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THE WORLD 作者:SEASONS

4月15日

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第3回戦、第2試合

「それではただいまより第3回戦第2試合を行いたいと思います!ジェノス魔導学園から、北条真哉選手!カリーナ女学園から、冬月彩花ふゆつきあやか選手!!試合場へお願いします!!!」

ん?

え?

冬月…彩花?

って、いうことは…?

係員の呼び掛けを聞いた瞬間に、私の表情が自然とにやけちゃう。

これはもうあれよね?

確定じゃない?

どう考えても真哉じゃ勝てないわよね?

カリーナ女学園の冬月彩花ふゆつきあやか

彼女こそがカリーナ女学園で1位の生徒で、同時に大賢者でもあるわ。

過去の試合において冬月さんとの対戦戦績は私の知ってる範囲だと龍馬の1勝だけね。

沙織は引き分けでしょ。

真哉は1敗だから、記録上はほぼ互角の試合結果だと思う。

だから、ね。

真哉の成長が伸び悩んでる現状だと、
まず間違いなく勝ち目がない戦いのはずなのよ。

学園として敗北数が増えるのは問題だけど、
真哉が敗北して私に土下座する光景が目に浮かぶ瞬間だったわ。

「ねえねえ。みんなに聞きたいんだけど、真哉が冬月さんに勝てると思う?」

「「「「………。」」」」

真哉の背中を見送りながら問いかける私に、
『勝てる』って発言してくれる人は誰もいなかったわ。

冬月さんの実力を知らない総魔と優奈ちゃんはともかくとして、
沙織もそうだけど龍馬でさえも不安を感じてるみたいね。

「これって、2試合目は負けっぽくない?」

「「………。」」

再び尋ねてみる質問を否定する人もいなかったわ。

「う~ん。ちょっと相性が悪いかもしれないわね…。」

それが沙織の精一杯の評価のようね。

「…そうだね。向こうは前半に戦力を集中させているのかもしれないね」

龍馬はカリーナの傾向を分析しただけで、
真哉については触れなかったわ。

はっきりと言わないだけで、
思ってることは同じでしょうけどね。

試合に関して負けて良いことは何もないけど、
個人的にはそっちのほうが面白いと思ってる。

試合に負けたうえに私に服従する真哉の姿はとんでもなく面白いに決まってるからよ!

ぜひともここは全力で負けてもらいたいわね!!

…なんて。

密かに心の中で願いながら真哉の試合に視線を向けてみる。

「それでは準備はよろしいですね?」

「ああ」

「ええ」

問い掛けた審判員に頷く真哉と冬月さん。

真哉の人生をかけた試合が、今、始まるのよ!!!!
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