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THE WORLD 作者:SEASONS

4月4日

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心の痛み

《サイド:美袋翔子》

(こ、れ…が…っ?)

意識を失う寸前に、
私は少しだけ後悔してしまったわ。

…って、言ってもね。

予想を上回る破壊力に、
とかそういうことじゃないわよ。

それは身体的な苦痛じゃなくて、
その内側の問題だったと思う。

たぶん。

魔力を斬られるという異質な感覚のせいでしょうね。

上手く言葉にできないけれど。

ひどく心が…痛かったの。

辛いとか苦しいとかそういうことじゃなくてね。

ただただ心が痛かったのよ。

そんなの感じられるわけがないのに。

心に痛覚なんてないのに。

それなのに。

心が壊れるような感覚を確かに感じてしまっていたの。

きっとこれが魔剣の力の副作用なんだと思うわ。

でも、ね。

物理的には斬らないって言った総魔の言葉は正しかったみたい。

左腕自体は無事なのよ。

傷一つついていないのは、
ちゃんと見ていたから知ってるわ。

だけど、それだけよ。

あまりにも一瞬の出来事だったから、
それ以上のことを判断する余裕はなかったけどね。

だから魔剣の本当の力を知る事が出来ないまま、
地面に倒れ込んでしまったことだけははっきりと覚えてる。

そしてそれが、この時の私の最後の記憶。

そこで私の意識は途絶えてしまったからよ。
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