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THE WORLD 作者:SEASONS

4月14日

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第2回戦、延長戦

《サイド:天城総魔》

ジェリルを制したあとで、
試合場で待ち続ける俺にフェイが歩み寄ってきた。

「どうやら1位が入れ替わったという話は事実のようだな」

俺の実力を垣間見たことで信じる気になったようだが、
今はそんな些細なことはどうでもいい。

そんな些細なことよりも知りたいことがあるからな。

「お前の実力が知りたい。俺を越える可能性があるかどうかを、だ」

「ふっ。大した自信だな。だが、俺を甘く見ないほうがいい」

仲間があっさりと敗北した事実を気にせずに、
フェイは臆することなく睨みつけてくる。

「その自信を打ち砕いてやろう」

低く響く声は威圧感に満ちている。

良い気迫だ。

俺としてはそのくらいのほうが心地よく感じられるからな。

対戦相手として申し分ない。

覇気はきは御堂以上だな」

威圧感だけなら御堂を超えるだろうと素直に評価したのだが、
フェイは一度だけ深呼吸をしただけで、
気持ちを緩めることなく、槍を具現化してから構えをとってみせた。

「その余裕の態度を叩き伏せる」

頼もしささえ感じる発言だな。

実際に出来れば、だが。

まずは言葉で語るよりも力で示すべきだろう。

「期待しよう」

フェイと向き合った状態で俺も新たに聖剣を構え直す。

ジェリルの時とは状況が異なるからな。

戦う意志を見せるフェイに手加減など出来るはずがない。

「見せてもらおう、デルベスタの力を」

「その身で知るがいい」

至近距離で見つめ合う俺とフェイの後方で、係員が慌てて進行を開始する。

「え~っと、何だかやる気のようですので試合を始めましょう!第2回戦、延長戦1試合!フェイ・ウォルカ選手対天城総魔選手!!!」

今にも試合が始まりそうな雰囲気に戸惑う係員だったが、
試合が宣言されたことで審判が歩みを進めてきた。

「それでは…!」

右手を掲げる審判の手が振り下ろされる。

「試合、始めっ!!!」

試合開始を宣言した審判は即座に後方へと逃げ出した。

おそらく俺とフェイの距離が近いことで
戦いに巻き込まれるのを恐れたのだろう。

すでに俺とフェイはそれぞれにルーンを握り締めて相手に向けている。

俺の手には『剣』
フェイの手には『槍』

互いの切っ先が相手に狙いを定めた瞬間に。

俺とフェイは全く同時に踏み込んでいた。
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