでいくようだ。

「準決勝もジェノス魔導学園が勝利しました!!いよいよ決勝進出を決めたジェノス魔導学園!一体、最後にどんな試合を見せてくれるのでしょうか!?」

絶叫とも言えるほど大きな声が響き渡って、
会場は加速度的に盛り上がりを見せていく。

だけど今はそんなことはどうでもいいことだ。

「翔子!」

周囲を気にせずに翔子に呼び掛ける沙織が治療を開始していr。

少し離れた場所では大塚君の救助も始まっているようだ。

「すぐに治療するから、もう少しだけ頑張って!」

魔術の詠唱を始める沙織の手が輝きだす。

「ライブ・ア・ライブ!!」

彼が扱う『リ・バース』と同格の回復魔法。

キラキラと輝く光が翔子の体を包み込んでいった。

それは僅か数秒の出来事だったと思う。

だけどその僅かな時間で、翔子の体から全ての傷痕が消え去ったんだ。

何度見ても凄いね。

一瞬で安定する容態。

翔子の静かな寝息が微笑ましく思える。

「これでもう大丈夫なのかい?」

怪我の治療は終わっているように思えるけれど。

一応確認してみたところで深海さんが歩み出た。

「一応、私もお手伝いします」

沙織の治療が終わったことで深海さんが翔子の胸の上に手を置いた。

その直後に翔子へと流れ込む深海さんの魔力。

これまでの試合で吸収していた魔力はさきほどの試合で全て使い切っているはずだから、
今の深海さん自身の魔力を翔子に分け与えていることになるのかな?

僕は魔力の感知が苦手だからはっきりとは分からないけれど、
深海さん一人の魔力で翔子を完全に回復できるんだろうか?

そんな疑問を感じたけれど。

よく考えてみれば、
翔子は魔力が底を着くほど魔術を多用していなかったはずだ。

だからかな?

思っていたよりも早く、深海さんは翔子から手を離していた。

「これで一杯だと思うんですけど…」

それでも翔子は目覚めないようだ。

疲れのせいかな?

一気に覚醒したから精神的な負担があったのかもしれないね。

「とりあえず移動しましょう」

ああ、そうだね。

沙織の提案によって、
僕達は一旦、控室へと向かうことにした。
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