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THE WORLD 作者:SEASONS

4月14日

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第1回戦、第3試合

《サイド:御堂龍馬》

「それではただ今より、第1回戦、第3試合を行いたいと思います!」

係員の合図によって、僕は試合場へと足を進めることにした。

これで3試合目だ。

すでに2勝している僕達はここで勝てば2回戦進出が決定する。

例え僕が負けたとしても次の沙織が勝てば僕達の学園の勝利になるわけだけどね。

万が一にも沙織まで負けるようなことがあれば、
優奈ちゃんのいない現状では僕達の不戦敗が決まってしまう。

そうなればエスティア魔術学園の3勝が確定してしまうんだ。

そうならない為にはなんとしてでも、
僕か沙織のどちらかで勝っておく必要がある。

あと一勝するだけでいいんだ。

僕か沙織のどちらかが勝てばいい。

それだけを考えながらゆっくりと歩みを進めて試合場へと上がってみると、
対戦相手となるエスティア魔術学園の生徒も試合場へと上がってきた。

僕の対戦相手はもっとも見覚えのある生徒だ。

前回の大会でも僕と戦った彼女の名前は上矢遥かみやはるかさん。

エスティア魔術学園で1位の成績を持ちながら、
沙織と同じく『大賢者』の称号を持つ優秀な魔術師だ。

扱える魔術の数だけで見れば沙織以上と言われている。

ルーンも魔法も使わない代わりに、
圧倒的な数の魔術を自由自在に使いこなす学生最高峰の魔術師。

それが、上矢遥さんだ。

前大会では僕も全力で戦わなければならなかった相手であり、
決して楽に勝てる相手じゃないと思ってる。

支配の力を失った代わりに暴力という力を手に入れた僕が彼女を相手にどこまで戦えるのか?

僕にとって自分自身の実力を見極める為には丁度良い対戦相手かもしれない。

だから『彼女に勝つこと』

もしもそれが出来なければ
僕はまだまだ成長していないということになる。

だけど彼女に勝つことが出来れば、
僕は『以前の僕』に追いついたことを証明出来る。

その答えを知るために。

僕は僕自身を知る為に上矢さんと向かいあうことにした。
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