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THE WORLD 作者:SEASONS

4月12日

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だったら常に

《サイド:天城総魔》

午前9時。

黒柳が待つ所長室に戻ってくると、
黒柳を除く全員が眠りについているようだった。

「おお、戻ったか。待っていたぞ」

俺が戻ってきたことを確認した黒柳が西園寺達を揺さぶり起こす。

「休憩は終わりだ」

「ぇ…ぁ?」

寝ぼけながらも体を起こす西園寺が目覚めたことで、
藤沢も目覚めたようだな。

隠すことなく、大きくあくびをしながら起き上がった。

「ふわぁ~。眠いわね~」

西園寺よりも年下ということもあるのかもしれないが、
藤沢の行動は少し幼く見えてしまう部分がある。

知力には大きな差があると思うが、
性格的には翔子に近いものを感じるな。

だから、というわけではないが。

黒柳を別とすれば、
研究所の中で最も話しかけやすい人物だと思っている。

「少しは眠れたか?」

「え?あ、う、うん。本当に少しだけどね。って言うか、あなたはどうなの?呼び出しを受けたせいで寝てないんでしょ?」

「全てが終わったら寮に戻るつもりだ。今はまだ問題ない」

「うわ~。所長もそうだけど、あなたも根本的に『人間っていう枠』から外れてるわね~」

「慣れればそれが普通になる」

「いやいやいや、無理でしょ。慣れで睡眠時間は減らない…って言うか、普通は寝ることで精神が安定するものなのよ?」

「だったら常に安定させておけばいい」

「いやいやいやいや、だからそれが無理なのよ。って言うか、所長もそうなんですか?」

俺の発言を受け入れられない藤沢が黒柳に振り返ると、
黒柳は当たり前のように俺の意見を肯定していた。

「そういうものだろう?」

「いや、だから、絶対に違うと思います」

即否定する藤沢だが、
そんな問答を繰り返している間に大宮も目覚めて、
話し声に気付いた峰山も体を起こし始めていた。

「もう時間か?」

「寝た気がしないな」

小さくぼやく二人の声に揃って頷く西園寺と藤沢だが、
そんな幹部達を眺めていた黒柳は大きなため息を吐いている。

「ったく、おまえ達は…。多少なりとも眠れたなら十分だろう。さっさと目を覚まして頭を切り替えろ」

「…はい。」

「申し訳ありません」

黒柳の指示を受けたことで藤沢と西園寺は姿勢を正して、
検証の再開に気持ちを切り替えたようだ。

「準備は良いな?」

問い掛ける黒柳に、幹部達が揃って頷く。

こうして、実験4日目が始まった。
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