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THE WORLD 作者:SEASONS

4月14日

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治療、拒否

どさっ…と、試合場に倒れ込むピーターをデルベスタの生徒達が回収に向かう中で、
私も急いで優奈ちゃんに駆け寄ったわ。

「優奈ちゃん!?」

慌ててあとを追ってくれた龍馬と沙織の3人掛かりで優奈ちゃんを回収して試合場を下りる。

そして近付いて来る真哉と総魔を含めて、
5人揃って優奈ちゃんの治療を急ごうとしたのよ。

「どう、沙織!?」

問い掛けてみるけれど、
沙織は不安そうな表情で問題の腹部に手を添えるだけ。

止まらない出血を見た沙織の表情ははっきりと青ざめていたわ。

「出血が酷すぎるわ。私の魔術だとこれはもう…」

うわぁ…。

沙織でも治療できない出血となると、
私や龍馬の魔術では到底役に立たないでしょうね。

そもそも回復魔術の使えない真哉は論外だから最後の希望は総魔だけよ。

「総魔!優奈ちゃんを助けて!!」

総魔に振り返って願ったわ。

冗談抜きで急がないと本当に助からなくなるからよ。

必死に叫んで救いを求めてみたんだけど。

何故か総魔は視線を逸らしてしまったわ。

「総魔…?」

まさか、総魔でも治療できないの?

そんな不安を感じたんだけど、
どうもそういうことじゃないみたい。

総魔は優奈ちゃんに視線を向けようとはせずに、
治療に戸惑っている沙織に話し掛けたのよ。

「一応言っておくが、優奈を助けることは簡単だ。この程度の負傷なら数秒で完治できるからな。だがその前に、今回はお前自身の手で治療しろ」

「え…っ!?」

戸惑う沙織を真っ直ぐに見つめながら、総魔は言葉を続けたわ。

「理論を組み直せ、そして自分自身の限界を乗り越えて見せろ」

「私自身の限界…ですか?」

言葉の意味を理解できずに戸惑う沙織だけど。

それでも総魔の指示を受けた沙織は冷静に優奈ちゃんと向き合っていたわ。
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