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THE WORLD 作者:SEASONS

4月13日

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今日の予定

「さてさて。それじゃあ、説明の続きをするわね」

翔子先輩は総魔さんと向かい側のソファーに腰を下ろしてから私に説明してくれました。

「理事長は色々と忙しいから代表専用の別室にいるはずよ。立ち入り禁止の区域だから関係者の私達でも会いにいくのは難しいわね。」

私達から理事長さんに会いにいくことは出来ないそうです。

理事長さんは国家の代表ですから警備の関係とかもあるのかもしれませんね。

「まあ、理事長に会いにいく理由は特にないけどね~。」

そうですね。

私としても会わなければいけない理由は何もないような気がします。

「それで、これからのことなんだけど、まずは食事かしらね。ここでの食事なんだけど、夕食と朝食は直接この部屋に届くわ」

夕食と朝食は…?

ということは。

「昼食は別の場所なんですか?」

「うん、そうよ。昼食だけは試合順とかの都合で別の部屋で食べることになるわ」

なるほど。

毎回ここに戻ってきて食事というわけではないんですね。

「今日の夕食は…時間的に考えて、大体あと30分後ってところかしら?」

夕食は30分後ですか。

なんだかんだですでに午後5時を過ぎていますので
夕食は午後6時頃ということでしょうか?

個人的には何時でもいいのですが、
翔子先輩の言葉を聞いていた北条先輩は不満そうな表情を見せていました。

…と言っても、怒ってるわけではなくて、
お腹がすいているようですね。

「もっと早くこねえのか?」

呟く声の雰囲気から考えると、
本当に空腹を訴えているように思えてしまいます。

冗談ではなくて、本当にお腹がすいているようです。

馬車の中で沢山食べていたはずなのに、
もうお腹が空くとか信じられません。

「まだ食べるんですね…」

驚き半分、呆れ半分という感じで呟いてみると、
翔子先輩は苦笑していました。

「まあ、あれはいつものことだから放置するとして。とりあえず話を続けるわね。」

「あ、はい。」

他にすることもありませんので、
色々と聞いておきたいと思います。

「お願いします」

「うん。って言っても、そんなに説明することなんてないんだけどね。一応、夕食のあとは自由時間だから好きに過ごせばいいわ。」

今日はもう何も予定がないということですね。

それが分かっただけでも少し落ち着けるような気がしました。

「あとは肝心の大会に関してなんだけど。朝8時から開会式で、試合は開会式が終わってからだから大体9時頃に始まる予定よ」

明日の朝9時から試合が始まるそうです。

その言葉を聞いたことで、再び緊張してきました。

「まあ、大体の流れはこんな感じかな。明日の午前中に1回戦があって、そのあとの午後から2回戦になるわ。そこまで終わった時点で上位8校が決まるのよ。それ以降の試合は明後日なんだけど、一応、正午の決勝戦が終わればあとは表彰式で終了ね。大雑把に説明するとそんな感じなんだけど、大会の流れはなんとなく分かった?」

「あ、はい。何となくは…」

「おっけ~♪とりあえず今はそれでいいわ。ひとまず夕食が届くまでゆっくりしましょう」

「はい」

翔子先輩の説明が終わったことで、
私はもう一度、窓に歩み寄ってみました。

特に理由はないのですが、
何となく外の景色が見てみたくなったからです。

下を見てみると幾つもの試合場が見渡せます。

いよいよ明日からですね。

あの場所で試合が始まるんです。

本当に私が参加してもいいんでしょうか?

そんな不安を感じている間に、
沙織先輩と御堂先輩が部屋から出てきたようですね。

先輩達にもお話を聞かせてもらおうと思って振り向いてみたのですが、
丁度その瞬間に『コンコン』と扉をノックする音が聞こえてきました。
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