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THE WORLD 作者:SEASONS

4月15日

635/4820

4回戦の試合順

《サイド:美袋翔子》

さてさて、午前10時になったわね。

私達は試合場に歩み寄ることにしたわ。

「やっと準決勝ね~」

すでに3回戦の試合は全部終わってる。

多少の整備もされたことで、試合場はそれなりに綺麗になっているわ。

さっきまでここで行われていた試合は、
『グランバニア魔導学園』が勝利して準決勝進出を決めてる。

学園1位の澤木京一が率いるグランバニア魔導学園はジェノスと並ぶ実力を持つ学園なんだけど。

今はまだ私達とは当たらないみたい。

準決勝はトーナメント表を見なくてももう分かってるしね。

私達の相手は『ヴァルセム精霊学園』よ。

反対側の陣営に義明達が集まっているのが見えるわ。

ひとまず残る2校が別の試合場で試合を行うことになるようね。

片方は『グランバニア魔導学園』よ。

毎回毎回、私達と優勝争いをしてる宿敵でもあるわ。

…で。

残る1校は『ランベリア多国籍学園』のようね。

ついさっき勝利宣言が聞こえてきたから間違いないはずよ。

『ランベリア多国籍学園』と『グランバニア魔導学園』の2校で準決勝が行われることになるわ。

その試合場は、さっき私達が使ってた試合場だから西隣なんだけど。

さすがに試合を眺めてる余裕はないから、
どんな試合が行われるのかなんてのんびり観戦なんてしてられないわね。

とりあえず私達が優勝する為にはこれから始まるヴァルセム精霊学園との試合に勝利したうえで、
決勝戦でグランバニア魔導学園かランベリア多国籍学園のどちらかに勝たないといけないっていうことよ。

総合的にはグランバニア魔導学園のほうが強敵だけど、
単独の戦力としてはランベリア多国籍学園のほうが怖いわね。

龍馬に匹敵する実力者のシェリルさんがいるからよ。

ただ、シェリルさん以外は平均よりもちょっと上っていうくらいだから今の私達なら楽勝でしょうね。

でもまあ、どこと戦うにしても負けるつもりなんてないわ。

絶対に勝ち上がって優勝してみせる!

それ以外の選択肢なんて私達にはないのよっ!!

「ちゃっちゃと勝ち抜けるわよ~!」

気合いを込めて、反対側にいる義明達に視線を向けてみる。

毎回、上位4校に残りながらも、
なかなか優勝できずにいる『ヴァルセム精霊学園』だけど。

その実力は決して侮ることは出来ないわ。

『特殊な魔術師』という意味では『カリーナ女学園』以上だからよ。

単なる魔術師ではない異色の魔術師。

ヴァルセムの生徒達に対して、
総魔や優奈ちゃんがどこまで対応出来るのかな?

その辺りを見てみたい気がするわね~。

「それじゃあ、まずは準決勝の試合順だけど…」

「ちょっと提案があるんだけど、いい?」

問い掛けようとする龍馬に割って入る。

私の言葉をきっかけとして全員の視線が私に集まったわ。

「折角だから総魔と優奈ちゃんに出てもらわない?」

「えっ?私ですか!?」

私の提案に驚く優奈ちゃん。

「「………。」」

龍馬と沙織は頭を悩ませてるわね。

「確かに興味深いとは思うけれど…」

沙織は言いよどんでる。

肯定も否定もできないっていう感じかな?

だけど龍馬は総魔に視線を向けて尋ねていたわ。

「僕も見てみたいとは思うけれど、どうする?」

「試合に出るのは構わないが、何かあるのか?」

「あいつらも魔術師だが、『それ以外』の能力を持ってるってことだ。その能力に対応出来るのかどうかに興味があるってとこだな」

真哉は楽しそうに笑ってるけど、
そのせいで優奈ちゃんはいつも以上に不安そうにしてるわね。

「えっと、それ以外って何ですか?」

首を傾げる優奈ちゃんには私が笑顔で答えてあげる。

…と言っても、情報は教えないけどね。

「見れば分かるわよ~」

「??」

説明を省いたことで余計に首を傾げてしまったけれど、
これはこれで面白いからそのままにしておきたいのよ。

「試合順は総魔、優奈ちゃん、私で良いわ。あとはまあ適当に決めちゃって」

勝手に試合順を決めてから、何も知らない総魔に話し掛けてみる。

「『物真似士ものまねし』総魔が『それさえも』模倣もほう出来るのかどうかを見せてもらうわ」

「………。」

私の言葉に返事は返って来なかったけれど、
総魔は文句を言わずに試合順を受け入れてくれたわ。

「それじゃあ、あとは沙織と真哉でいいかな?」

残りの順番を龍馬が決めたことで、沙織は問い返してた。

「龍馬がは試合に出た方が良いんじゃないかしら?」

「出られるなら出ても良いんだけどね。だけど多分、順当に進めば翔子で終わる気がするから今回は応援で良いよ」

龍馬は順番が来ないって判断したようね。

1人目に総魔。
2人目に優奈ちゃん。
3人目に私。
4人目に沙織。
5人目に真哉の名前を書いてから係員に名簿を提出していたわ。

対戦相手はヴァルセム精霊学園。

その名前が示す彼等の実力。

異能の力に対して、総魔がどんな反応を示すのか…。

私は興味津々で試合開始を心待ちにしたわ。
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