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THE WORLD 作者:SEASONS

4月4日

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ただの道化

《サイド:美袋翔子》

総魔のルーンが完成に近づいているようね。

そのことに気づいてしまったから、
私は総魔のルーンを確認して理事長に報告する必要ができてしまったのよ。

まあ、その役目さえ終わらせてしまえば私の任務もひとまず終了になるから、
ようやく自由になれるんだけどね。

だけど、正直に言って素直に喜べない気持ちはあるわ。

これでまた一歩。

私との実力差が埋まってしまったからよ。

「ついに、そこまできたのね。」

総魔の実力の最終確認が終わるのは好都合だと思う。

その事実によって面倒な仕事から解放されるのはありがたいと思うんだけど、
それだけじゃすまない複雑な心境に陥ってしまったことで素直に喜べないのよね。

この状況は、良くないの。

なぜなら総魔の調査が終わるということは『天城総魔という存在』を相手にしなければならない日が来ると言うことでもあるからよ。

現段階での判断なら、
私と総魔の力量は7対3で自分が優勢だと判断しているわ。

だけどね。

それはまだ総魔のルーンを確認していないからよ。

相手の実力の底が見えない現状で、
正確な判断なんて出来るわけないわよね?

だから実際にどうなるのかは分からないわ。

それに、ね。

私にとって総魔はすでに恐れるべき相手になってしまっているのよ。

このまま総魔の成長を見続けるのもいいけれど、
試合に向けての対策も忘れてはいけないと思うのよね。

何も出来ないまま負ける日が来てはいけないわ。

もしもそんなことになれば、
私はただ単に敵を育てただけの道化でしかないからよ。

だからそうならないために。

私は自分の立場上。

総魔の成長を見守りつつも、
絶対的な壁にならなくちゃいけないの。

そうでなきゃ、私はただの笑いものでしかないわ。

ここまで来てしまった以上。

このまま黙って見てるわけには行かないわよね?

そう思うからこそ。

昨日の夜からずっと考えていた事を試してみようなんて思ってしまったのかもしれないわ。
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