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THE WORLD 作者:SEASONS

4月14日

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食欲の塊

時刻が正午に同時に、部屋の扉が『コンコン』と叩かれたんです。

「やっと来たか!!」

全力の笑顔を浮かべる北条先輩ですが、
お腹がすいているのは私も同じです。

たぶん、翔子先輩や沙織先輩も同じだと思います。

きっと総魔さんと御堂先輩も同じはずです。

普通にお腹がすいていると思います。

そんなことを考えながら待ち遠しさ一杯の視線を扉に向けてみると静かに扉が開かれました。

そして係員の方々が料理を運ぶために室内に入ってきたんです。

「失礼します。昼食をお持ちしました」

挨拶をしてから私達に歩みってきた係員さん達がテーブルの上に次々とお皿を並べていきます。

それほど大きくはないテーブルの上があっという間に沢山のお皿で敷き詰められてしまいました。

料理の数は朝食よりも多い気がしますね。

ですが、夕食に比べると少ないかもしれません。

それでも、どれも今までにはなかった料理です。

食事の内容は毎回違うのでしょうか?

初めての経験なので詳しいことはわかりませんが、
昼食として用意していただいた料理の数は朝食の倍くらいあるかもしれません。

テーブルの大きさが違うので比較は難しいのですが、
どちらにしても普通に考えれば絶対に食べきれない量だと思います。

それでも北条先輩がいる限りは料理が余るという心配はしなくても良さそうですね。

嬉しそうに笑顔を浮かべながら料理の山を眺めているので、
きっと完食することだけを考えているのではないでしょうか?

そんな北条先輩を見て微笑む御堂先輩と沙織先輩ですが、
翔子先輩だけは今回も呆れ顔でため息を吐いていました。

「ホントに食欲の塊よね~」

「ははっ」

「ふふっ」

呟いた言葉を聞いた御堂先輩と沙織先輩は苦笑しています。

はっきりと言葉にはしませんが、
二人も考えていることは翔子先輩と同じようですね。

「まあ、真哉らしいとは思うよ」

そうですね。

私も御堂先輩と同感です。

北条先輩のおかげで場の雰囲気が明るくなっているのは確かなので、
私としても北条先輩にはこのままでいてもらいたいと思います。

「とりあえず、食べようか」

準備を終えた係員さん達が退室するのを見送ってから、
御堂先輩が全員を見回しながら話し掛けました。

「今日は午後からもう1試合あるから、今のうちにしっかり休憩を取っておこう」

「りょ~かい」

「ええ、そうね」

御堂先輩の言葉に翔子先輩と沙織先輩が賛同し、
私と総魔さんが静かに頷いたことで、
私達は午後の試合が始まるまでのんびりと昼食を楽しむことになりました。
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