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THE WORLD 作者:SEASONS

4月15日

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治療の手順

《サイド:美袋翔子》

って、またなのっ!?

「真哉っ!?」

血を流しながら倒れ込んだ真哉に慌てて駆け寄ってみる。

試合場は真哉の出血によって、
ちょっとした血溜まりが出来上がっていたわ。

ちょっと…!?

これってかなりやばくない!?

慌てて短剣を引き抜こうとしたんだけど…

「待って!翔子!!」

沙織に遮られてしまう。

「まだダメよ!」

呼び止められたことで手を止めた私に沙織が駆け寄ってきたわ。

「この状況でルーンを抜いたら、出血が悪化するだけよ」

「悪化って…ならどうするの?」

「こういうのはね。ちゃんと手順があるのよ」

私の正面に回り込んだ沙織は、静かに傷口へと手を添えたわ。

その直後に光り輝く沙織の手。

瞬間的に出血が止まったのがはっきりと見えたのよ。

これって地味にすごくない?

私には絶対に真似できない技術だけど、
これでもまだ終わりじゃないみたいね。

「これはまだ一時的な処置よ。私が合図を出したら、すぐにルーンを引き抜いて!」

「う、うん。分かったわ」

頷く私を確認してから、
沙織は傷口に視線を戻して更なる魔術を発動させてた。

「ライブ・ア・ライブ!」

総魔と同系統の回復魔術よ。

…と言うか、魔法かな?

血液さえも復元させる魔術が発動した瞬間に、
真哉の身体を染めていた鮮血が一瞬で消え去ったわ。

「今よ!」

沙織の言葉に反射的に反応した私の手が、
真哉の身体に突き刺さる短剣を引き抜く。

その直後に再び溢れ出す真哉の血。

沙織は連続して魔術を発動させたわ。

「ライブ・ア・ライブ!」

光が真哉の身体を包み込んでいく。

短剣の刺さっていた傷口が綺麗に消え去るのが見えたわ。

「これで大丈夫よ」

安堵の息を吐く沙織のおかげで真哉の治療は終わったようね。

今回は失った血を戻す為に苦労したけれど、
回復そのものは呆気ないほどあっさりと終わったのよ。

まあ、そうは言ってもこれは沙織だから出来るわけで、
私なんかじゃ出血に対応するどころか傷口を塞ぐことさえ出来ないと思うけどね。

回復魔術において急速な成長を見せる沙織は
本当に総魔に匹敵する治癒魔術師だと思うわ。

これで攻撃魔術まで『使いこなせる』ようになったら、
それこそ本当の意味でただ一人の『大賢者』になれるかもしれないわね。

「どうやら終わったみたいだね」

治療が終わったことで龍馬が話しかけてきたわ。

そして真哉を助け起こしてる。

「…よい、しょ…」

意識のない真哉の身体を抱えてから、龍馬は試合場を下りようとしてるわね。

「はあ…。ったく、仕方ないわね~」

龍馬の反対側に回り込んだ私も真哉の身体を支えることにしたんだけど。

「私も手伝うわ」

すぐに沙織も手を貸してくれたのよ。

「ありがと、沙織」

沙織の手も借りて試合場を下りる。

そのままジェノスの陣営まで戻ってみると、
すぐに優奈ちゃんが声をかけてくれたわ。
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