挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
THE WORLD 作者:SEASONS

4月12日

515/4820

必殺の大技

「よしっ!」

外へと出られた事で気合いを入れ直す真哉が
接近して来る大猪に向けてルーンを構えた。

「手加減してやるのはここまでだぜっ!!」

真哉のルーンが激しく輝きだす。

「全力で放つ!ソニックブーム!!!」

勢いよく特攻する真哉は、
洞窟を出ようとした大猪の鼻へとラングリッサーを突き立てた。

『ザシュッ!!!』と槍が突き刺さり、
血しぶきが周囲に撒き散る。

この一撃は確実に効いたはずだ。

真哉のルーンが突き刺さったことで、大猪が暴れだしてしまう。

「ブオッ!グオッ!グゴオオッ!!!!」

無差別に暴れだす大猪。

何度も何度も洞窟に激突してから、ようやく動きを止めたようだ。

だけどまだ死んだわけじゃなかった。

「ブオオオオオッ!!!!!」

僕と真哉のルーンが突き刺さったままの状態でも、
大猪は僕達へと狙いを定めていたんだ。

「ちっ!まだ動けるのか」

「ルーンを取り返すべきかな?」

あるいは二本目を具現化する方法もあるけれど。

その前に真哉が駆け出していた。

「その必要はねえ!まあ、見てな」

自信満々に走り出した真哉は、
突撃して来る大猪の鼻に刺さったままのラングリッサーに狙いを定めて一気に跳躍した。

「ははっ。なかなか楽しかったぜ!」

手を伸ばした真哉がルーンを掴んだ次の瞬間。

「キルスラッシュ!!!」

『ズバンッ!!!』と切断音が鳴り響いて、
大猪の体が左右に真っ二つに切り裂かれた。

なっ!?

「………!!!?」

悲鳴さえあげられずに地に落ちる大猪の残骸。

その威力は凄まじく、斬撃の直線上の大地まで切り裂かれていた。

「終わったな」

ルーンを片手で持って大猪の最後を見つめる真哉だけど。

僕の目は大猪なんて見ていなかった。

この状況を作り上げた真哉を見ていたんだ。

「何をしたんだ?」

「ん?ああ。まあ、たいしたことじゃねえよ。俺のルーンは突く為だけの槍じゃねえからな。刃があるんだ。当然、斬ることも出来る。ただ、こいつは破壊力が強すぎて、なかなか使い所がない大技なんだけどな」

槍の先端に視線を向ける真哉。

そこにある40センチを越える刃が、
鮮血にまみれながらも輝き続けていた。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ